柚原いづみさんの「わけがわからない」魅力

私は多くの推しVtuberがいますが、その中でも774incという企業に所属する方たちを応援する所謂「箱推し」勢です。その中でも一番高い頻度で見ている、というか今公開されている動画おそらく9割程度見ているぐらいに一押しなのがあにまーれ所属の柚原いづみさんです。

今回は、こうして記事として書いている以上誰かに伝えたいのはもちろんなのですが、「どうしていづみちゃん好きなんだっけ?」という深夜突如沸き起こった哲学的な問いかけの答えを書きながら整理していきたいと思います。

まず、いづみさんのどこが好きかといわれると「よくわからない」と答えるしかありません。たくさん魅力的な部分はもちろんあるのですが、「好きな理由」となると、私はうーんと首をかしげた後に「わからない」としか答えられないでしょう。

これはあくまで個人的な意見ですが、推し活において明確な好き理由がある場合より、「なんとなく好き」の方が長く続きやすいと思っています。今までも周りで好きが反転して嫌いになり離れていった人を見ると、好きだった部分が何らかの理由で満たされなくなったときに離れていたように思います。

話をいづみさんに戻すと、とはいえ「なんとなく好き」では何も伝えられないので、いくつかの要素に分けて魅力を伝えていきたいと思います。


①トーク力

いづみさんの配信を見てまず印象的なのは、やはり関西弁でしょう。明るい声でコテコテの関西弁で話されるので、聞いているだけで元気が出てきます。会話のテンポも軽快で、コメント欄とのノリ突っ込みの応酬はもはや定番行事です。

さらに特筆すべきは、複数人コラボの際の相手の話題の引き出し方のうまさです。「いづみの知らない世界」というシリーズでは、各方面で有名な方をゲストに呼んで対談形式の配信を行っています。先日は女性声優の植田佳奈さんがゲストに来てくださったのも記憶に新しいです。


いづみさんは、技術的なところでのトーク力というよりも、本当に相手に対してのリスペクトと興味を持っているからこその話題回し、という風に感じます。実際に配信を見ていると、いづみさんがガチガチに緊張しているのが視聴者側にも伝わってきます。でもそれが決してマイナスにならず、「緊張しているけど一生懸命楽しそうに話している」と見えてしまうのはオタクのひいき目だけではなく、いづみさんの持つ魅力によるものでしょう。

そしてさすがあにまーれというか、大人数コラボの時にしっかりと存在感を出せるのはさすがだと言わざるを得ません。いうなればとても優秀なガヤ芸人とも言えます。濃すぎるメンツしかいないあにまーれの中でも、いじられキャラ兼ツッコミ役として様々な配信で存在感を出しています。

私が特に印象に残っているのは民安ともえさんのチャンネルで配信された「秋のペア対抗クイズ大会 V配信王」という企画です。

こちらには同期の風見くくさんとペアで出場されていましたが、面白い回答で盛り上げるだけでなく、周りの方へのツッコミやくくさんとのコンビ芸、出るときはしっかりと主張して引くべきところはしっかりと引くバランス感覚、どれをとっても百戦錬磨のバラエティー芸人のような熟練技で大いに配信を盛り上げていました。


②不器用だけどマメ

トークには多彩な才能を発揮するいづみさんですが、ゲームはお世辞にもうまいとは言えません。「まらいく」(何て名前だ…)という兎鞠まりさん、伊藤ライフ先生、いづみさん、くくさんのよく一緒に配信される仲良しグループがありますが、その中ではミスをして「いづみーーーーーーー!!」とくくさんに突っ込まれるのが定番となっています。

私はもちろんうまいゲーム配信も好きですし、APEXなどの勉強のためにうまい方の配信をよく見に行きます。ではあまりうまくないゲーム配信は面白くないかといわれると、決してそんなことはありません。あくまで私の意見ですが、個人的には「ゲームをしているいづみちゃん」を見に来ているので、ゲームがうまい下手はあまり気にしていません。もちろんイライラする方もいるでしょうが、そんな人はるかこさんのよく言う「Not for me(自分向けでない)」と思ってください。

