ワークショップ稽古場日誌①

「澤塾ワークショップ」
稽古場日誌1回目(全9回)
1回目 アグレッシブ

参加の経緯は役者仲間の川口知夏からのお誘い。
6月空いてる?と。
このワークショップ1度誘われていたのだか、稽古と被ってて行けなかった経緯があり、そのワークショップが9回に渡ってやるんだけどどう?と。学びたい。
願ったり叶ったり。即お受けしますとお返事。
正直参加前の情報って直前までそれくらい。どんなワークショップになるかも分からず。澤さんって誰?だったしw
ただ、1回のみではなく9回くらいの中期に渡ってワークショップを受けられる機会はそうそうないので、楽しみにしてはいました。

そして今日、誕生日の日にワークショップ初日。

講師と言うだろうか。先生なのか。代表なのか。
澤唯(サマカト)さん。
直接面識はないが、1度お芝居で役者としての澤さんを観たコトがあり、ま、全く繋がりが無いわけじゃないがお初の方。お芝居観た時はホントにナチュラルに演じてらっしゃって凄く印象に残ってた方。

講師と参加者的な構図が嫌と言うコトで円になってまとまり始まる。
お話は凄く得意な印象。言葉選びも丁寧だが、それほど固くなくどちらかと言うと砕けた感じで話す。
その中で約束事が3つ。
暴力は振るわない、突然服を脱がない、とにかくやってみるの3つ。
凄く独特だったが、3つ目のとにかくやってみるは、今からやってもらうことについて説明や効果は言わないからと言って悩んだり考えながらやらないで、とにかく飛び込んでやってみて欲しい。とのコトだった。
その後コミニケーションの時間を取って話し合いしましょうと言うものだったが、私はこのやり方は好きだ。
とにかくやってみて感じる。それがワークショップでは大事なのではないかと思ってたので。
あ、澤さんいいな、と思った。

まずは歩く。自分のペースで歩く。
そして意識するコトが1つ。床を常に平行になるようバランスよく歩く。
コレはワークショップでもよくある。
どちらかに傾くようではなく、絶えず平行になるよう。
そしてここからが澤流。
ストップがかかる。目をつぶる。稽古場にある時計を目をつぶったまま指さしてとの指示。バランよく歩きながら周りにも気を張る。
他は参加者を指さしたり。もちろん目をつぶって。
役者とは常にひとつのコトだけをやっている訳ではない。常に何かしらを同時にこなしている。
簡単だが、凄く分かりやすくコレを感じさせてくれる。

続いては目をつぶって1箇所にまとまる。
澤さんが椅子をランダムに置く。
そこに目をつぶったまま座りに行くと言うもの。
置く時に音を出してくれる。その音を頼りに椅子に全員が座る。タイムは競わなかったがら如何にして早く全員が座れるか考えながら、目をつぶって椅子を探し座る。
音を頼りに他の感覚を研ぎ澄ませないと椅子が見つからない。
そして、どうしたら早く全員が座れるかを話し合いながら座る。
結果地区大会敗退のスピードだったが、初めてやるワークだったので凄く面白かった。

2人1組になって手のひらを顔に向ける。その手の動きに合わせて顔を動かすワーク。コレが意外と大変。常に手のひらに顔が正面に来るように相手の動きに合わせて動かねばならないので身体中を動かしながら手のひらを追いかける。

2人1組になってもうひとつ。
今度は1人の動きに合わせて声を作ると言うワーク。文章での説明が難しい。例えば低い位置に手を置いたら低い声を出す、高いところに手を置いたら高い声をだす、みたいな感じ。
それを色んな動作をしてそれにあった声を出す。
コレも即興性もあるし感性も問われる。コレは難しかった。初めてのワーク。

最後はこの動きに合わせて声を出すワークの応用で、声を出すだけではなく予め渡されたテキストのセリフを動きに合わせて言う。と言うひとつ段階を踏まえたワーク。
客席に向かって動きに合わせてセリフを言う。
役者は舞台に出れば、もっと沢山のコトを同時進行して演じている。
それを凄く単純化しているワークに感じたが、それでも難しかった。
お客様がいると言うコトはお客様に伝えなければならない。
単純ながら、奥深いワークだった。

あっという間に1日目が終わった。
思った以上に内容の濃いワークショップが嬉しかった。
コレが1日目。2日目3日目、どうなっていくんだろう。
楽しみで仕方がない。

「澤塾」ワークショップ。
次回もお楽しみに。

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