学校そばの文具店

かつて昭和の時代、小学校、中学校の近所には必ずと言っていいほど文具店があった。
そしてその文具店は朝早く、生徒が登校する時間には開いており、子供たちは使い切ったノートの代わりの新しいノートであったり、他所で売っていないような体操服の学校指定のゼッケンであったり、当日の授業で必要な絵の具やクレヨンであったり、いろんなものを買い求めていた。

それがいつごろからだろうか。世間にコンビニが普及しだした頃くらいからそのような文具店が徐々に減ってきたように思う。必ずしもコンビニの影響だと言い切れるわけではないが。

先日、小中学生のころに住んでいた地域に行く機会があり、なんとなく出身小学校、中学校の付近を通ってみた。小中学校ともに前述のような文具店があったのだが、両方ともすでに閉店されており、看板も取り外されていた。
中学校そばの文具店はおもちゃなども取り扱っていたので、よくプラモデルなどを見に行ったり購入したりしたものだ。

文房具はまだ、朝、急に必要になってもコンビニで買えるだろうが、学校指定の体操服や水着、名札やゼッケンなどは今の子供たちはどうしているのだろう?業者さんが売りに来るのかな?もしくは学校で注文を取りまとめて発注するのか。

また文具店に限らず、昔あった学校周辺のお店が殆ど残っていないことにも気づいた。
今更ながら世の中というのは自分の知らないところでどんどん変化していくのだなあと思うと、すこしだけ寂しくなった。





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