挑みます (12)
「ずっと愛してます。これからもあの世からも、、、」
今回、私は9月に自身の独演会の特別編として大円朝作、「真景累ヶ淵」をやる。
1話2話を私なりの形で
第3話第4話冒頭を落語の形で
全7話からなる噺を。今回は4話の冒頭まで、私なりにやらせてもらう。
実は落語家になって1番やりたかった噺だ。
二ツ目の身分でこのような超大ネタをやることが許されるのか。と考えたが、そんな事を思っていたらいつまで経ってもできないだろうと。昨年から制作にとりかかってきた。
冒頭に書いた
「ずっと愛してます。これからもあの世からも、、、」
が私が取り組んだ上でのテーマだ。
もちろんこの、真景累ヶ淵は全編を通して怪談噺である。
内容を知っている方もいると思うし、調べれば分かるかもしれないが、観にきてくださる方、視聴で見る方は当日までお待ち頂きたい。
今回やらせて頂くメインの噺を思って書くならば
ラブストーリーは時に悲劇に、愛情は愛憎に、光は闇に、想いは嫉妬に、期待は裏切りに、正義は悪に、救いは路頭に。
ぐちゃぐちゃになって、死ぬほど好きで、想いを断ち切れず、いつしか全てが闇に包まれた。長いトンネルの先に光を信じても闇しかない。
まるで白夜行のような、そんな重すぎる噺。
落語家人生、12年の全てを注ぎます。
気が狂うほど愛した人はいますか??
その人の幸せを願えない。人間の裏の裏の裏
ゾッとする中に泣ける想い。
綺麗事と美談だけではない人生。
歪んだ感情はどこへ行くのか。
人間の念ほど怖いものはない。
※チラシの配信チケットは7月20日より発売。ご注意ください。
有観客は受付開始します。
http://shinotaro.jp/schedule/
リンク先にとぶと配信チケット売っていますがそれは7月の独演会の配信公演であり、本記事の公演ではありません。
この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com