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木工特化Podcast「シンの木工家ラジオ」を始めました。

2023年2月に木工に特化したPodcast「シンの木工家ラジオ」を始めました。
お届けするのはSCALEWORKS(スケールワークス)の「花太郎」と僕、PLYLIST(プライリスト)の「こーぐち」です。
花太郎は家具屋として独立して12年。僕は独立して3年。

僕は独立当初から花太郎さんの工房で週2くらいの頻度でアルバイトしてます。
独立していきなり自分の仕事だけで飯を食っていくのはなかなか難しいです。。。

ということで、家具屋の花太郎とアルバイトのこーぐちがお届けする木工バラエティー番組が始まった経緯や、
この番組が何を目指しているのかお話ししようと思います。

きっかけは休憩中の雑談。

休憩中、花太郎さんとの雑談は毎回いろんな話題について話します。
同業者同士だと結構話題は固定化してしまうのがあるあるだと思いますが、
僕と花太郎さんは共通の趣味もあり、いろんな話題について話す方だと思います。
仕事の話だけでなく、例えばアニメやカメラの話題だったり。
SNSでキラキラして見える家具屋さんとか、その対極にいる自分達は何が違うのかとか笑
仕事道具の情報交換だったり、近所のホームセンターの情報だったり。
そんなたわいもない雑談ですが。
「この休憩中の雑談、録音してPodcastで配信したら面白いんじゃない?」
という言葉が何気ないきっかけでした。
花太郎さんが言ったのか、僕が言ったのかは忘れてしまいましたが、
当時Podcastにのめり込んでいたのは僕なので、僕のような気もします。

そして「シンの木工家ラジオ」というタイトルですが、
このシンの木工家というのもこの雑談中に生まれた単語です。
「〇〇さんは真の木工家だよね」
「間違い無いですねー。僕たちはいつになったら真の木工家になれますかね笑」
「真の木工家にはなれないかもね笑」
みたいな話をしたような気がします。
「真の木工家ってなんだろうね」
「まー、間違いなく大型犬がいる」
「それは必須条件かもしれませんね笑」
みたいな冗談を言い合ってましたが、
最終的には真の木工家にはなれないが、新しい木工家、新時代に生きるシンの木工家を目指せばいいのでは?
みたいな結論に落ち着きました。
この「シンの木工家」に具体的な定義は今のところありません。
かなりフワッとしていて曖昧なイメージです。
ここまではパーソナリティ二人の共通認識です。

ここからは僕の勝手な妄想というか考えですが、
僕らが思い描く真の木工家の方々は大先輩。結構お年を召していらっしゃいます。
(真の木工家とはなんなのか?という定義は一旦置いておきます)
その方々にはかなり尊敬の念を抱いていますし、ものすごい功績を残されています。
実際にお世話になったりしていますし、全く否定するつもりはありません。
ただ、これから先の未来を考えたときに、現代は情報技術だけでなく、さまざまな技術の進歩が早すぎて30代の自分達でさえ、もう既についていけず、置いてかれている感覚があります。
真の木工家の大先輩たちに習うだけでは、今の時代、そして次の時代を生き抜くのは難しいのではないかと感じています。

今の自分は、時代の波に乗って先頭を走れるとは微塵も思いません。
せめて時代に置いていかれないように、かろうじて尻尾を掴み、もがき、足掻かせてくれという感覚です。

現代で真の木工家になるのが難しいのなら、
自分達でもがき、足掻き、その先にあるかもしれない新しい木工家の形、シンの木工家の姿を手探りで想像しながら、歩き進むしかないのではないかと思っています。

ただ、花太郎さんはこの辺をどう思い、考えているのか分かりません。
これはあくまで僕、こーぐちの考えです。

なぜPodcastを選んだのか

結構勢いでPodcast配信しようと言ったものの、媒体は本当にPodcastでいいのか。
これについては結構戦略的にこーぐちは考えました。
まず、YouTube。これは既に何人かの人たちからYouTubeにアップしないの?とか具体的な商品の紹介をするならYouTubeの方がわかりやすくていいのでは?というアドバイスをいただきます。
もちろんその人たちの意見はごもっともです。
ですが、一応、僕がPodcastを選んだ理由をまとめたいと思います。

  1. まだPodcastの市場は認知度が低く、ブルーオーシャンだから(もう既に有名人がかなり参入してはいるけど)

  2. 海外では木工関連Podcast番組がたくさんあり、スポンサーもついているのに日本ではほぼ皆無

  3. 他ジャンル(農家など)は既にPodcast番組が乱立しており、ブルーワーカー×Podcastは相性がいいと感じた

  4. Podcastはパーソナリティーとリスナーの距離感が近く、優しい世界が作りやすい

  5. YouTubeは花太郎さんが難色を示した(←これが一番重要)

  6. 動画の撮影と編集は音声のみに比べると段違いに大変。

1と2は解説はいらないかと思います。
3に関しては作業をしながらでも耳は空いているので、耳から情報を得ることはできるんです。木工でいえば、機械の騒音がうるさいからイヤーピースをしている人がいますが、現代だとBluetoothのノイズキャンセリングのイヤホンを使って作業している人も多いのでは。
なので、Podcastの文化はまだ日本にはないけど、浸透するのは時間の問題だなと思いました。
4は不思議なんですが、パーソナリティーに対してリスナーが親近感を持ちやすいと言われているんです。YouTubeだと画面の向こうの人、手の届かない人だと思われることが多いらしいのですが、Podcastはより身近に感じやすいらしいです。僕もたくさんのPodcastを聞いていますが、なんとなくわかる気がします。
あと、維持率がとても高い。YouTubeは冒頭1分くらいで離脱してしまう視聴者が多いですが、Podcastは最後まで聞いてくれる人がとても多いんです。

