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存在意義の存在

硬い乾いた土から這い出し
暑く熱せられた木に捕まる
そして鳴く蝉の存在意義は

暑さが増す少し耳障りな鳴き声
飛び立つときのオシッコの不快

でもこんな自分
今年も夏を迎えられた安堵感
飛び立った後をぼんやり見る

木の幹支える
根の一本一本
空を見上げる
枝の一本一本
息を繰り返す
葉の一枚一枚

今まで感じなかった
暑さがやわらぐ木陰の存在

秋には葉は落ちてしまうけど
冬には枝が雪の重みで折れてしまうけど
春にはまた一面の桜の花が咲く

肯定も否定もせずに
確かにそこにあるその存在を感じてみる




次は自分に当てはめてみようか…
意義は存在するか



鳴き声も時知らす意味半夏雨はんげあめ



雨の中
満を持して
勇気を出して
地上に出る

不遇

環境か時代か

切り拓くのは




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