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9mm中村和彦がかっこいい理由4つ

皆さんは中村和彦なるベーシストを知っていますか。ロックバンド9mm Parabellum Bullet(以下9mm)のベーシストです。濃いツインギターと早いドラムが響くサウンドのなか、これらに深みとツヤを加えるベース演奏を魅せてくれます。時々、前髪で目を隠した顔をしています。曲中では時々、演奏しながらシャウトを出して、リスナーを盛り上げます。ステージでは汗でベース弦が汚れないように、いつも長袖のトップスを着ています。本人は「カズ中村」と名乗っています。メンバーからは「和彦」と呼ばれています。9mmとは別に、スリーピースバンド「SYS」のメンバーとして活動しています。

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中村和彦(なかむらかずひこ)、2016年の9mmのライブにて

和彦は、9mmメンバーのなかで最年少です。9mmが結成されたばかりの頃、9mmにはベースがいませんでした。ベースがいないとさびしいと思ったメンバーたちは、大学の後輩であった、和彦を誘いました。ドラマーのちひろは、和彦が演奏すると、テンションが上がって、シャウトを見せる様子を見て、彼が気に入りました。ボーカリストの卓郎からの交渉で、和彦は9mmに加入しました。最後に加入した9mmメンバーです。

和彦は、ベース演奏するだけではなく、観客に向かって、手を振ったり、見つめたりして、観客を盛り上げます。かっこよさと、ファンを思いやる姿に9mmファンから愛されています。この記事では、和彦がかっこいい理由を4つにまとめました。和彦をもっと知りたい人に向けて、書きました。



★珍しい叫ぶベーシスト

ベーシストはバンドのなかで目立ちにくい立ち位置です。ボーカリスト、ギターが目立つなか、ベースはなかなか見てもらえないことが多いです。楽曲でも、ギターとボーカリストが前に来るので、ベースが隠れてしまうことが多いです。和彦は、9mmのなかで目立ちます。9mmの楽曲のなかで、シャウトを出すところがあります。録音された曲の通りに叫ぶことがありますが、ライブではいろんな曲でシャウトをくり出し、盛り上げます。マイクを下にした位置で、体を曲げて、シャウトをくり出します。まるで獣のような攻撃的なシャウトで、興奮させます。シャウトの意味は、雰囲気で作りました。録音する時にシャウトの歌詞をメモして、録音が終わったら、メモを捨てます。本当の意味は彼本人にしか分かりません。普段は低い声で落ち着いて話す和彦が、ステージで暴れて、シャウトを出すギャップに驚きます。歌うベーシストはいますが、シャウトをくり出すベーシストなのが変わっています。

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シャウトを出す和彦。2018年9mmの日配信ライブにて。



★暴れる演奏姿勢

9mmはギタリストの滝が大暴れすることが有名ですが、和彦も滝とともにステージで大暴れします。和彦は滝の暴れっぷりを見て、自分も暴れるようになりました。若い頃はベース演奏をやめて、どこかへ行ったり、観客へダイブしたりしていました。今は演奏放棄せずにほどほどに暴れて、演奏しています。ベースを振り回したり、持ち上げてみせたり、琴のようにベースを演奏したり、自由自在に鳴らしています。体が柔らかくて、屈伸が下まで行くほど、柔軟です。武道館ライブのようなスぺシャルライブでは銅鑼を連打していきます。暴れても、ベースやアンプを壊すことはしません。楽器を大切にすることが9mmの約束です。

琴のようにベースを演奏する和彦。2008年の9mmの野音ライブにて。



★ビートを刻む作風

和彦は、独学でベースを始めました。洋楽ロックを聞き、卓郎たちと影響されて、邦楽ロックの世界に浸りました。スラップ奏法を主に使い、弦をなでるように奏でたり、弦を滑らせる演奏を見せます。ベース演奏だけではなく、9mmの楽曲で作曲することがあります。9mmの多くの楽曲は滝による作曲ですが、9mmの代表曲の一つ『Cold Edge』は、和彦の作曲です。3・3・7拍子のメロディーから始まり、激しいギターを刻むハードロック調の楽曲です。他にも和彦が作曲したシングル、アルバムの楽曲があります。作風の傾向は、終始、4ビートか8ビートでリズムを叩きつけるようなメロディーになっています。実は、和彦は作詞もしたことがあります。歌詞は抜け出せない、闇の世界を描いた内容です。幻想的な世界観を描く卓郎と似ていますが、主人公の心境を控えた描写になっています。



★メンバーの冷静なツッコミ役

和彦は、9mmメンバーのなかで最年少ですが、バンド内で年上のメンバーといろんな話をします。卓郎がおっちょこちょいなことをしたり、ちひろが冗談を言うと、ツッコミを入れます。冷静に突っこむので、おもしろいところがあります。ステージではあまり話さない和彦ですが、彼の出身地である仙台でライブコンサートをする時は、話します。会場で、特別なこだわりがあります。ステージで攻める動きやシャウトをする姿とは違い、冷静でゆったりと話すところが9mmファンの間で人気です。笑顔でいる9mmメンバーを見ると、幸せな気持ちになります。9mmメンバーの間では、和彦には不思議な雰囲気があって、「謎めいた生活」だと突っこまれています。


以上、和彦がかっこいい理由4つでした。ステージで攻める動きと、本能をむき出すシャウトが特徴的でかっこいいです。ベースを奏でる指先がきれいで、見ているとうっとりします。あと、前髪で目を隠す姿が謎めいていて、演奏する時に髪が揺れるところがたくましいです。独特な髪型を楽しむのも、和彦の魅力です。和彦は、髪を長く伸ばしていた時期がありました。その長い髪を寄付したことがあります。優しさあふれる純粋なところもかっこいいです。9mmの楽曲を聞いて、和彦のベースをじっくり聞いてみてください。楽曲の深さに気づくかもしれません。


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