見出し画像

RYOKAN PLUMインタビュー vol.1 甲斐みのりさん

小田原を訪れ、RYOKAN PLUMにご宿泊いただいた方のインタビューシリーズとして今回お話しをお聞きしたのは、文筆家として幅広く活躍される甲斐みのりさん。旅好きでもあり、食・店・風景・人、その土地ならではの魅力を再発見するのが得意な甲斐さんに、小田原についてや甲斐さんならではの旅先の楽しみ方を伺いました。

甲斐みのりさん。nico cafe前にて

文筆家 /甲斐 みのり

文筆家。静岡県生まれ。旅、散歩、お菓子、地元パン、手みやげ、クラシックホテルや建築、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍、雑誌、webなどに執筆。著書に『日本全国地元パン』(エクスナレッジ)、『東海道新幹線各駅停車の旅』(ウェッジ)など多数。
http://www.loule.net/

——甲斐さん、今回はRYOKAN PLUMに宿泊いただきありがとうございました!小田原の街歩きもご一緒させてもらいとても楽しかったです。他の町もそうだと思いますが、特に小田原ってコロナ禍でものすごく変わった街だと思っていて、久しぶりに来てみて何か以前と印象が変わったりしましたか?

甲斐:以前は自分が古い老舗のお店の情報しか知らないこともあって、文学館でしたり有名なパン屋さんに行ったりとか、有名な老舗を中心に巡ったりしていたんですけど、今回は若い方たちの新しいお店とかがあって、そういう楽しみもあるんだっていう、新たな発見がありました。

——今回一緒に街歩きをさせていただいた際に、甲斐さんは新旧問わず行きたいお店のリストアップをたくさんしてくれていました。仕事でもプライベートでも旅行に行く際にはけっこう下調べして行く場所を決めてるんですか?

甲斐:日頃から地図アプリを見てピンを立てていくのが好きなんですよね。人の口コミではなく、自分が好きなお店を日本全国にたくさん打っていくんです。そうしていくと多分アルゴリズムでおすすめしてくるというか、自分がそのお店の名前を調べなくても地図にいろんな店名が出てくるので、ここ行きたいなと思ってさらにどんどんピンを打っていくのが楽しくって。

特にコロナ禍だとあまり外出できなかったので、そうやって地図旅行みたいなものを楽しんでいました。実際に小田原だったり行く町が決まったら、もっとその町に拡大して地図を見ながら1軒ずつ見ていって、店構えとか出してるメニューとかで自分の好みだなって思うところにはピンをつけていくんです。必ずしも全部巡ろうっていうよりは、絶対に行きたいお店をまず決めて、道中で地図を見ながらここは近いなら寄ってみようということをしてますね。

でもやっぱり地図には出てこない、自分が歩いてみないとわからないところもいっぱいあるので、歩きながら素敵と思ったらまたそこでピンを立てていくみたいな感じで、楽しんでます。

——実際地図アプリを見せてもらった時、ピンの立て過ぎで日本地図が猛暑の時の気温表示みたいな紫色になっていて驚きました(笑)普段からの趣味でというのがまずあって、でもそこまでガチガチに目的地にはしないって感じなんですね。

甲斐:やっぱり隙間の時間がないと、自分の目で発見とか、今回のように現地の方たちにおすすめしてもらったところに寄るとか、最初から計画立てすぎてしまうよりは隙間を作っておくことも大切にしています。

——我々も甲斐さんと街を歩くことで「小田原いい街だな」って手前味噌ながら改めて思えました。

甲斐:老舗の喫茶店とかパン屋さんとか自分自身が10代の頃から好きなものがあって、街の中にはその自分の好きなものがたくさん詰まっているので、街を歩くのが好きなんですけれども。そんな中でやっぱり小田原は、歴史に根付くお店と普通の暮らしに根付くお店と両方があって、それが自分の中ですごく楽しかったですね。

——今おっしゃってくれたように、甲斐さんが好きなものって本当にたくさんあって著書もとても多く出されているんですが、それらの好きなものに自分で思う共通点ってあると思いますか?

