2020年の今だから振り返りたい2016年7月の都知事選、小池百合子氏の政策動画
2020年7月5日投開票の東京都知事選ですが、6月18日に告示され22人が立候補しました。ただ現職の小池百合子氏の優位が報じられほぼ当選確実というような報道もあります。
そこで、まず、小池百合子都政の4年間を評価し、小池百合子氏なのか他の候補なのかを判断することが重要と考え、4年前の政策動画を振り返ってみることにしました。公約がしっかりと達成できているのか、言っていることは変わってないのか、そういうことを皆でチェックできれば良いと思います。
元となった動画
小池百合子氏のYoutubeチャンネルでも現在も公開されているこの動画です。当たり前ですが、まだ都知事になっていない状態でのメッセージなので、少し攻めた表現がありパワーが感じられます。
1. キャッチフレーズ
「都民が決める。都民と進める。」がキャッチフレーズでした。
2. ご挨拶と自己紹介
都民の皆様、東京都知事候補
小池百合子でございます
24年間の参議院、衆議院生活の間
環境大臣防衛大臣など、行政の実務にも携わってまいりました
環境大臣時代には気候変動対策として
あのクールビズの発案など
国民の皆様の共感を呼び起こし
大義を達成する手法で
社会をささやかながら変革してまいりました
これまでの政治家生活を、役職や成果の固有名詞を出してアピールしてます。
3. 「東京大改革宣言」
私は持続可能な発展ができて
世界に誇れる首都東京へと大改革をしたい
そう思い自ら手を挙げました
この大東京都民にとってより暮らしやすい
働きやすい子育てのしやすい
そんな東京にグレードアップをしたい
その一心なんです
東京大改革宣言です
4年前と東京は変わったのでしょうか。何だかあまり実感はありませんね。
4. 具体的に実施すること、まずは「政治の透明化」
ではいったい何をするのか
まずと政治の透明化です
都議会自民党の一部の強引なやり方で
都民が置き去りにされています
都知事の頻繁な交代や
今回の知事選候補者選びなどもその一例です
いつ、誰が、何を、どこで、決めているのか明確にしなければなりません
都政への信頼回復と都民の為の都政を取り戻してまいります
最近では「東京アラート」の基準が不明だったり、カジノ誘致の関連文書が黒く塗りつぶされて公開されたり、少し遡れば「希望の党」の内情で密室で決めていくことに嫌気がさして音喜多駿氏が反小池にまわったりしたこともありました。
透明化されたという感覚はとても薄いです。
5. 五輪関連予算や運営の適正化、都政の透明化
東京オリンピック、パラリンピックの成功のためにも
関連予算や運営の適正化は欠かせません
いつ、誰が、何を、どこで決めるのか
これも同じことが問われています
都民の税金が無駄に使われてはいないでしょうか
都全体の行財政改革も徹底して行わなければなりません
こちらは、都知事就任後に見直し案などで削減したものの、そのあとについてはどう評価するか難しいところです。下記の記事に詳細がありますのでご覧ください。
6. 都知事報酬5割削減
そのためにはまず自ら身を切る改革として
都知事報酬を5割削減してまいります
これは継続して実現されているようです。
7. ダイバーシティ
さて、そして3つの新しい東京を作るんです
第一にダイバーシティです
すなわち、女性も、男性も、子供も、シニアも、障害者も
イキイキと生活して活躍できる都市東京作りです
中でも人口の半分を占める女性が
仕事か子育てかといった二者択一ではなくて
自らの夢を実現でき、いきいきと暮らせる
子育てもできる、
そんな東京を目指してまいります
8. 待機児童ゼロ
これまで制作の片隅に放っておかれた女性政策を
正面に引っ張り出すのです
女性支援のためにも待機児童ゼロを目指して
保育所の受け入れ年齢、広さ制限などの規制も見直してまいります
箱物ハードだけではなくてソフトの拡充も重要です
保育ママ、保育叔母、子供食堂そういったものを
