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メメント・モリ

先日私の父親の7回忌法要がありました
その後ある方からお手紙を頂きました

その返事を備忘録として

こちらから感謝を伝えるのが先であったはずなのに
お心遣いいただきましてありがとうございます
本当は直接お会いしてお話もしたかったのですが
手紙でお礼を綴らせていただきます

もうあの日から6年が経ちました
90歳で亡くなり安堵した一面もありました
しかし父の偉大さを痛感させられる
年月を過ごしてきました
私は人として未熟な面が露呈しております
いい意味で気づかせていただく
良い機会となりました

母は生きてはいますが認知症が進み
施設で静かに暮らしています
法要が休日ということもあり
一時外出もかなわず…

法要の後
母が勤めていたレストランで食事をしました
皆様喜んで頂けたのですが
ずっと苦楽を共にした職場仲間の方々
母が来ると思って期待していたらしく
居ないことを残念がっていました

ある方は母への贈り物まで
準備していただいていて…

嗚呼
私はこの場に母を連れてくることすら
できなかったのかと
今でも悔いております

今を懸命に生きている人の方が尊いのに…

昨日施設の母に会ってきました
勿論その贈り物も母に渡しました
私の名前は出てこない状態なのですが
その贈り物をくれた方の名前は出てきて
「あの時は…」などとはっきりとした口調になり
記憶の糸を手繰り寄せているようで
お互い濃い時間を過ごしてきたのだなと…
何とか会わせてあげたいと考えていました

私事ばかりの手紙となってしまいました
これから冬本番ですね
温暖化とはいえ巡る季節は
寒さに関しても容赦はないようです

暖かくしてよいお年をお迎えください
次の年にはそちらにお邪魔できれば
と考えております
その時はまたお話したいです

それでは…


僕もいつの日か全部
置いて逝かなければならない
今の気持ちだって
ここで綴った言葉だって
でも
生まれた意味に喜べるから

なんてことないのかもしれませんね…

父の気持ちも
母への気持ちも
なんてことないのかもしれませんね…


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