うちの最強おばあちゃん01

うちのおばあちゃんは最強である。だが普段はおしとやかなおばあちゃんであることを念頭に置いておいてほしい。
おばあちゃんももう85歳。おばあちゃんの忘れたくないエピソードは孫である私が繋いでいかないといけないと思い始めたのが執筆の理由である。

最近のエピソードは虫である。
私は昔のトラウマがあり、虫が大の苦手である。
どんなに小さい虫でも怖がる私をおばあちゃんは一歳理解出来ないのである。だから怖いというと「何が怖いんだ!」と怒られる。
なんで怒られないといけないのかわからない、、。

うちからおばあちゃんちまでは30秒もかからない距離にあるので、遊びに行った日のことである。
おばあちゃんちでコタツにあたっていたら、ブーーーーーーーンととてつもなくデカい虫の声が聞こえた。最悪だ。
私は瞬間的に立ち上がり、キッチンにいるおばあちゃんに
「おばあちゃんちにデカい虫がいる!帰ります!」と言った。
おばあちゃんはキッチンから駆けつけ、
「何に怖がってんだ!おばちゃんが叩き殺してやる!!!」とハエ叩きを持って出てきた。怖すぎる。
ハエ叩きでコタツをあり得ないぐらいの力で叩き始めた。
「ほら出てこい!!!!!!」
怖すぎる。

虫の音は消えてしまった。
虫も恐ろしくて動けなきなったのだろう。
そして私もまだ虫がいる恐怖と、
おばあちゃんの暴走が怖すぎていてもたってもいられず、結局帰った。
その日の夜おばあちゃんちに言ったら、
「虫なんていなかったよ」と言われた。
いや、絶対にいた。あの虫は一体どうなったのだろうか。

おばあちゃんって強い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?