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『調子が悪いって言い訳を許してあげましょう』 (61)

調子の良い悪いとはなんなのだろうか。単純に身体の不調というならわかりやすいが、どうもそれだけではないように思う。野球選手を例にしてみよう。どうにも成績が伸びない時、解説の人が”〇〇選手はここのところ調子を落としまくってますからね、そのうちまた上がってくるとは思いますが、はっはっは”などと言ってるのを聞くことがある。彼らは本来のパフォーマンスを発揮できないほど調子を落とすことがあるそうだ。そしてそれは別に病気やケガのせいというわけではない。健康状態とは別に人間の持つバイオリズムの浮き沈みみたいなものが、腰の回転や判断力、勝負勘を狂わせているのではないだろうか。バイオリズム、一体何なのだろう。

バイオリズムとは心身の状態を表す3種類の波(「身体」、「感情」、「知性」)のことをいうが、科学的に実証されていない仮説にすぎず、擬似化学と見なされていると、我らがwikiに書かれてある。驚くべきことに何のデータも根拠もないエセ科学なのだそうだ。人それぞれ生まれた日も環境も違うので、バラバラ過ぎて統計が取れないのではないかとの意見もある。それはそうかもしれないと思うのは自由だ。気をつけなくてはいけないのは何の根拠もないがなんか最もらしいというところである。

『お兄さん、今調子悪いでしょ、それはね、バイオリズムなんだよ。そのバイオリズムを整えるにはね、このピーナッツを食べると良いよ、毎晩寝る前に三粒食べるだけ、これ本当は教えたくないんだけどお兄さん特別だよ、今ならこの柿の種もつけちゃう、もう残り一パックなんだ、いらなかったら次のお客さんに売るから大丈夫、え、買う、さすがお兄さん、はい30万円ね、これで勝ち組だね』

このように心身が弱ってる時などはなんとなく信じてしまい、ただの柿ピーに30万円払うことになるかもしれない。

何となく最もらしいが何の根拠もない、そんなものが世の中に溢れている。バイオリズムもその一つに他ならない。いやもしかしたらまだ解明されてないだけで、そのうち明らかになるのかもしれない。待てよ、本当はもう解明されてるが、知識も何もないから間違ったことをここに書いているかもしれない。あぁ、結局何が言いたいのだろう。

調子が良い悪いは何らかの周期であることは間違いない。根拠はないが人それぞれ何となく感じることだ。例えエセ科学だとしても、何らかのバイオリズムはあるはずである。梅雨時に鬱になる人が増える、それすら未だ解明されてないそうだ。
無駄に長くなったが今回の文章、筆者がなんとなく調子が悪いのが伝わっただろうか。また上がってくると思いますが、はっはっは。

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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com