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石鹸カスに悩んでいた時代…リンスの誕生秘話と変遷

どうも中の人です。
そもそもタイトルの「リンス」って、最近聞かないと思いませんか。
元々は「すすぐ」の意味で、シャンプーの後につけてすすぐものだったということなんですが、まあ修学旅行なんかでいまだに「シャンプーとリンス持参」とかしおりに書いてあったりしますね。

しかし「リンス」とは。
元々は先述した通り「すすぐ」ときに使うもの。
アルカリ性だったシャンプーを中和するため、弱酸性に作られた中和剤のことだったんです。石鹸はアルカリ性ですから、石鹸で髪を洗っていた時代の話ですな。

で、時代は下り、弱酸性シャンプーが主流になった時代から「リンス」という言葉は減少していきました。
代わりに幅を効かせるようになったのが「コンディショナー」です。

では「リンス」と「コンディショナー」の違いとは。

実は明確な区分がなく、どちらも「髪をコーティングしてうるつやにするためのもの」ということでした。
強いて言えば現代のコンディショナーのほうが若干テクスチャが重ためですけども。

ぶっちゃけ今のコンディショナー、最後まで使い切れた試しがありません…
あの重たいテクスチャ、最後のあたりではポンプで吸い上げられなくなって、ポンプ取ってバシバシやって手に直接出すしかなく、しかしそれでも残るコンディショナー…あのさらっとしたテクスチャのリンスが懐かしいっすよ、まったく…

場合によっては「詰替え用」の蓋ありのやつでフニャッとしたパッケージのやつ。あれを買ったほうがいいんじゃないかと思うことすらある。
ちなみにコンディショナーのその扱いにくさにしびれを切らし、コンディショナー機能付きのシャンプー使ってますワタクシ。

というわけで、なくなったわけじゃないんですリンス。
コンディショナーという名称に置き換わっただけで、機能的にはほぼ変わらず。

ライオンさんのHPにも以下のような記述があります。

明確な定義はありませんが、リンスとコンディショナーは同じもので、毛髪表面に吸着してシャンプー後の髪の状態を良くします。 ちなみにトリートメントは毛髪内部に浸透して内部から髪の状態を整えるものです。

https://faq.lion.co.jp/faq_detail.html?id=11092

ではコンディショナーまたはリンス、昔は何を使っていたのでしょうか。

そもそもシャンプーの歴史時代が浅かったです。

 「シャンプー」という言葉と商品が登場するのは、比較的新しく、大正末の「資生堂髪洗粉」に始まり、昭和の初めにかけて盛んになります。石鹸主原料の“髪洗い粉”に加えて、液体のもの(資生堂・ライオン油脂)も1930年に登場しました。
 同時に、女優を起用した広告も始まっていましたが、シャンプーの名を印象づけたのは、1932年発売の「髪洗ひ・花王シャンプー」による強力なキャンペーンだったとも言われています。
 その広告コピーは、「一週一度は疲かれてゐても」というものでした。その数年後にも、「今日は髪を洗う日」という広告が続きます。資生堂シャンプーも粉末と固形で再登場しますが、まだ贅沢品でした。

https://jsda.org/w/03_shiki/shintaimemo_01.html

で、液体シャンプーが登場するのが1950年代にやっと、という感じでして、しかもアルカリ性ですから、大変なことになっていました。

石けん成分のシャンプーを用いて髪の汚れを落とし、水道水ですすぐと、水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムといった金属に石けん成分が反応して、石けんかす(脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムといったスカム(汚物))が出てしまっていたのです。

https://sub.mamatomo-zero.com/entry/lampe

ぎょえ。
あんまり想像したくないですが、シャンプーの後に石鹸カス…
めちゃくちゃすすぎたくなりますが、明らかに髪には良くない。
それを中和するための酸性の液体、リンスが10年くらい後に登場します。
石鹸カスを出さないように作られたリンスですが、そのうち美髪のためのヘアケア用品に変化します。シャンプー自体が弱酸性のものに変化していったからです。

それがここ最近の間に、コンディショナーという名称に置き換わっていったと。

ただ、リンスという言葉が廃れたわけではありません。
そう「リンスインシャンプー」の名前でしっかり残っています。

ちなみにわたしが使っているのもリンスインシャンプーです。
まあ、正確には「一本でまとまるシャンプー」の名称ですが、セグレタというブランドのリンスイン版です。
出産のあとのホルモンバランスの崩れや、更年期障害など、いろんな要因で髪が少なめになった方向けらしいですが、売り文句通り一本でまとまるので忙しいときにも洗える。香りもいいしトップにボリュームも出ます。
逆に言うと髪が多めの人は以下略。

あと、リンスやコンディショナーは「髪のためのもの」
地肌につけるものじゃないんです。
なので、コンディショナーはシャンプー後の髪のみにつけて、よくすすぐ。
これが正しい使い方とのこと。

それでもぱさつく方向けには、ヘアオイルの存在があります!
ぱさつく部分にほんの少しコーティングするようにつけてドライすれば、しっとり美髪のできあがり。
つけ過ぎはただのべっとり髪になってしまいますから、ほんの少しね。

つける量のバランスが難しいですが、つばき油やあんず油も日本古来のヘアオイルのひとつ。使い方によってはまとめ髪にもいいようです。またシャンプー前の頭皮マッサージにもいいとのこと。久々に買ってこようかな…
頭皮の血行が良くなり汚れが落ちやすくなると、健康な髪が生えてくる土台ができますよ。

最後らへん、ちょっとリンスとは離れてしまいましたが、どうでしたか。
リンスの歴史は意外と浅かった!!
そして飽くなき美髪への思いがリンスを発達させてきたと。ヘアオイルはリンスの発展形ですね。

つばき油マッサージはおそらく男性の抜け毛防止にもいいんじゃないでしょうか。男女問わずレッツ美髪!!

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