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【Artist Info】BRING ME THE HORIZON -新世代ロックの金字塔-

BRING ME THE HORIZONとは

日本でも耳にする機会が急増したバンドですね。

名前は日本語で "地平線に連れて行って" ですが
これはパイレーツ・オブ・カリビアンのセリフから引用しているみたいです。カッコ良過ぎです。

元々デスコア、ポストハードコアファンの間では
一定の認知と人気を獲得していたものの、
MedicineがXperiaのCMで起用されたことから日本の音楽好きの間でも瞬く間に知れ渡るようになったのでは無いかと思います。

一言で表すとすれば、"新時代ロックの金字塔"

そんな、現代ロックにおける最重要事項とまで言われる彼らの魅力を紐解いていきます。


アーティスト紹介

◾︎出身
🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 Yorkshire, Sheffield

◾︎結成
2004年

◾︎レーベル
Columbia Records

◾︎来日
2009年 単独公演 w/マキシマム・ザ・ホルモン
2011年 単独公演
2014年 KNOT FEST
2019年 単独公演 新木場 w/HYDE


メンバー

(Vo.)Oliver Sykes

突き抜ける様なハスキーボイスと
全身のタトゥーが特徴的なフロントマン。
Drop Dead Clothingのデザイナーでもあり、
音楽・ファッション・バンドコンセプトに関するクリエイティブなどを包括して手掛けている。
バンドの枠に留まらないカリスマ的な存在。

(Gt.) Lee Malia

下手側に立つことが多い、バンドの重低音を根幹から支えるギタリスト。
ツインギター体制ではリードパート中心だったが、現在はリズムパートを中心に務める。
使用機材は主にGibsonのレスポールカスタム。

(Ba.) Matt Kean

端正な顔立ちとスタイルを持つベーシスト。
使用機材はFenderやSandberg。

(Dr.) Matt Nicholls

ジャンルレスながらもリズミカルで重みのあるサウンドを芯から支えるドラムス。
メタルドラマーには珍しい、オシャレなシャツスタイルでプレイすることがしばしば。


音楽性について

彼らの音楽は一言で表すと・・・
一言で表せないのがBMTHたる所以なのです!

< 初期 >
2004年のデビューEP「This Is What the Edge of Your Seat Was Made For」
(めちゃ長い...通称 "雀EP"と呼ばれています。)

続いて2006年のアルバム「Count Your Blessings」ではデスコアを軸にした活動。

全編唸るようなスクリームで、荒削りなドロップチューンのツインリード、スラッシュ要素を取り入れたリフとブレイクダウンをメインに。
メロさは無く、amo以降のファンが聴いたら気が付かないレベルで残忍かつ攻撃的です。

代表曲はPray For Plagues

< 中期 >
2008年の「Suicide Season」2010年の「There is a Hell...」(*鬼長いので省略) では、
メタルコア寄りのサウンドに変化。
初期の残虐性は幾分かマイルドになり、スクリーム含め表現方法が目に見えて変化しています。

ポスト・ハードコア的なDTMサウンドが増え、クリーンパートは無いもののグロウルを使わない吐き捨てような歌い方が増えてきました。
神聖なストリングスや女性コーラスを取り入れ、スケールが一気に増したのが印象的です。

代表曲はIt Never EndsChelsea Smile

< 黎明期 >
彼らの転換期とも言えるこの時期では、まず
2013年に「Sempiternal」をリリース。
(Key.)にJordan Fishを迎え、よりエレクトロなサウンドを強めた共同制作体制に移行。
Can You Feel My Heat , Sleepwalkingは彼らの代表作とも呼べる曲で、Oliの哲学そのものを体現するような"BMTHらしさ"を確立しました。

そして2015年の「That's the Spirit」
なんと更に打ち込みとクリーン・コーラスパートが増え、ポスト・ハードコア的な要素を取り入れたポップサウンドへと大きく移行します。
今では定番曲となったDrownはビートルズ風のMVと壮大なバラードで衝撃を与えました。

間違いなくこの時期は音楽性が確立した転換期であり、MVも億再生を叩き出すほどにバンドとしての存在感を放っていきます。

< 現在まで >
2019年のフルアルバム「amo」がリリースされると、破竹の勢いでポップシーンに進出。
feat.ゲストも迎え、オルタナティブの要素が詰まったサウンドでグラミー賞にノミネート。
(セレモニーではめちゃくちゃに暴れてます笑)

2020年には現在まで続くコンセプトである
「POST HUMAN:」シリーズから「SURVIVAL HORROR」をリリース。
YungBludやBABYMETALも参加したいわば集大成のようなアルバムで、この辺りから本格的にジャンルレスに、もとい"BRING ME THE HORIZONというジャンル"を確立しました。

2023年秋には4年ぶりの来日として、
次なる「POST HUMAN:」シリーズのNeX_GEnに因んだNEX FESTを4Days開催
日本史上最強のメタルフェスをついに決行。

(僕も通しで参戦したので後ほどライブレポを書きますね!)

DiE4uからAmEN!までデジタルシングルで出続けている小文字シリーズが次のNeX_GEnに収録される予定です。*現時点では2024年夏頃予定


与えた影響

先述の通り、BRING ME THE HORIZON自体が
もはやジャンルとして出来上がっています。

そのため、メタルコア寄りのポスト・ハードコアのアーティストの音楽性は"BMTHっぽい"という言葉で形容するのがもはや最も腑に落ちると言っても過言では無いです。

ヘヴィメタルにエレクトロサウンドを入れる文化は今はトレンドになっていますが、10年以上前からこれを確立しているのは流石の一言です。

常に時代の先を行っているのが彼ら。

あらゆるアーティストとfeaturingし、
実験的な新たなサウンドを次々と創り上げ、
今もなおあらゆる親和性と独自性を確立し続けています。

今後の音楽性の進化にも要注目です。


最後に

今回は彼らの歴史を紐解きましたが、いかがだったでしょうか?
楽曲解説やライブレポについては別記事で書き綴って行きますので、楽しみに待っていただけると嬉しいです。

これからも彼らの活躍を期待しましょう。

それではまた👋

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