再出発 (32)
なんだかんだ今年初の独演会を無事満員御礼で終える事ができた。
本来なら数年おきにキャリアアップして独演会のキャパも少しずつ大きくしていくのが普通なのであろうが、こだわっていた小劇場での独演会の形態をやめ、規模を小さくしてギャラリーから再出発。
もちろん素敵なギャラリーで会場としては、むしろこちらの方が良いのではないか?と感じる程の空間である。
では何故規模を小さくしたかと言うと
やはり、集客の問題の一点であろう。
この数年間で大分お客様の足が遠のいたところもあるし
友人なども結婚、子育てなどで時間がなくなり落語会に来れなくなったりと
自分の実力不足が大きいが
とにかく今は20人集まれば御の字のような状態だ。
しかし良い事もある。
平日開催をギャラリーのご厚意により日曜日の昼開催にできるようになった。
すると今まで来れなかった人が久しぶりに予約をくれたり、嬉しい事に当日で通りがかりの若い人が観に来てくれたりと。
そして変わらず毎回来てくれる大切な常連さんも。
会が終わって希望者のみで軽い懇親会を行なったのだが、皆さん楽しそうに仲良く会話をしていて私自身が嬉しくなった。
一時的に止まっていただけで動き始めたらなんとかなるし、新しい出会いや発見もあり、
再出発なんて書いたが再出発なんて思っているのは自分自身だけでそこには純粋に楽しみに待ってくれている人達がいるのである。
まぁ、つまりは再出発に変わりはないのだがまたゆっくり走り始めれば良いのであろう。
この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com