甲斐:昔から本を読むことが好きだったんです。お店の歴史を知ったり直接お話を聞いたり、そこに身を置いて何か時の重なりみたいなものを感じて、自分が好きだった本を読んでるのと同じ感覚になれるようなお店を好きになりますね。歴史のあるお店もそうですし、今回小田原で最後に訪れた喫茶店とかも何かすごくいろんな物語が想像できる素敵な空間だったりして。それが一番お店のことを自分が好きになるきっかけでした。

今だったら建築的に味があっていいなとか、メニューもかわいらしいなとかビジュアル面もですね。小田原で最初に行った喫茶店(ケルン)なんて昭和な佇まいで他にはもうなかなか残ってないなとか。そういうストーリー性と純粋にかわいらしいなとかかっこいいなとか思うことが好きになるきっかけになっていると思います。

喫茶 ケルン

——ちなみに最近新たに好きになって掘りたくなったものはありますか?

甲斐:その街に行って地域のものを食べるのも楽しいんですけど、最近はお土産にたくさん食材を買っていってるんです。旅から帰ったら例えば小田原ご飯会みたいなものを開いたりしてその一週間は食卓がすごい楽しみになるっていう。家でもまたその街の思い出と共に豊かに過ごすっていうのが、歳を重ねて新たにできた楽しみで、今回も小田原から帰ったあとはとても食卓が豊かでした。

——早瀬のひものの干物もたくさん買っていましたよね。2日目なんて待ち合わせた時点で両手に荷物がいっぱいだったの覚えています(笑)

早瀬のひものにて早瀬静佳さんと

甲斐:そうですね(笑) おやつや干物、おでんの種とかいろいろ買って帰ることができたので、もうそのあとすごく楽しくて、干物パーティーもしたり。小田原は食材も豊富で、干物もやっぱ日持ちが本当するのが良くって、年内に食べ切らなくても平気だったのでまだちょっと取ってあります。みんな驚いてましたよ。こんな手頃な価格でこんなに美味しいものが買えるんだとか、東京から気軽に行けるんだとか。私の写真を見せたらもっとみんな行きたくなると思うんですけど、もうお土産の時点で行きたいってなっていましたね。

——食べ物以外にも、お昼ご飯を食べに行ったnico cafeでは骨董の大きい置物を買っていましたよね。自分も前からかわいいなって思ってたのですが、まさか甲斐さんが買っていくとは。

甲斐:あのnico cafeで買ったキャンドルは今とりあえず玄関に置いているんですけど、やっぱりみんなこれなんですかって反応しますね(笑) 小田原で買ってきたと話すとそこから話が膨らんだり。

nico cafe2階で販売されていた犬型キャンドルと

——ただ渡したり記念としてのお土産にとどまらないというか、そのあとの生活でじっくり楽しむっていうのは、旅先だけで終わらない楽しみ方としてすごくいいですね。旅行の仕方自体も変わったりしましたか?

甲斐:今話したような楽しみ方とか、あとは普段私は東京にいるときはそんなに買い物をしないんですけど、旅で出会ってひと目ぼれしたものに対しては迷いなくすぐ買うっていうのがあります。若い頃だったらもっといろいろ迷ってましたね。やっぱ歳を重ね経験が募るほど一期一会も大事にしなきゃと。今度にしようと思うとその今度がなかったりする。永遠に続きそうな老舗でも次に行った時にはなくなっていたりして。それこそ40代になってからすごく感じますね。好きだったお店が急になくなってしまったり、いつか買おうと思ったものがもう作られていないとか。だから旅のときに欲しいと思ったものは迷いなくどんどん買うみたいなことは、以前とは変わった部分ですね。小田原は近いから持って帰ったんですけど、持ちきれないときは現地から送ったりしています。

あとはその土地の公園とか海辺とか探して買ったものを食べるのも最近はすごい楽しくなってきました。小田原旅行の2日目の朝は一人で駅前のパン屋さん(守谷製パン店)に寄って、その辺にあるベンチで食べて、以前来た時には文学館のあのお庭だったり海辺でとか。なんか歳取ったらおじいちゃんおばあちゃんがよく公園にいる気持ちがすごいわかってきました(笑)

梅宮勇人(RYOKAN PLUMオーナー 以下、梅宮):歳を経てそういう旅の仕方が何か変わるっていうのは多分誰もがあることですが、甲斐さんならではの目線というところで興味深く聞かせてもらいました。ちなみに一期一会で買って逆に後悔みたいなことはあまりないんですか?

