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いまさら聞けないリーマンショック

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、FPとして個人の家計の相談に乗ることが多くあります。

先日、タイトルにあるリーマンショックについて、質問を受けました。

いまさら聞けないし、過去のことかもしれないんだけどさ
リーマンショックっていったい何だったの?

そんなわけで、今日はリーマンショックについて
小学生でもわかるをモットーに解説してみようと思います。

もちろん世界的な経済ショックなのでいろいろな側面があります。
今回お伝えするのは一部とご承知おきください。

リーマンショックとは

まず、リーマンショックという言葉はリーマン+ショックでできています。

リーマンというのは会社の名前。
アメリカのリーマンブラザーズという会社です。

ショックは経済的に大きな出来事を表します。
最近だとコロナショックなんて言いますよね。

リーマンブラザーズが経営破綻したことで起きた
経済的な大きな打撃、という意味ですね。

ここまではみなさまもニュースで見たことがあるかと思います。

ただ疑問に思いませんか?
・なんで1つの会社の破綻が世界的なショックにつながるの?
・そもそもリーマンブラザーズはなんで破綻したの?

この疑問こそがポイントになります。

サブプライムローンとリーマンショック

リーマンショックと一緒に出てくることが多い単語として
サブプライムローンがあるかと思います。

そしてこのサブプライムローンこそがリーマンブラザーズの破綻を招いたと言われています。

サブプライムローンも分解して考えてみましょう。
サブ は代わりの、とか副、といった意味ですね。サブリーダー等と同じ。
プライム は優良という意味を持ちます。
ローン は端的に言えば借金です。ここでは住宅ローンと思ってください。

つなげると
そんなに優良客じゃない人向けのローン ということになります。
なにが優良か・・・ローンにおいては返済できるかどうかの観点でです。

返済できるか怪しい人にお金を貸していたの?

それは、リーマンブラザーズそのものに問題があるのでは??

それができる仕組みと理由があったんですね。
住宅ローンは何十年と支払い続けるローンです。
そのうちの最初の返済金額を少なくしたり、利率を低くするといった工夫がされていました。

年齢を重ねて収入が増えたら、たくさん返す計画です。

そしてもう1つ。家を買うときには担保といって
ローンを払えなくなったら、家や土地を没収するからそれで払ってね
という仕組みがありますね。

サブプライムローンが普及した2000年代前半は空前の住宅ブーム。
もし払えなくても、家を売ればなんとかなる!と思っていたでしょう。

とはいえそんなにうまくはいきません。

サブプライムローンの焦げ付き

年齢を重ねても収入がなかなか増えない・・・
収入の増加よりも、ローンの返済額の方が大きい・・・

そんな理由からローンを返せずに住宅を手放す人が増えてきました。
ところがみんなが手放すと何が起きるでしょう?

家そのものの価格が下がってしまいます。

お金を貸している人からすれば
貸したお金は返ってこない、担保の家も値段が下がっている
と、貸したことを後悔する状況になってしまいました・・・

サブプライムローンは商品

もちろんお金を貸しているのが銀行なら銀行が大損します。

アメリカでは、さらにこのサブプライムローンを商品として
投資家に販売していたんですね。

イメージとしては、住宅ローンを
Aさん(匿名ですが)から毎月○○円入ってくるチケット
として販売するかんじですね。

ではもしあなたが、この住宅ローンチケットを持っていたとして
チケットの毎月○○円がもらえないかもしれないとしたら、どうしますか?

私は誰かに売ります。
もしくは売りつけた人に換金を要求します。

そしてこれがリーマンショックの発端です。
みんなが換金したい!となると、銀行は大量の現金が必要です。

銀行は、私たちが預けた預金を金庫には入れていません。
お金が必要な人に貸しています。
つまり借りている人が借りっぱなしで、預けた人がいっせいに引き出すと
銀行の中にお金が足りなくなります。破綻しちゃいます。

他の銀行でも同じことが起きるのでは?

リーマンブラザーズは、アメリカのとても大きな銀行です。
ここが破綻したということは、他も危ないかもしれない・・・!!

ということで他の金融機関からもお金が引き上げられ
投資の世界でも激震が走り
株価が大幅に下がって・・・という金融危機が起こったのが
リーマンショックというわけです。

もちろんリーマンブラザーズ1社でとどまらずに世界的な経済危機が起きたのは、いろいろな理由があります。

ただこのような状況でいいニュースは出にくいですね。

このあたりはまた別の記事を書くかもしれませんが今日は省略します。

今後リーマンショックはまた起きる?

○○ショックというのはリーマンショックだけではありません。
過去にはブラックマンデーやチャイナショック、ITバブル崩壊など
いろいろなショックが起きています。

そしてそのどれも、予測することは難しいです。

大切なことは
なにかあっても気が滅入ってしまわない資産形成を考えること
なにか起きたときにどう対処するかイメージできること かと思います。

あなたの資産形成に役立ちましたら幸いです。

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