そんな中でも、マインクラフトは非常に得意としているゲームだと思います。すごい回路を作るわけでも、とてもおしゃれな建築をするわけでもないのですが、とても「マメ」なのです。774サーバーでは通称「ホムセン」と呼ばれるいづみさんの倉庫は、アイテムが種類別にきれいに整頓されていますし、最近よく参加されている兎鞠まりさんのサーバーでも同様に丁寧に整頓をされています。また「整地」と呼ばれる、建築をするために山を崩したりして地面を鳴らしていく作業があるのですが、こちらも得意としていて一時期「山消しのいづみ」とも呼ばれていました。

こういった丁寧でマメなところが生かせるマインクラフトはいづみさんによく合っていると思いますし、そういう姿は見ていてもとても心地よく感じます。


③男の子っぽい趣味

いづみさんは男児向けホビーが大好きです。ベイブレードやボトルマン(現代版ビーダマン)などのいわゆるバトルホビーを特に好んでいて、配信でも度々話題に上がっています。「ランブー」と呼ばれる、中身がわからないランダム要素のあるベイブレードの開封配信なども行っています。

いづみさんは本当に楽しそうにおもちゃの話をされます。その様子は見ていて楽しいものですし、そこまでの熱量で語られるものがあるというのはうらやましくもあります。かくいう私もいづみさんの配信を見てベイブレードやボトルマンを始めた一人でもあります。復刻版のガイアドラグーン当てるためにおもちゃ屋を梯子したのもいい思い出です。


③わけがわからない

いづみさんの魅力の真骨頂ともいえるのが、「わけのわからなさ」です。何言ってるんだこいつはと思いますよね。私も書いていてそう思います。

しかし本当にいづみさんは「わけがわからない」としか言いようのない行動をします。

例えばこちらの配信ですが、おしゃぶりをしながらばぶばぶ言っているだけです。1時間の配信の中で、意味ある単語を発した回数の方が圧倒的にばぶばぶ言っている回数より少ないです。もはや常人には理解できぬ哲学を感じます。

こちらの配信は、本当に寝ているだけです。たまに聞こえる寝返りの音や息遣い、無残にもいづみさんを起こすことができなかったアラーム音を聞いているだけの配信です。驚くことに、配信のコメントはフリーチャット化し爆速で流れていました。界隈で寝落ちした配信は伝説としていくつかありますが、寝るだけの配信はほかに例を見ません。一体配信とは何か、視聴者に問いかけているような配信でした。

極めつけは、初配信です。通常Vtuber界隈では自己紹介したり、どんなことしたいか話したり、タグ決めしたりすることが一般的です。しかし彼女にはそんな常識は通用しません。あにまーれに入店する覚悟を示すために18禁カレーを食べます。というかそれ以外はしていません。30分の間あの手この手で18禁カレーを完食すべく悶絶しているだけです。この配信では彼女のパーソナルな部分は一切伝わりませんでしたが、当時受けた衝撃は今でも印象に強く残っています。ちなみに、いづみさんの後にあにまーれに加入したメンバーも一部こういったわけがわからない初配信をしている方もいます。それが「あにまーれだから…」とか「さすがあにまーれ!」言われるあたりがいろいろと物語っている気がします。


ここまで長々と柚原いづみさんについて語ってきましたが、まだまだ伝えきれないことばかりのような気がしてなりません。わたしも「よくわからないなぁ」と思いながらも、気づけばデビューから今日にいたるまでしっかりと追いかけてきてしまいました。

ちょっと不器用でマイペースだけど、見ると元気をくれる素敵なお姉さん「柚原いづみ」さんを、一緒に応援していきませんか?


(最近作れていないのですが、1年前ぐらいに作ったいづみさんの切り抜き動画です。よかったら見てみてください。)


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