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Interview#4[エンジニア 矢野明浩]「仕事と趣味の境界線を曖昧にできたら最高じゃないですか?」本質と王道を追求し総合1位のエンジニアを目指す

プロフィール
playground サーバサイドエンジニア 矢野明浩(やの あきひろ)
九州大学工学部電気情報工学科、九州大学大学院 システム情報科学府 情報学専攻 修士課程修了。国内大手総合電機メーカーの情報システム部門のシステムエンジニアを経て、2017年にplaygroundへ入社。playgroundでは、コネクテッドスタジアムプラットフォーム「MOALA」のプロダクト開発全般(設計・開発・テスト)に従事。また、インターン生・新入社員のメンターとしても頼られる存在で、チームづくりの面からもplaygroundを支えている。


人工知能の基礎研究でプログラミングや課題解決の面白さにはまり、エンジニアの道へ

大学では工学部電気情報工学科を専攻し、その後、大学院へ進学。人工知能の基礎研究分野である「SATソルバー」に没頭していました。この研究では「答えがあるかどうか、もしある場合は何パターンあるのか」をプログラミングで洗い出していました。かなり長い論理式を書いていましたね。正直、当時は「この基礎研究は何に役立つのだろう」と思ったこともありましたが、生来学ぶこと・答えを求めることが好きだったので、友人と一緒に最速で処理できる手法を昼夜考えていましたね。この友人はplaygroundに入社するきっかけを作ってくれた人物でもあります。その後、国内大手総合電機メーカーへ入社しました。情報システム部門に所属し、製品を製造するために必要な生産管理システムの機能追加や改修の要件定義から管理まで全般を担当していました。

大学院時代の友人の誘いでplaygroundへスピード転職

playgroundに入社したきっかけは、大学院で同じ研究室だった同級生からの誘いがあったからです。当時、彼はもう一人の同級生にplaygroundで働かないかと誘うつもりだったらしく、その話を相談されました。その話を聞いたときに、ちょうど私も自分のキャリアについて考えていたタイミングだったので「これだ!」と思い、「自分もplaygroundで働きたい」と彼に伝えました。そこから、面接から入社までの決意は光芒一閃でした。木曜日にその誘ってくれた友人に働きたい意思を伝え、その週末には九州から東京まで移動して、エンジニアや代表の伊藤とも面接をし、週明けには会社に退職の意思を伝えました。誘ってくれた彼は、大学院時代にSATソルバーのプログラミング大会で世界1位になったこともあり、一緒に働いたら様々な刺激を受けられるだろうなと。進学やキャリア選択のときに、上京という選択肢が全くなかった自分が、恵比寿で働くことになるとは思いも寄らなかったです。


口癖は「それ必要?」MOALAのソースコードはシンプルながらも機能性が高く、王道を究めたい自分に合っている

「それ必要?」それは開発一つひとつの意味を確認するための問い
私の仕事における口癖は「それ必要?」です。設計時やレビューのときでも、疑問や違和感を感じたら、必ず聞くようにしていますね。私と一緒に誘われ入社した大学院の同級生は、私の「それ必要?」攻撃にたまに辟易していますが(笑)。でも、この質問にはきちんとした意図があって。それは、自分のなかに「何でこれを作ったんだろう」と決して思いたくないという信念があるからです。これは前職で、自分が開発する立場ではなく、決められた予算内でグループ会社に発注してシステムを構築してもらう立場だったことと、Webサービスではなく社内向けシステムだったことが影響しています。

コード記述を2行変えただけで処理速度が1/60に
エンジニアとしての醍醐味は考えに考え抜いた結果、あるとき急に答えがひらめく点ではないでしょうか。例えば、先日Quick Ticketのパートナー向けの管理画面を改修する必要があり、その管理画面上に表示するデータの処理方法を考えていたのですが、処理速度が1~2分ととても遅かったんですよね。この処理スピードをもっと速くすることはできないかと考えても答えが出ず、データの表示件数を絞るといった根本的解決ではない方法で一先ず対応しました。その後も、この件が頭の片隅にあり、ずっと気になっていました。数日経過したある日、なんとなくコードを見たら一瞬で問題の箇所が分かり、なんと記述を2行変更したら、処理速度が1~2分から1~2秒まで短縮され、とても速くなったんです。「記述を2行変えただけでこの効果はすごい!」と、普段はテンションがあがりにくいタイプですが、このときは思わずガッツポーズしてしまいました。

playgroundのコードはシンプル
前職ではコードを書いていなかったので、playgroundのコードの書き方しか知りませんが、playgroundのプロダクトのコードはシンプルに書かれているなと思います。プログラミングをしたことがない人から見たら、長くて難しそうなコードの方が凄そうに見えるかもしれないのですが、シンプルなコードの方が良いこともあるんです。MOALAのプログラムを設計したときもシンプルさを意識していました。
最近、自分は一般的な手法でやれているかどうか、「王道」を知りたいという好奇心が強いんだなと改めて感じています。playgroundらしい開発を理解することも大事ですが、王道の技術や手法を知ることも大事だと思い、技術書などを読んでインプットし、日々の開発に役に立てています。

仕事と趣味の境界線を極力なくしていけたら幸せだと思っている

日頃から”仕事と趣味の境界線を感じることなく仕事に取り組めたら最高”だなと思っています。よく「仕事のストレスが~」と言いますが、私は「仕事のストレスは仕事でしか解消できない」と考えています。リフレッシュや気を紛らわすための何かといった小手先のストレス解消法では、仕事のストレスは解消できないと思うんですよね。だから、究極のストレス解消方法は、仕事を趣味感覚でやるということ。そうしたらストレス0になるのではないでしょうか。

総合1位のエンジニアになることが、今後の目標

今後のキャリアプランは、一つの分野に特化するのではなく、満遍なく幅広い分野に対応できる能力を身に着け、エンジニアとして一人でも食べていけるようになることです。幅広い分野ですべて1位を狙うのではなく、苦手分野を潰し、総合1位になりたいです。

インタビュー後記
一つのことを先々まで考え、最後まで諦めずベストプラクティスを探し、解決しようとするストイックな矢野さんには頭が上がりません。プライベートでは、書店で技術書や大学受験の参考書や過去問を読むことが好きなんだそう。それも解き方の方針を考えるのが好きだからだそうです。
今回のインタビューでは「それ必要?」「仕事と趣味の境界線をなくす」「仕事のストレスは仕事で解消」という金言がでましたが、この考え方はplaygroundのValueでもある8つの価値観=Play Ruleに通じていることが印象的でした。

- 「それ必要?」は「7.“No side.”– 議論は徹底的に、終わったら笑顔に
- 「仕事と趣味の境界線をなくす」は「8.“Enjoy the game, play hard.” – 仕事は楽しく、遊びはまじめに
Play Ruleの詳細は以下に掲載されているので、ぜひご一読ください。

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