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父の事を書いてみようと思う。

自分の人生と向き合い始めてから、いつか家族の事を書きたいと思っていました。やっと、書けるだけの時間が経ったように思う。

父は、誇り高く、気難しい人でした。
昭和一桁世代であることもいつも誇りにしていました。
子供にも頭は触らせなかったし、寝ている時に頭の上側を歩くことも許しませんでした。若い時に結核を患い、片側の肺と肋骨を取る大手術を受けていたので、背中に大きく残った手術痕を今でも覚えています。

最盛期には50名ほどの社員を抱えた、精密機器を製造する会社を経営していました。およそマネできないような仕事ぶりで、あまりにも不規則な生活を送っていたからか身長の割に体重が重く、心臓にはかなりの負担がかかっていたと思います。

阪神・淡路大震災が起こった時、関東でもいつか大地震があるだろうけど、お父さんはとても逃げ切らないから置いて逃げろ、と何度も何度も言っていたことを思い出します。そんな事態にならなくて本当に良かったと思うけれど、もしも今元気だったら、ちゃんと外出の時にマスクをしていただろうか。

自分の信念に従って生きた厳しく強い父の事を、書いていきます。


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