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キッチンリフォームのアドバイス   その2

前回キッチンリフォームのアドバイスを書いたのですが、
足りない部分が沢山あると思い、その2を書いてみようと思います。
より具体的に、お客様の立場にたって考えてみようと思います。

コロナ禍、家での時間の過ごし方について色々と変化があったと
思います。テレワークや旦那様の家事参加の促進、家族単位の
行動の増加など皆様のお家でも変化があったのではないでしょうか?

その変化に困ったことが沢山起きて、何とかしようとか
これから先の生活をよりよく楽しく暮らせるようにといった意識の高まりを
かんじています。

今までは、外に逃げたり、求めたりしてたものを家の中で何とかやりくり
するとなるとまあまあ大変であることに気づくわけで特に3度の食事のやりくりをするとなると手間や食材のストック、管理も大変!

キッチンなんとかしなくちゃと思うのも当然だし、リフォームしたいと
思う方も多いと思います。

リフォームすれば自然と問題は解決すると思わないで!

キッチンってお家の要ともいえる場所だと思います。
さほど広くはないこのスペースの中での作業がどのくらいストレスなく
スムーズに進むかということがとても大切なのに、食器洗い機を入れたい
とか掃除が楽なコンロやレンジフードが欲しい!といったことにばかり
気持ちが走ってしまうのは何故でしょうか?

心配しなくても、新しいシステムキッチンを入れれば望みは全部叶えることが出来ます。

でも、その後で気づくのです。問題は解決していない・・・ということに

ネットやカタログで調べる手前にやって欲しいことがあります。

使いたいもの、欲しいものがすぐに取り出せますか?

さあ、夕飯の支度をしようと思ったときに使いたいものがすぐに出てこないといったことではスタートから躓いてしまっていますね。
キッチンで使うのもの全てに定位置があって、迷わず取り出せる状態で
なければ、その問題を先に解決する必要があります。

使っていないものがどのくらいありますか?

家族の人数に対して食器やツールの数が多すぎるということは
ありませんか?

使うものが決まっていて、結局キッチンや食器棚の中で何年も
出すことすらないものがあるのではないでしょうか?

それらのものを見直すのはリフォームの前でしょうか?
後でしょうか?

絶対に前です!!

使っているものを最優先に考えるとキッチン収納の選び方に違いが出てきます。引き出しが幅45cmではなく幅30cmの方が無駄がない。
その分コンロ下の収納を15cm大きくすればお鍋が全部入りそうだとか・・・、既存のキッチンを少し小さくして冷凍室の大きな冷蔵庫に
買い替えようとか、ストックのスペースを大きく取ろうとか

具体的な要望があれば、モノ選びは確実に変わります。
これば後からゆっくり考えるのでは手遅れになってしまいます。

これからの人生でキッチンの使い方ってどう変わる?

子育て期のお家と子育てを終えたお家のキッチンは役割も変わります。

日本の子育て期のお母さんは異常に忙しい!
これは、家族が小さくなってしまった日本の事情が反映されているのだと
思いますし、地域のコミュニティがほとんど役に立っていないこともあって
3人のお子さんの子育てを一人でやりつつ、パートで働くといったお母さんたちは、1分1秒が惜しいと思うのも当たり前です。

そんな時に取り入れたいのは、機能性だったりします。
食器洗い機や家電は使いこなせるならこの世代にはあった方が当然便利。
食べ盛りの男の子がいる場合はお鍋だって炊飯器だって大きなものが
フルに回転するかもしれません。

でも、10年後はどうでしょう?20年後は?
先の事は分からないといっても生まれた子供は10歳になるし、
自分の年齢や体力なども想像はつきます。

料理が好きでもっとキッチンを充実させたいのか?
さほど好きでもないので子供が大きくなったら他のことに時間を使いたいということも自分で考えられます。

人生の方向性に合わせてお家を整える、キッチンを整えると考えると
プランも変わってくるかもしれません。

設備の交換、メンテナンスとしてのリフォームなのか?
豊かな人生の為の暮らしの見直しなのか?
貴方が期待するのはどちらでしょうか?

どんなメーカーのキッチンを選ぶか?どんな機能や色を選ぶかは最後に考えましょう。

キッチンメーカーは色々な工夫をして商品に特色を持たせています。
大体、上級クラスの商品にメーカーの特色が現れています。

スタンダードな商品は、必要な機能はほどんど標準設定になっていて
後はオプションを選ぶといった感じです。

車を選ぶのとキッチンを選ぶのはとても似ています。
お手頃価格の車でも走らないとかすぐに故障するといったことは
ありませんよね。

キッチンもお手頃価格でも使い勝手に不足はありません。
後は予算とこだわりで考えればいいのです。

大切なことは、キッチンを選ぶ前に暮らしを見直してしっかり問題点を
意識したり、これからの人生にフィットさせることを考える事なのです。

この工程を踏むことで後悔のない満足度の高いキッチンリフォームに
することが出来ると思っています。

心配な業者選びは要望をしっかり伝えることと、金額だけを比べないことが大切。

リフォームの場合、購入するのはモノではありません。
これから始まるのは、キッチンリフォームプロジェクトなのです。

どんな相手とこのプロジェクトを進めていければ上手くいきそうなのか?

そんな視点がものを言います。自分の意見や要望がしっかりと伝わっていいるのか?プロとしてのアドバイスをしてくれているか?
ただ受注をする目的以外の気持ちが見えてこなければ、たとえ予算内で
おつりが来たとしても私なら選ばないと思います。





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