episode 17

私のケーポップオタク人生におけるかつての推し達は今現在、ほとんどアイドル活動をしていない。

お国に帰って俳優業を頑張っていたり、インスタグラマーもどきになっていたり、精神的なショックで違法薬物を使っていたりと、私のかつての推し達が歌って踊っていない理由は様々である。
かつての推しの皆さん、お元気ですか。

私がアイドルグループを「好きだ～！」と思うとき、同時にまた、「いつかこのグループがバラバラになる日がくるんだなあ」とも思う。
別にメンバーの誰かが脱退したって、グループが終わるわけではない。音楽番組で1位を取った栄光や、音楽授賞式で貰った賞が消える訳でもない。
それでも私は、好きになったグループの誰かが抜けてしまうことだけが、ずっと怖い。

私は以前、EXOのルハンが大好きで大好きで、彼を追っかけることだけが生き甲斐だったのだが、ある日その生き甲斐を奪われてしまった。

当時私は高校生で、昼休みにツイッターで「EXO ルハン 専属契約無効訴訟」のニュースを見た時、思考が止まってしまって、結局体調不良で早退したのを覚えている。彼の場合はちょっとした前兆があって、ファンももしかしたら……と思っていたところがあったんだけど、それが現実になると、やっぱり辛すぎた。

彼は中国の出身で、韓国でアイドルをするにあたって壮絶な我慢と苦労をしてきたと思う。私みたいな1ファンが知り得ぬ苦痛の海でずっと、溺れていたのかもしれない。
それでも、私は彼にケーポップアイドルでいて欲しかった。彼の夢がEXOのメンバーとして成功することだと信じて疑わなかった。
でも現実はそうではなかったんだよなあ。

彼はどうしてあの星を去ったんだろう。インスタグラムに「ただ、皆さんを愛していたことだけはわかってほしい（雑訳︰私）」なんて投稿したんだろう。

SEVENTEENのメンバーは13人で、EXOと同じように多国籍グループである。
SEVENTEENは誰の脱退もなく2019年現在デビュー5年目だ。EXOは2年と少しで完全体ではなくなったのを考えると、私は13人が毎日SEVENTEENでいてくれることに感謝しつつ、心のどこかで誰かがいなくなることに怯えている。人々の期待に応えようと怒涛のスケジュールをこなし、誰かの理想郷になろうと見る度痩せていく彼らを見て泣いてしまう。

ところで、皆さんは16日のインサイドセブンティーンをご覧になりましたか。

メンバーによるHITのMV視聴の回だったのだが、足の怪我の為にダンスシーンに出れなかったスングァンが泣きだし、マンネに「13人でずっとやっていきたい、ということを言っていた」と暴露されるシーンがあった。
その後に彼らは円陣を組んでファイティン！していた。

私はこれを観ながらボロ泣きした。久々にボロ泣きした。私史上、元彼に浮気された以来の号泣だったかもしれない。そんなことはどうでもいいんですけど。
ただ、何年経ってもメンバーが、そのグループでアイドルをすることを望んでいる、ただそれだけのことが、とってもとっても嬉しかった。これ程オタク冥利に尽きることはないと思った。
こうやって彼らが、自分達の物語の続きを望んでいると、ファンに教えてくれる。
それが、どれほど幸せなことかと思ったりするのだ。

明日のことなんて誰にもわからない。

明日にはジョンハンが丸坊主かもしれないし、ミンギュがオープンカーで女性とチュッチュしているところをdispatchに撮られるかもしれない。THE8が画家に転身したいと言うかもしれないし、私がIZ*ONEに電撃加入するかもしれない。

そんなことは誰にもわからないのかもしれないけど、SEVENTEENが13人、ということだけは確かな未来であってほしい。そう願わずにはいられない。

たとえ熱愛が出たって、宜しくない発言で世間を騒がせることがあったって、活動休止期間があったとしても、13人の小指に同じ印が光り続けることだけを私は信じたい。

彼らは今、同じ屋根の下で何を思うのだろう。
私はキモいブログを書きながら、キモい元彼に花火大会に誘われ、「明日は大雨」と嘘をついたところだ。
仮にジョンハンに誘われていたとしたら、Googleで『花火 男から 誘う 心理』とか検索していたと思う。『花火 仕草 モテる』『花火大会 手 繋ぐ』とかも調べる。絶対に。

思ったことをまとめずに書いたら、これ以上に書くことがなくなったので、KconLAのアジュナの円陣でさよならしようと思う。
これにもまたウルッときた。

余りにも眩し過ぎる彼らが、1秒でも長くアイドルでいてくれますように。
沢山の犠牲の上に成り立つ若い男の子達の夢が、ひとつ残らず叶いますように。

さて、私はというと内容がキモ過ぎて、私が明日死んだらこのブログを親に見られるのでは？ということだけを懸念している。
明日も生きていたい。

それではオタクの皆さん良い夢を！
明日もキモオタでいましょう！