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こども園(モンテッソーリ)日記2

20240328 晴

3日目

本日から4月いっぱいは9:00-14:30勤務。
教室の椅子をセッティングし、教具を整えているうちに、子どもたちが少しずつ入室してくる。園児数28名。担任を含め先生3人体制。モンテッソーリ教育では異年齢クラスが原則で、今回いただいたDIPLOMAは3-6歳のプライマリーが対象です。

●インファントコミュニティ(I.C):1歳半~3歳位
●プライマリー 3歳位~就学まで
*I.Cの前にニド(6か月~1歳半位)があります。ニドというのは、イタリア語で「巣」という意味で、親鳥の羽の下、十分な養護的援助を必要とする大切な時期。

パズル

3人の子どもたちが木製パズルを始める。I.Cから上がってきたばかりのWちゃん、一番難しいパズルを選び、中身を机の上に広げるも、2つピースを並べた後はしばらく茫然としている。担任の先生から「Wちゃんにはむつかしいね」と言われるも、ピースをいじりながら盤面を見ている。「手伝っていいかな」と声をかけるとこっくりうなずく。改めて見ると結構難しい。男の子が一つ見つけて入れてくれたのがヒントになり、少し分かってくる。「コレかな」と、ひとつ合いそうなのをはめこむ位置の近くにおくと、Wちゃんが手に取りはめる。そんなことも交えながらなるべく一人でやってもらっていると、先生から「外遊びの時間だから、片付けてください」の声が教室に響く。先生に「途中なので、このままにしておいていいですか?それとも片づけますか?」と尋ねると「終わったら園庭に連れてきてください」と継続OKが出る♬それから15分くらいWちゃん試行錯誤を続けるうち、ついに完成\(^o^)/「できた~♡」と嬉しそう。帽子をかぶりコップを持って、一緒に階下の園庭へ。

集中

トレーニングセンターでは指定の園での実習が必修で、2年間で計38回訪問したが、気になったのは、子どもがおしごと途中で、次の活動の時間になると中断あるいは止めさせられるケースが多かったこと。せっかく集中しているのに残念な気がしていた。そんな経緯があるので、勤め始めたこども園の柔軟な対応に感心し、とても嬉しかった。

小さな自立

「できた♡」というのは、ひとつの小さな自立。いろいろなおしごとをする中で自己肯定感も高まり、自信もついてくる。粘り強さも培う。

花束

園庭では、砂場遊びの子どもを見てくださいとの指示をいただき、しばし見守り。女の子が、地面に落ちた軸のついた花弁を集め束にしていたので「花束ができたね❀」と声をかけると「はなたば、ってなに?」と聞かれる。「ひとつひとつの花を一緒にしたものだよ」と答える。

語彙をふやす

モンテッソーリ教育の「言語教育」では、語彙を増やすことが一つの目的になっており、そのための教具もあるが、一番大切なのは先生や親、大人と楽しく会話することと。図らずもちょうどそれが実現できたようだ。

水を注ぐ

園庭遊びの後、Wちゃん「コレをやりたい」とのことで『水を注ぐ』(写真)というおしごとをする。棚にはトレイに入ったおしごとセットが並べられており、子どもは自分の興味に従っておしごとを選ぶ。教師がやり方を提供して子どもが分かっていることが前提になる。おしごとごとにトレイや教具、手拭き台拭きが色分けされ、子どもがおしごとを選びやすいようになっている。

机にビニールシートを敷き、ピッチャーに水を入れ、グラスに注ぐ。三指(親指・人差指・中指)でピッチャーの取っ手を持つが、後の鉛筆を持つ練習にもなっている。グラスには、ここまで入れるという線(量線)が描かれていて、注意深く注ぐことで、子どもの集中力が高まる。

意志

量線を見るためだろうが、グラスを持ち上げて水を注ぐ。基本は机の上にグラスをおいて行うが、しばらく見守る。「机の上でやってみようか」と声をかけると、ちゃんとできた。ピッチャーをグラスの縁に当てているので「カチカチしないほうがいいね」というと、すぐに修正する。(「ピッチャーとグラスを少し離そうね」と肯定的な表現をすればよかった)スポンジでピッチャーの注ぎ口の水滴を拭くとき片手でしていたので「反対の手で抑えようね」というと、これもすぐに修正する。水を注ぐこと15回。この繰り返し大切!!精度が高まり、無駄のない動きができるようになってくる。微細な運動を調整しコントロールできるようになることは、意志の力である。セットを棚に片付ける。

ずっとそばで見ていた男の子が、自分でもやりたそうで「まだ終わんないの?」と、時々声をかけてきた。ひとりの子に対応しているとき、他の子の面倒をどう見るかは、なかなか難しい。

スポンジをしぼる

Wちゃん、棚の「スポンジをしぼる」というおしごとのセットを見て「コレがやりたい❤」。

このおしごとはエプロンを着けて行うが、紐をクロスしてボタンで留めるタイプで難しそうなので、着けてあげる。エプロンを着けおわり、机にビニールシートを敷き、「スポンジをしぼる」セットを机に並べたところで、「お昼ごはんですから片付けてください」との先生の声が!さすがにこれは続けられないので、「しまおうね」と言い、エプロンも外してもらう。ボタンが二つあるので、どうかなと思ったが、時間はかかるも自分で外せた。着けるときも、ボタンをはめられるか、試みてもよかったかもしれない。エプロンのたたみ方を少し手助けする。「スポンジをしぼる」セットを棚に片付け
る。

秩序

園庭遊びのときと違って、昼食を放っておいておしごととはいかないので、お昼ご飯のときは、おしごとをやめる、という秩序を守ってもらうことも大事。そのことはWちゃんも分かっているようだった。

子どもたちとは離れた場所で初給食♡美味しかった(^^♪

壁修復と紙芝居ケースの修理をして一日を終わる。
第一週無事に終了

#モンテッソーリ
#子ども園


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