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流行語 (62)

ペンパイナッポーアッポーペンはピコ太郎さんのヒット曲「PPAP」である。つい最近のことなのに、何故か少し懐かしさを感じる。振り返って調べてみたところ、2016年流行語大賞トップテンにも選ばれているようだ。因みにその年の年間大賞は”神ってる”である。せっかくなので自分の生まれた1981年の流行語大賞を調べてみようと思ったが、まだその頃はなかったようだ。新語・流行語大賞は1984〜の始まりであり、元々はユーキャンではなく自由国民社という会社が作ったらしい。それではこれから適当に流行語を並べてみるので、皆さんがどれだけ知っているか、懐かしいと思うか、思い出しながら読んでもらいたい。

1988年 新語   ペレストロイカ
      流行語  今宵はここまでにいたしとうござりまする

いきなり疑問符である。ペレストロイカはわかるが、”今宵はここまでにいたしとうござりまする”をこの年みんなが本当に使っていたのだろうか。筆者はこの時まだ6歳くらいなので全くわからない。

1994年 すったもんだがありました

あ!なんかあった気がする!!みんなが使うわけじゃないけど、なんか聞いたことある!!宮沢りえのCM、なんかあった気がする!!

1999年 ブッチホン

あった!確かにあった!!小渕恵三総理の電話というだけの意味!!

2006年 イナバウアー

これは相当流行った気がする。この頃の子供たちみんな真似したのではないだろうか。荒川静香選手の必殺技であるが、ドイツのイナ・バウアー選手が開発したそうだ。

2010年 ゲゲゲの〜

また疑問符である。ゲゲゲの女房?だったかそんな朝の連続ドラマがあった気がするが、ゲゲゲ女房ではなく、ゲゲゲの〜が流行ったのだろうか。
『昨日さぁー、ゲゲゲの角曲がったらゲゲゲのミツバチに刺されちゃってゲゲゲのキンカン塗ったんだよね〜』
そんな会話があったのかもしれないが、あまり思い出せない。

2018年 そだねー

カーリングチームロコソラーレの選手たちが口にしていた北海道訛りの言葉。これは、彼女たちもしくは北海道の人たちは使っているが、皆さんは使わないだろう。方言や訛りはどこの地方でもなんとなく可愛いものだ。

こうなったら大賞以外のノミネートされたやつも振り返ってみよう。

若貴
ダダーンボヨヨンボヨヨン
冬彦さん
歌手の小金沢くん
聞いてないよォ
アムラー
最高で金 最低でも金
ムネオハウス
セカチュー
シンジラレナ〜イ
あなたとは違うんです
こだまでしょうか
スギムライジング

などなど、、、

なんとなく覚えてるなぁ〜とは思うものの、どういう基準で選ばれたかわからない言葉が多いようにも思う。そんななかでもダダーンボヨヨンボヨヨンは子供ながらに覚えている。それほどレジーベネットのインパクトは凄いものがあった。おまけに振り付けはポール牧大先生だったそうだ。

なんだか長くなってしまったが、何が言いたいのかというと、こういうのは凄くどうでも良いから右から左に流しましょうということだ。一喜一憂してもしなくてもどちらでも良いもので、後で懐かしいなくらいに思うものなのだ。今年はリアル二刀流、ショータイムが選ばれたそうだが、凄いのは大谷選手でありこの謎の言葉ではない。いや、何もそこまで言わなくてもよいのだが、最近の流行語は何となく作った感があるように思うのだ。
レジーベネットは自らが”ダダーン”したし、ダチョウ倶楽部さんはちゃんと”聞いてないよォ”と言い続けた。大谷選手自身が”ショータイム”と言ったわけではないのに、大谷選手を表す言葉を第三者が考え、勝手に大賞にしてることになんとなく違和感を感じるのは、筆者だけではないように思うが、どうだろう。

なんだか説教臭くなってしまった。何も考えず流せば良いだけなのに、つい細かいところに引っかかってしまう。頑固親父にならないように気をつけなくてはいけない。
最後に、読者の皆さまの生まれた年、どんな言葉がありましたか。因みに筆者の生まれた1981年は、ガリガリ君を食べながらなめ猫のステッカーをカバンにつけた若者が、ハイスクールララバイを口ずさみながら、エレファントマンを見に行った人が多いそうです。

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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com