甲斐:全然ないですね!やっぱり全部良かったし、その一期一会で買ったものはもうずっと大事にできるっていうものばっかりですね。

梅宮:それは物の良さももちろんあると思うんですけど、旅での思い出みたいなところが強く、それで愛着があるとか。

甲斐:そうですね。旅ってやっぱりその旅先での非日常を楽しむことと同時に、何か日常の愛おしさも募るみたいなところもあると思うんです。旅をしながら日頃のいろいろな疲れを癒したり発散させたり、また日常に戻る力を得るのも旅だったりするので、より日常が大切に感じる愛おしく感じるっていう。なんか旅をしないと日常がただ何か疲れ切ったものにどんどん変わってくんですよね。小田原に行ったときも12月でみんな割とせかせかしていたり、自分も普段だったらもう年末に向かって忙しくなっちゃうところが、今回は小田原に行けたことで、何かゆったりと年末に向けて過ごすことができたのはすごく良かったです。日常と非日常、両方が本当に大事。旅をすることは大事な時間だなって本当に思いました。

梅宮:ちなみに小田原だからそれができたみたいな要素ってあったと思いますか。

甲斐:ありました。やっぱり自分が今住んでいる場所から身近で気軽に行けるっていうことはすごく大きいなと思って。関東とか東京に住んでる人には特に。小田原って新宿からロマンスカーですっと行けて、こんなに身近にリセットできる場所があるのかっていう。あとやっぱり小田原はリピートしたくなる街で、一回行って満足ではなく通えば通うほどまた何かいろんな発見がありそうですし、通いたい店もあるし、行ききれなかった店や行ってみたいなっていうお店が増えたり。こういう半年に1回とか年に1回とかでも行きたいなって思う場所ができると、ちょっとお守りみたいな感じで嬉しいなっていうのがあります。

——そういうふうに思ってもらえるのはうれしいですね。小田原は遠いと思っている方も多いのでもっと気軽に来てほしいと思っているので。

甲斐:それも大人になったから思えるというか、若い頃は旅はできるだけ非日常を求めて、行ったことのない場所とか、経験したことのないことを求めていたのが、今は繰り返し同じ場所に行ける安心も求めたり。安心できる場所を持っておきたいっていうのはみんな歳を重ねるとそうなってくるんじゃないかなと思って。やっぱり実家とかおじいちゃんおばあちゃんち、友達のところに行く感じっていうのが、若い頃よりみんな減ってはいくじゃないですか。そういうのを旅先とかに求めるようにもなりましたね。プラムさんも本当に実家感があるっていうか、おばあちゃんちに行ったような佇まいもそうですし、猫のゴロ吉くんもいつもそこにいるし。会いたい人や会いたい猫がいるってすごく大きいなと思いました。

みんな第二の故郷みたいなものを持ちたいというか、実際に自分が生まれ育った街と同じように、また来たよとか、ただいまってなる場所が欲しいんだなって思います。心の安定に繋がると思うので。そういう存在に小田原やプラムさんはなれるところだなって本当に思っています。

——ありがとうございます。そう思える街って街そのものもそうですけど、お店だったり多分一番過ごす時間の長い宿泊施設によるところも多いと思います。甲斐さんは、旅先での宿泊施設はどういう場所だとここは良いとこだなって思いますか?

甲斐:最近は人ですね。初めて行く場所とかで選ぶのは私の場合はやっぱり老舗の旅館とかホテル、昔の建物を使っているところとかに惹かれて行くんですけれども、お宿の方が気さくに接してくれるとまた行きたいっていう理由になりますね。ピシッとした感じもかっこいいとは思うんですけど。それこそ最近、山の上ホテルに最後ですし泊まりに行きましたね。建築の写真を撮ってたらスタッフが、こっちもいいですよとかあそこもぜひ撮ってくださいって話しかけてくれたりとか、気さくに接してくれるのが嬉しくて。

——向こうは甲斐さんとわかっててですか?

