俺は見た 稽古場日誌 ⑥
俺は見た 第5回公演
「僕らの城」稽古場日誌
未知の道
6本目
見えた道と見えない道
実は毎週稽古しておりました。
あれからもう5~6回は進んでるかな?
なかなか書きたいコトが言葉にならずにおりました。
それくらい、求められているモノがハッキリとしなかった。
演出からはしっかりとした指示は出ていたのだが、その指示が果たしてホントに良いものなのか、分からずにいたし、なんならどうしたらいいのか分からない感じだったが、演出からの指示。求められているモノと信じ、やってみてはいたが、やはり馴染まず、どうしても頭の中に?マークが着いたまま稽古している、そんな感じがしばらく続いたので、稽古場日誌が書けずにおりました。
一言で言えば私の不甲斐なさなんだろうけど。
周りの役者さん達は皆達者だ。そして先輩方も多い。
私なんて真ん中くらい。
稽古ゴトに勉強になる現場。
そんな中での私の稽古場の居住まい。
コレでいいのかと自問の日々。
私は極端に、
演じている
いい芝居
のどちらかしか言われない。
演じていると言われる時は大体頭が働いているか、何か狙ってるか。あーしよーこーしよーって時は大概が演じていると言われる。
でもそれほど演じているかと言われると!やってる本人はそうは思ってはいない。
だが、まだまだ頭が働いてるな、とも思う。
いろいろ考えすぎ、いろいろやるなら試す方のがいい。
分かっていてもなかなか難しい。
求められているモノはナチュラル。
芝居でも演技でもない。そのままのモノ。
だったらそのまま、私のまま稽古場に立てばいいのでは?
あれやこれや考えずに今までやってきたコトをそのまま私でやってみた。
ありのまま。なんて言葉が当てはまるかは分からないが、普段の私で稽古に立った。
演出の八木橋さんから、その方向でと良い言葉を貰えた。
何か買えましたか?と問われたが、変えたと言えば変えたし、変えてないと言えば変えていない。
私のままで稽古しただけ。
この現場ではコレが求められていたモノ。
まだまだ先は長いが、ようやく道が見えた。
それと共に、まだ見えていない道もある。
もっともっと、普段の私でいながら、役に近ずきたい。
役でありながら、私でいたい。
私そのままで立っていればそれだけで成立する。
そんな役者でありたいと思ってたんだっけか。
そのみちのりの第1歩。
梅﨑信一専用チケットフォーム
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★作品概要 第五回目の公演は『現代の職場』の話です。 現代何処の職場、何処のコミュニティでも起こっている価値観と 常識の多様化。新しく生れるものと、消えつつある伝統と文化。 新旧交代によって浮き彫りになったトップダウンとヒエラルキー の崩壊。それによって生まれる歪んだ勢力図。しかしそこは自由 のある場所にも変化した。抜けたくても抜けられない。 何のために働くのか・・・食うために、夢のために、誰かのために、 何もやることがないから。 夢を追いかける者と夢をあきらめて自由を求める者。目的が違う者 たちの間に起こる、摩擦、嫉妬、支配。俺は見た版「どん底」。 「あんなもん、なんぼやっても無理や。俺はここで俺の世界を作る」
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