フルに活用して参って、そして地域の育児支援体制を進めてまいります
待機児童の算出方法は難しく、潜在待機児童は増えている試算もあるようです。
9. 介護離職ゼロ
介護離職ゼロについては市ヶ谷の学校跡地など、
あらゆる都内の遊休空間を有効に利用しますけれども
同時に必要なことは、保育士、介護士の待遇改善による人材の確保です
財源は行財政改革、オリンピック、パラリンピック予算の見直しなどから確保いたします
明確な達成基準を決めていないこともあり、改善したのかは謎とのこと。
10. 地域包括ケアシステムの充実
高齢者にとっても安心できる医療制度の充実も必要です
私は母を自宅で看取った経験がございます
それをベースにして、地域包括ケアシステムの充実を図ります
11. 残業ゼロ・満員電車ゼロ
そして働き方の改革も進めていきましょう
当たり前とされてきた長時間労働や通勤時のあの満員電車も
ゼロを目指す工夫を致してまいります
人々の共感を呼ぶ意識改革
制度改革そして技術革新のセットで社会は変わっていきます
満員電車はいたって普通に存在していますね。
12. セーフシティ
第二は、もっと安心、もっと安全で、もっと元気な人
セーフシティです
13. 耐震化、不燃化を加速
首都直下型地震や水害などに備えて、東京の耐震化不燃化など
2020年までに加速していきます
14. 電柱のゼロ化
あちこちにニョキニョキと生えている電柱ゼロ化を強力に進めます
地域の絆の役目を果たす町会や消防団を支援して商店街の発展を支えます
治安、テロ対策は内外の連係で万全を期してまいります
また多摩地区、多摩格差、島しょ部にもしっかりと目配りを致してまいります
電柱が減ったという話も体感も無いですね。
15. スマートシティ
第三は、世界に開かれた、環境、金融先進都市、スマートシティの確立です
日本経済のエンジンとして
東京の成長を作り出さなくてはいけません
環境大臣の経験をもとにして、
再生エネルギー、水素バイオの活用、LEDなどの省エネ技術を徹底して普及させます
16. 東京を環境先進都市に
都市農業を守ることはすなわちヒートアイランド対策にもなります
私は東京環境先進都市とする方策と自信があります
経済ニュースのキャスターを務めていた90年代の前後
東京、ロンドン、ニューヨークが世界の3大マーケットでした
今やアジアの拠点は、シンガポールや香港へと移りつつあります
私は東京もう一度、アジアナンバーワンの国際金融都市に復活させたい
17. 東京をアジアNo.1の国際金融都市に
世界から企業、人材を呼び込む
また日本経済の礎である中小企業支援や事業再生
ベンチャー支援は強力に進めてまいります
実はその術はすでにあるんです
特区制度最大限活用することです
つまり、なすべきことは分かっている
それを確実に実行する、このことが重要なんです
18. 「都民が決める。都民と進める。」
大義を掲げ都民の共感を得ながらチェックをすることです
東京は、地方より確かに財源を豊かです、けれど
その豊かさは皆さんのところに届いているでしょうか
もはや、たった一人の厳しい戦いです
いばらの道です
大組織を相手に
個人、女一人の戦いであります
しかし、私は都民の都民による都民のための都政を
取り戻すための政策を高らかに掲げて
この闘いに勝ち抜く思いです
私のスローガンは、都民が決める、都民と進める
小池百合子に
熱いご支持を賜ります様に、お願いを申し上げます
まとめ
改めて2016年の政策メッセージを見ても、選挙の時に言ったことが実現されているとは言えず、言っていることの20%(いや10%くらい?)は実現するのかなーくらいで見ておくべきのようです。
みなさんはこの4年の都知事の活躍を見て、どのようにお感じになりますか?
次のリーダーにふさわしいかどうかしっかり考えて投票しましょう。
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