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志の輔一門会 (10)

6月の5日6日で毎年恒例の志の輔一門会が府中の森芸術劇場で開催された。

毎年と書いたがもちろん昨年はコロナ禍の影響もあり中止。2年ぶりに開催された志の輔一門会である。

今年は
昼の部
志の大→志の太郎→志の春兄さんの真打披露口上→志の春兄さん→師匠

夜の部
志の麿→志のぽん兄さん→志の八兄さん→口上→師匠

2日目が
志の大→志の彦兄さん→晴の輔兄さん→口上→師匠

というプログラムであった。

ここでもコロナ禍の影響で
各々出演日のみ会場に行くように。とのことであった。

それでも初日の出演の兄弟弟子で過ごす楽屋が本当に楽しく懐かしく。
数時間笑っぱなしの楽屋。

なんだろう。「一門っていいよね」と改めて感じた日である。

私は初日の2番手であがり久しぶりの500人の満員のお客様の前での落語。
もう、これでもか。というぐらいノリノリで楽しく落語ができたのである。

本当に幸せであった。

ちょっとだけ遠い昔に見ていた光景が少しずつ戻りつつある。

お客様もたくさん笑って。私たちも気持ちよく楽しく落語ができて。

アフターコロナ。はあるのかもしれないが、楽しい、楽しむ、嬉しい、という感情は変わることはない。

もう少し。もう少しである。

会えなかった人にまた会えたり。
行きたい所に行けたり。
心の底から笑えたり。

そう。もう少し。もうすぐである。

震える心を抑えて、心の底から笑える日が来るのをもう少し頑張って待つのである。

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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com