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自宅玄関で職務質問されたはなし

私の密かな(?)趣味はクワガタ飼育です。

「何が楽しいの?」とよく訊かれますが、小さいころから昆虫少年だったのが今も続いているとしか言いようがありません。
当時憧れていたオオクワガタやヒラタクワガタを飼育できること自体が、夢のようなことなのです。

ただ、家族の同意を得るのが難しい趣味で、妻や子供たちから「コバエが湧くから外で飼育して」と言われており、約半数は玄関先に作った収納スペースで飼っているのが現状です。

私は小さな塾を経営しており、仕事が終わると夜の10時近くです。
お腹をすかせたクワガタたちの餌やりも、自然と深夜となってしまいます。

そんな夏のある夜、例によって10時過ぎにクワガタたちに昆虫ゼリーをあたえていたところ、自宅前に警察のパトカーが急停車したのです。
助手席からお巡りさんが家中電灯で私を照らしながら、ちょっときつい口調で「あなた何をしてるの」と尋ねてきました。
状況が分からず、焦ってしまいながら飼育ケースを持ち上げて、「虫に餌をやってました」とホールドアップ状態で説明しました。

お巡りさんは、ちょっと申し訳なさそうな表情で「あーなるほど」みたいな話をして去って行きました。

自宅に入り、妻にこの話をしたところ、「玄関前でしゃがんでモソモソしていたから、不審者と間違われたのよ」と笑われました。
自分の家の玄関で不審者と間違われるという貴重な経験をした一晩でした。

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