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いまさら聞けない 毎月のお給料

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
春ですね。昇給昇格のほか、初任給をもらった話もチラホラ聞こえる時期になりました。
そんなわけで今日はお給料についてです。

お給料、特にそこから天引きされているお金について
よく言われる「額面」とか「手取り」とか、触れてみます。

お給料から天引きされているお金

毎月もらうお給料
「あなたのお給料は○○円です」と人事に言われていても
実際振り込まれる金額はそれより少ないですよね。

給料明細を見ると、やたらいろいろ引かれている・・・

これって何!?私の引かれている金額は正しいの?
会社、ぼったくってないよね・・・?

こういう声、よく聞きます。
安心してください。私もちゃんと勉強するまで知らなかったことです。

お給料からは
・健康保険料
・厚生年金保険料
・雇用保険料
・所得税(源泉所得税 と書いてあるかも)
・住民税(市県民税 と書いてあるかも)
その他諸々・・・ が引かれています。

上の5つ以外に引かれているものは、会社独自の制度です。
社員旅行のための費用の積み立て
慶弔金(結婚祝金や出産祝金)の積み立て
会社契約で入れる保険の天引き
食事の補助で従業員が負担する分の天引き
など、引かれる名目は様々です。

今回は上の5つについて、いったい何なのか
少しだけ触れたいと思います。

社会保険料

いきなり最初の5つにはない言葉がでてきましたね。
実は健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料を
3つセットにして社会保険 と呼んでいます。

ただ、この社会保険料
自分の引かれている金額が正しいかの確認は
と~っても大変です。

まず自分の引かれている社会保険が
どの機関のものかを確認しないといけません。
(それによって引かれる金額が変わります)

そしていつのお給料の金額を元に社会保険料が決まるか
これもイレギュラーが多いです。

なので、今月引かれた社会保険料が適正かどうかは
また別の記事で触れてみますね。

源泉所得税(所得税)

所得税も天引きされますね。

所得税の天引きの方法は甲乙丙と大きく3種類あります。
・日雇いや2カ月以内の雇用は丙欄
・2カ所以上で働いていてメインじゃない方が乙欄
・それ以外は(ほぼ)甲欄 と覚えておくといいでしょう。

法律用語をだいぶ端折ってますので、細かい違いはご容赦ください。

そして源泉所得税は源泉徴収税額表 という表に基づいて天引きされます。
お給料明細の「課税支給額」から「社会保険料」を引いた金額が
一覧のどこに当てはまるかを見ると、金額が適正かどうか調べられます。

扶養家族がいると、その人数も加味して一覧から探しましょう。

ちなみに甲欄で月額88,000円以下の方は、扶養の人数にかかわらず
源泉所得税は0円になります。

住民税(市県民税)

最後に住民税です。
住民税は前年の1月~12月の所得を元に
翌年の6月~5月の税金の金額が決まります。

一般的にお給料から天引きされていますが
会社によっては自分の手元に直接納付書が届く代わりに
天引きされないケースもあります。

天引きされている場合には、事前に従業員1人1人に
天引き金額の書かれた通知が届いているはずです。

金額が適正かどうかはそちらを見て確認することになります。

もらっていなくて金額が気になる場合には
会社にください!と申し出てみましょう。

転職した場合などは、(今の会社では)前年の所得がわからないので
次の年から天引きになるケースもありますね。

税額がある人は、天引き金額の書かれた通知か
納付書のいずれかが手元にあるはずなので探してみましょう。

天引き金額の意味を知るメリット

自分のお給料から何がいくら引かれているかを知ることは大切です。

・手取り額の予想がしやすくなるので、資金計画を立てやすい
・何がいくら引かれているのか、社会の仕組みをきちんと知れる

もちろん、もし引かれている金額に疑問を感じた時には
会社にやんわりと聞いてみてくださいね。

もちろん会社も全員分のお給料を隈なくチェックしています。
疑ってかかるのではなく、計算の仕方を知りたいんですが・・・
という感じで聞いてみると角が立たないかもしれませんね。

思ったよりお給料からいろいろ天引きされていると感じた方
今まであまり気にしてこなかった方が
モヤモヤを解消する一助となれますように・・・

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