シンの木工家ラジオの目指す世界

二人の雑談から始まったPodcastですが、
木工作業のお供に聞いていただき、木工に関わる人たちに広く情報収集に活用していただきたいのが第一の目標です。
ですが、木工に関わる人たちに情報を一方的に届けるだけで終わりにしたくはないと思っています。
第二の目指すところは情報や意見の交換です。
それも、リアルタイム性を重要視した双方向の交換です。
ゲストで来てくれた人たちやお便りをくれる人たちのエピソードを番組で発信することで、コミュニティ内で意見、感想、情報の交換をすることを通じていろんな人たちの考え、価値観、新しい時代への道標であるシンの木工家像が見えてくるのではないかと思っています。
僕たち二人がシンの木工家を目指すだけじゃない、リスナーみんなでシンの木工家を目指したいんです。
目まぐるしく変わる時代の波を生き抜く生存戦略をみんなで考えたいんです。

これまでも、情報収集の方法はたくさんあったと思います。
新聞、ニュース、SNSやメーリングリストといった非対面の方法や、講習会や展示会など対面で会って直接話を聞く方法。

ただ、現代だと、情報の伝達速度が速くなり過ぎていて、気づいたら最新情報からかなり離れていたという経験が僕にはあります。

そして、従来の情報収集のやり方だと、なかなか得られない情報というのがあります。
それは、カジュアルな雑談から生まれる、目から鱗のちょっとしたライフハック的な小話や仕事術です。
このような情報にこそ価値があると思っています。

多くの木工家が一人で黙々と作業に追われる日々を送っていると思います。
久しぶりに同業者と会って話しても、この辺の込み入った話まで話が及ばずに終わってしまうことも多いと思います。
この辺の情報をシンの木工家ラジオで掬い上げることで、多くの木工に関わる人たちの仕事の効率化やクオリティの向上に貢献できるのではないかと思っています。

僕たち二人は木工の世界で鼻垂れ小僧だという自覚があります。
偉そうに最先端の情報を発信できるなんて全く思っていません。
あくまで広報的な役割を担うに過ぎません。木工に関わる人たちが素晴らしい仕事をして、その先に目指す目標や夢があって、それを実現するための活発なコミュニケーションを起こすための触媒になれればいいなと思っています。

シンの木工家ラジオはSpotify、Apple Podcast、Amazon music、などで配信しています。
ぜひ番組フォローをしてくださると嬉しいです。

番組公式instagramもあり、最新のエピソードや番組関連情報の発信をしています。
ぜひそちらもフォローしてくれると嬉しいです。

https://instagram.com/shinnomokkouka?igshid=MTIzZWQxMDU=

そして、ラインオープンチャットを使ったリスナーコミュニティがあります。
番組の感想や、エピソードで取り上げた話題について「自分はこんなやり方をしている」とか、「この接着剤欲しいんですけど、どこで買えますか?」「こういう用途の資材を探しているんですが、誰かいいもの知っていませんか?」「最近こんなビットを買いました!めちゃくちゃ切れていいです!」とか、気軽に情報交換ができるような使い方をして欲しいと思います。
今のところ、皆さん活発に発言をしてくれて、目から鱗のハックなど知ることができて、とても楽しいコミュニティになっていると個人的には思います。


そして、配信から1ヶ月経ち、いろいろと嬉しいことも起こっています。
メーカーの方と直接お話する機会をいただいたり、
番組で紹介した方からお礼にと物品を送っていただいたり。

ラジオという媒体は、自分たちが応援したい人たちに対する直接的な手助けにもなっているということに気が付きました。
この嬉しい連鎖を繋いでいく優しい世界を作りたいなという思いが強くなりました。

ぜひ木工に関わる方たちにはシンの木工家ラジオを聞いていただきたいです。

そして、毎週の収録や編集などの労力や時間の確保がなかなか大変だなと、配信を1ヶ月してみて感じています。
そして、配信機材なんかも揃えるのに地味にお金がかかっております。

応援してくださる方いらっしゃれば、ぜひお便りを送っていただくか、オープンチャットに参加していただけると嬉しいです。

ゆくゆくは番組を支えてくれる方の募集もしようかなと思っています。
(金銭的な形なのか、配信のお手伝いをしてくれる方の募集なのか、などはまだ未定です)

よろしくお願いします。

よろしければサポートしていただけるととてもうれしいです。製作活動に必要な道具に充てさせていただきます。