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一日の始まりに珈琲を飲む。 いつからかは覚えていないが、忙しい朝に一瞬ホッとするような感覚が好きでいつのまにか習慣になった。 珈琲の魅力は...と考えてみると、ドリップした時の匂いと大好きな苦味だけしか思い浮かばなかった。味の違いもよく分からない。美味しいと感じるかどうかだけで決めてきたから。でも何故か朝の一杯は紅茶ではなく珈琲じゃないと落ち着かない。そんな体になってしまった。 私は人にすぐ合わせてしまう。 心の中の声はいつも悲鳴をあげていて、分かっているのに気付かな
執着心... どんな人にも必ずあるもの。 それを無くせたならどんなに楽なことか。 私は今そんな執着心と闘っている。 なくても困らないモノ 誰かに欲しいと言われた途端、無性に芽生える執着心。 “私の物だよ”呟いてみた。 今まで気にもしていなかったのに... 自分の中にある執着心と葛藤してみたけれど、答えは出ていたよ。 大切にしてくれる人のモノになってください。 こうして出会いと別れを繰り返す。 新たな出会いを求めて〜
お酒が弱いあたし。 いつもなら一杯でもう十分なのに、 “今夜は特別ですよ”と言いながら 肩を彼に寄せる。 憧れのドクターとの夜だから。 他の人達の話も聞こえて来ないほど、 彼に惹かれたみたい。 心の中で作戦会議。 “ちあきちゃん知ってますよね？” “うん、知ってるけど...” 彼の言葉にかぶせるように “あたし、ちあきちゃんとは親友なんです。仕事の話もだけど、考え方も似ているからお互いの全てをさらけ出してるような...そんな関係です。” “へぇそんなんだ
大好き... そう心で呟きながら今週も彼との時間を惜しむ。 好きと言って欲しいのに。 あきなだけだよって言われたいのに。 満たされない気持ち。 SNSに託す。 彼が嫉妬しますように。 そしてみんなにモテる女の子だねって羨ましがられますように。 A型で段取り良くて完璧主義だと思われがちなあたし。 でも本当はね 周りから良く思われたくてやってるだけ。 週に一度来るこの露天風呂で理想と現実を交錯しながら、空を見上げる。 可哀想じゃない。 例え彼があたしのこと
価値観てなんですか。 普通ってなんですか。 幸せってなんですか。 他人から見た自分はイケてますか。 そんなことばかり考えて楽しいですか。 心の隙間を見せないように、自分は幸せなんだと言い聞かす。 あいつとあいつとあいつより自分の方がと比べ生きています。 昔から口元がモコッと出っ張ったあたしのあだ名は見栄晴。 気付かないふり。気づかないふり。 38歳になり、男の扱いに慣れた素振りを見せつけてモテるアピール。 あたしの周りはみんなおばさん化。 お母さんでしか