甲斐:普通のお客としてですね。わかっているスタッフとわかっていないスタッフと両方かな。やっぱり異様に建築ばっかり写真ずっと撮っている人がいるってなって、それでわかったみたいな。でも普段から山の上ホテルはそういう感じで、元々三島由紀夫が山の上ホテルのちょっと素人っぽい接客がいいみたいに書いてて。完璧を求めすぎるんじゃなくて何かそういう人間らしさがスタッフとかに出てるところがいいなって思ったりするポイントだったりします。プラムさんのスタッフもみんななんか気さくで温かくて、いいなって思いました。

梅宮:ありがとうございます。RYOKAN PLUMは、自分としては少し他のとことは違う見た目であったりとか、ここでしかできないものをと作ったんです。小田原っていうすごく古い歴史のある町で、建物は今築102年なんですけども、その年月を感じてもらえるようなところでありたいなと思ってて。当時の佇まいだけを残すんじゃなくて今らしさとか、昭和であったりとか平成であったりそういうところも詰め込んだビジュアルやコンセプトでやっているんですけど、そういった部分ではどうでしたか?

甲斐さん宿泊の客室MIKAN

甲斐:今回泊まらせていただいたお部屋も心地よかったですし、他のお部屋は普段泊まりに来た方は全室見ることができないかもしれないですけれども見せてもらって、しつらいが全部違っていて、一つ一つに個性がすごく出ていて良いなって思いました。歴史がある古い建物が、本当にちゃんと今の自分たちがこの時代に生きててちょっと心ときめくしつらえとかデザインになっていて、1階のお部屋のベッドにも大勢で寝てみたいとか、2人のときはこういうお部屋がいいなとか、シチュエーションごとに想像が浮かんできますね。また違う部屋に泊まりに行きたいなと思いますし、でも今回の部屋にもまた泊まりたいなとかちょっと嬉しい悩みっていうか。

1階の客室UME

甲斐:ラウンジ部分もすごく素敵ですよね。本が置いてあったりして、実際私は何冊か借りて部屋で読んで、それでまた小田原の情報とかがどんどん増えたりしたので、そういう時間も楽しかったです。コーヒーを淹れさせてもらって飲んでとか、自分の時間も大切にさせてくれるような空間作りをされていたので。友達が、小さいお宿とかでラウンジがあったりするようなところって、交流しすぎなきゃいけないのかなって心配してて。そのあたりRYOKAN PLUMはほどよくその人の時間や空間を尊重した距離感が本当にちょうどいい感じがしました。話したかったら話せるし、自分の時間を持ちたかったら一人でとか、家族単位でも友達単位でも楽しめそうなところもちょうどよかったです。

梅宮:意識してるところではあるのでそういうふうに思っていただいて、楽しんでいただけていたなら本望です。

——RYOKANPLUMの家具や調度品はどうでした?甲斐さんが泊まったお部屋の掛け軸やラウンジの絵はnico cafeの和田真帆さんが描いていて、そういうものとハンス J. ウェグナーだったりの家具が古民家で共存しているのにも何か感じてもらえたでしょうか。

甲斐:伺ったときにラウンジでもう照明と家具がかっこいいなと思いました。和だけじゃなくってそういうノルディックなものとかと一緒にすることによってより和が際立つというか。本当にセンスの良さをわかる人にはわかるっていうのが、もうあらゆるところに散りばめられてたんで、それはやっぱり泊まりに来る人にも伝わると思いますね。こういうの好きなんだなっていうのがすごくわかって、ニコッとしてしまうっていうか。

梅宮:伝統的な日本家屋に北欧のものって結構合うし、私は新しい感じがしてすごく好きなんですけれど、あまり流行ってる感じもないんですよね。元々伝統家屋自体がそんなに日本は多く残ってないというのもあると思うんすけど。何かそういった意味で、新しい地方都市のデザインの魅力として提案もできたらいいなっていうのもありつつだったんすけど、そこを感じてもらえていたなら嬉しいですね。あとは猫のゴロ吉との思い出はどうですか?

地域猫のゴロ吉。いつもRYOKAN PLUM前のベンチにいます

——メロメロだったのが印象に残っています(笑)

甲斐:やっぱり私猫好きで、猫好き友達もいるんですけども、もうずっとゴロ吉の話をしてて「ほらもう小田原に行きたいでしょ」って。あんなゴロ吉のように会える確率が高い猫っていないと思います。一応地域猫ちゃんですよね?

