スポットライト

あのバンドが歌う 仲間 青春 夢
わたしの口からは 孤独 後悔 不安

あの流行りの歌は 嫉妬さえ綺麗で
わたしの感情は 醜いものばかり

好きだけで生きられるほど 世界は甘くはないよな
ギター持ったあの夏を どこかに置き忘れたのか

スポットライトのせいかな
やけに眩しくて 目も開かないや
ないものねだりし続けたら
何が残るかな 何も残らないか

あのバンドが放つ 無敵ゆえの光
わたしの言い訳は くだらないもので

何もせず息切れるほど 世界は慌ただしくて
横並びだと信じてた 知らぬ間に置いていかれたのか

スポットライトに照らされ
自分の弱さが 明るみに出たようだ
競争に疲れた 終末で
何を残せたか わからぬまま

「永遠」と言い切ってしまうほど 青くて未熟なわたし
灰色な歌 好んでは 主人公に憧れている

スポットライトのせいかな
やけに暑くて 鼓動が速いんだ
歩みを止めずに いられたなら
もっと遠くまで行ける

スポットライトに照らされ
ここに立てること 幸せに思うんだ
ないものねだり わがままに
生きていきたいと思うんだ
何を残せたかわからなくてもいい

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