第4部 XR論=空間論:「実存」から「実在」へ(9)
9.ファンタスティックな空間としてのVR(2):「フォトグラメトリー」による「モノ」性の強調
そして次に出会った、と言うか衝撃を受けたのはこれも先に述べたように『Emma VR: Painting Life』でも使われていたフォトグラメトリーの技術である。『Emma VR: Painting Life』においてはこの後、アトリエを抜け出て、作家の寝室に入ることで、先に述べた体のサイズの問題は一応解決される、というか元の身体サイズに戻るのだが(しかし、「あれは何だったんだろう