梅宮:地域猫ではありますが、ほぼいますね。

甲斐:富士山が見えるかどうかより確率高いですよね。富士山とかその時見えなかったらごめんなさいみたいなことがあるんですけど、ゴロ吉はほぼ会えると思うと、もう今もウズウズしてますね(笑)

——ゴロ吉は天気に左右されないですからね(笑)あとはちょっと曖昧な質問なんですけど、小田原はどういう方だと特に楽しめると思いますか?これまであまりアピールされていない新しい魅力というか、もしありましたら。

甲斐:やっぱり本が好きな方、文学が好きな方には本当にいいなと思います。元々私も文学館に行きたくて最初は行ったりしたので。改めて今回も文学館もあるし、本屋南十字さんもあるし、あとスズアコーヒーさんでお土産に買っていった本の形のパッケージのコーヒーも読書好きの方に見せたらすごいってなって。

あそこ行かなきゃここへ行かなきゃって時間に追われるような過ごし方ではなく、緩やかに行きたいお店とか街を歩いて、文学館とか南十字さんとかプラムさんで本を読んだりコーヒーを飲んだり、ゆっくり過ごす時間とかも持てる街だなって思いました。

音楽が好きな方だったら、音楽聴きながらゆったりとコーヒーを飲んだり部屋や海辺で音楽聴いて過ごしてみるとか。そういう自分の住んでる街とは違う身近な場所として、好きな趣味の時間を過ごすとかができるところだなと。

建築も有名な誰もが知る建築とかじゃなくても、昔の商店とか看板とかもう廃墟みたいなところとかでもそすごく楽しかったんで、建築好きの方にもおすすめしたいですね。喫茶店もまだまだ行ってみたいところがありますし、自分のようにいろんな好きなものがあったり趣味を持ってる方にもおすすめしたいです。

——うれしいですね。昔から観光地としての面がやはり強い街なので、ランドマークである小田原城に行ってあと他にどこ行けばみたいになりがちで。街として観光地然としなきゃというのを感じるので、そういう静かな過ごし方の提案ができるのって、都内からいつでも行ける距離感という利点とも合いますね。

梅宮:他のところでもけっこうそういうふう読書を楽しんだりされるんですか?

甲斐:しますね。今日本全国各地に個人の本屋さんとかが増えているじゃないですか。それを見つけて、例えば南十字さんみたいな素敵な本屋さんを見つけるとそこで1冊買って宿で読んだり、帰りの電車の中で読むのがすごく好きです。旅先で本を買うと、旅の記憶とその本が結びついたりして。今回南十字さんでは「鬱の本」を買ったんですが(笑)手に取るたびに小田原での時間とか、そういうユニークな旅先の記憶との繋がりができてると思う面白いことだなと思います。

梅宮:ありがとうございます。そこはちょっと繋げられてなかったので新しい視点だなと思いました。

本屋 南十字

——さっきのお土産パーティーもですけど、小田原での旅の思い出を反芻する時間をさらによくできそうな気がしますしね。
梅宮:そうだね。思い出っていうとちょっと軽いかもしんないけど、そういうものの蓄積を結構みんな求めてるし、自分も求めてるし。すごい素敵だなって思いました。これから過ごし方として提案できたらなってすごく思います。

甲斐:あとはこの前は私は一人だったんですけど、お隣の家族連れのファミリーは自分たちでお料理とかしていたのでそれもいいなと。夜は外に食べにも行きたいし、でもその後は買ってきたものでお部屋でちょっと二次会みたいな感じも楽しそうだなとか。一緒に行くメンバーによって違った過ごし方ができそうなのもまたいいなと思いました。

RYOKAN PLUMラウンジでオーナー梅宮と

甲斐さんのおかげでこれまで気づけていなかった小田原の魅力や、新しい過ごし方を知れた気がしました。みなさんにもRYOKAN PLUMを起点に小田原で過ごしてもらい、第二の故郷と思ってもらえうようにできたらうれしいですね。甲斐さんのInstagramでもRYOKAN PLUMと小田原の街を素敵に紹介してくださっているのでぜひご覧になってください!