【台本】ルパンと峰不二子
登場人物
ルパン三世
峰不二子
〜ここから〜
ルパン:ふーじこちゃぁん〜。
峰不二子:ダメよ。ルパン。
ちゃんとあの、幻の宝石『峰不二子』を盗むまでは。
ルパン:いいじゃないのぉ。
俺、天下の大泥棒ルパン三世様だぞ?
失敗なんかないしさ。
だからね?
峰不二子:だーめ。
女の身体は、簡単にあげたら、価値が下がるんだから。
幻の宝石『峰不二子』と同じぐらい、
人間の峰不二子も、かんたんには手に入らないからね。
私がほしいなら、私のほしいものすべて
盗んで来てよ。
かんたんでしょ?
天下の大泥棒さん♥
ルパン:もちろん。
峰不二子:じゃあ。楽しみに待ってるわ。おやすみ。ルパン♥
ルパン:あーあ。ほんとに行っちゃったよ…。不二子ちゃーん。一人じゃさびしいよ〜。
冷えは身体によくないから、温めてあげるよ?
峰不二子:いりません!
ひとりで寝なさい!
ルパン:(しゅん)
はい……。
峰不二子:(やけに素直ね…)
(気になって覗く)
ルパン:(なにやらがさごそ)
(明かりを照らして何か見てる)
峰不二子:ルパン……?
ルパン:(慌てて隠す)あーらぁ。不二子ちゃんじゃないですかぁ。
どったの?眠れないのかなぁ。
峰不二子:ううん。そうじゃないけど……。いま隠したのはなに?
ルパン:さっすが、不二子ちゃん。
見逃さないね〜。
峰不二子:いいから。なんなの?
何を隠したの?
ルパン:それは言えないなぁ。
峰不二子:(ルパンのベッドへ上がり、誘惑する)私がこんなにも頼んでいるのに?
ルパン:(誘惑に負けそうになるが堪える)
ルパン:ダメなんだよなぁ。今回ばかりは。
たとえ不二子ちゃんの願いでも。
峰不二子:どうしても?
ルパン:どうしても。
峰不二子:じゃあいいわ。銭形警部にルパンの居場所と、今回のターゲットと作戦教えちゃうんだから!
ルパン:おいおい。不二子ちゃーん。
それはナシよ〜。
峰不二子:じゃあ、いいなさいよ!
ルパン:わかったよ。言うよ。
今度の仕事、幻の宝石『峰不二子』を
手に入れたら、プロポーズしようと思ってて、その練習、
段取り確認をしてたんだよ……。
峰不二子:そ、そうだったの……。
ありがとう。
わかった。楽しみに待ってる。
おやすみ。
そういうと、不二子は、自分の部屋に戻った。
ふたりの間に流れる空気は、
いつもより優しく甘かった。
【完】
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