テクノイズ+ロック映画?である『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』はIMAXレーザーで見るべき!

西宮にあるTOHOシネマズのIMAXレーザーで『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を見てきました。

前作である『スパイダーマン:スパイダーバース』も画期的な映像表現だったのですが、今回はさらにその上を行きます。音楽では、エフェクトをガンガンかけてもとの音を何重にも加工する手法を「ダブ」といいますが、これはその映像版と言ってもいいでしょう。また、いわゆる「ノイズ音楽」は音そのものを歪ませるタイプの音楽ですが、ここにはその要素も取り入れられています。しかもCG技術という「テクノロジー」も取り入れられているので、これはまさに「テクノイズ」という概念を映像化したものと言っていいでしょう。その意味では新しい映画というよりも、新しいジャンルをこの映画は開拓したとも言えます。とにかく斬新で、もはやストーリーを追うというよりも映像の衝撃を体験するというのがこの映画の楽しみ方と言っても過言ではありません。

となれば、やはりIMAXレーザーのスクリーンで見るのがベストでしょう。というかおそらくこの映画はそれを前提に作られたものでしょう。前作の『スパイダーマン:スパイダーバース』は3Dだったので、今回もてっきり3Dだと思っていたのですが、今回は敢えての2Dです(もしかしたら将来的には3Dバージョンも出るのかもしれませんが)。しかし、はっきり言って、3Dメガネの表面という狭い範囲でしか見ることのできなかった前作に対して(もちろん前作は前作でその映像は衝撃的でしたが)、視野いっぱいに広がるIMAXレーザーのスクリーンで見た方が、個人的にはより衝撃的な映像体験でした(もちろん映像表現の質もパワーアップしているのですが)。見終わった後は疲れてしまって、その日は早く寝たくらいです。

そして音楽、音楽もこの映画では重要な要素です。ロックにラテン(というかラテンロック?)、ヒップホップとまさにいまのDJ世代、クラブ世代の映画として仕上がっています。とにかくかっこいい!そしてその「音」もIMAXレーザーシアターの魅力です。あれだけの空間オーディオシステムは自宅で再現しようとすると膨大なお金がかかるでしょうし、日本の住宅事情では近隣から騒音の苦情が出るに決まっています。その「音」を感じるためにIMAXの追加料金はあると言ってもいいでしょう。いやーとにかく凄い。早く続きが見たい(というか体験したい)作品です!


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