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TOKYO笹塚ボーイズ「朝の気配」稽古場日誌④

TOKYO笹塚ボーイズ「朝の気配」稽古場日誌
「みんなとの景色の作り方」
台本遊び

稽古2日目。
一部の人はお休みして、残りのメンバーで稽古。
いつも通り筋トレから。今日から俺は別メニュー。男子がやる半分のメニューでこなすコトに。それでもこの歳ではこの身体ではキツい。が、昔のような嫌では無くなっていた。
みんなでやっているからか。不思議と気合いが入る。が、そこはオッチャン。ヒーヒー言いながら何とか頑張ってる。大変だ。
千秋楽には痩せすぎて小さくなってないかと不安w

身体を動かした後は、台本稽古。
今日は「台本遊び」。台本をセリフを覚えてるか確認しながら、流れを汲む感じ。
だが、数分で覚えてシーンを進める。元々覚えている人が大半。ってか俺、完全に気を抜いてた。まさか今日からセリフ覚えの確認が来るとは!?完全に出遅れた。
休憩時間に必死に覚えるが、なかなか難しい。何とかやってみるも、惨敗だった(´;ω;`)
それでも必死に覚えて、何とかシーンを演じてみた。流れが凄く早く理解出来る。セリフ、これがなきゃダメだな、とかセリフの構成も見えた。しかし、出遅れた。少し反省。多くはない稽古を有効に使う、当たり前だ。
次こそは。

作演出の川上一輝さんは、役者との距離の詰め方が上手い人。若くても、ベテランでもそれは変わらない。
元来の性格の良さも然ることながら、言葉のチョイスが的確だ。今日はセリフの確認とは言いながら、熱が入ると演出もしばしば。その時の言葉は、誰が聞いても理路整然、そして優しい。そして、否定しない。みんなが素直に聞ける言葉を使う。
今日はそうでもなかったが、本格的に演出をした時、どんな言葉が待ってるんだろう、と楽しみになる。
そしてもうひとつ。ディスカッションが多い。役者への提示もあるが、役者に聞いてくれるコトが多々ある。そして、良ければ役者の意見もどんどん取り入れてくれる。
みんなで絵作りして行こう、シーンをセリフを作っていこうと言う意思が明確だ。
だからこそ、役者は作品台本を深く理解し、色んなパターンを想定して、瞬時に動ける体勢を作っておかなければならない。
普通の稽古場より、やるコトは沢山ある。と同時に、やりがいもある。

私のやりたかに近いかな。色々試してどんどん無駄なものは削いでいき、最後はシンプルな構成になる。
それは自分だけではない。相手をしっかり考えて、相手もしっかり受けて、それでいて試す。
相手への配慮がないとそうはいかない。個人だけではダメだ、全体でそうしていかないと。

短い時間だったが、凄く有意義な稽古だった。
そして、難しい稽古スタイルと知って、しっかりと準備せねば、と新たに覚悟。

梅﨑信一
2020年2月TOKYO笹塚ボーイズ「朝の気配」
出遅れたが、取り戻すと気合い入れ直す。

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