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最高なキス擬音プレゼン大会

キスの前に「ねぇ、キスして?」という言葉よりも「ちょっと散歩しよ?」という言葉の方が興奮する変態、悪ガラスで〜す!!!!!


今日はね、いつも真面目に記事書き過ぎてるので、少し肩の力と頭のネジを緩めてね、記事を書いていこうと思ってます!

その名も......

『最高なキス擬音プレゼン大会』








そう、思いました?この記事が終わる頃にはその臭さも干し草の芳醇な香りに変わる事でしょう。この大会の観客としてのチケットを手にするには、『スクロールする覚悟』と、『このくだらねぇ文を目を左右に動かして読んでいく労力』を持って来てください!いいですねッッ!!!


さて、早速大会の開催を宣言し、選手として今回戦ってくれる僕の恵まれた妄想力を有効活用して生まれたメンバー達に入場してもらいましょう!

皆様、拍手でお迎えください!
彼等がキスを愛し、キスを考え続けた者達です!

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あっ、間違えてエントリーした側の視点になっちゃった。やっぱり視界ジャックって上手くいかねぇな〜


さて、我々の地獄は一旦喜劇として幕を開けましたが、ここで大会の流れを説明します!

⒈キスをする際の効果音で一番良いと思うものを発表し、その良さをプレゼンする。その際に悪ガラスの脳内に設営された思考培養プラントから無作為に選ばれた3人(以下、審査員と呼称する)が評価をする。
⒉全プレゼンが終了した後に審査員の審議によりどの効果音が一番『最高』か決定する。
⒊キッシンググラミー(熱帯魚。画像を下部に掲載)二匹にお越しいただき、決定した効果音を用いて唇を交わしていただく。
⒋拍手!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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以上です。

皆様、《知覚》しましたか?

オッケー!
いいよー!
知覚したよー!
無知の知からの解放ー!

ヨシ!(指差し確認)

プレゼン開始の前に今回審査していただく審査員の皆様の紹介です!

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審査員1
美ヰ泥(びいどろ) さん
悪ガラスが深夜に散歩を行う際に体の制御を担当。
詩的センスと衝動性に溢れており、美女と野獣の両概念を兼任している。
画像は深夜徘徊時に撮影した『ピクミン』世界なら30ポコぐらいのお宝。


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審査員2
悪声(あくせい) さん
悪ガラスが幼い頃の自分を再現する際の言動構成を担当。
正常を認識するセンサーが異常に発達しておりプラント内では常識人扱い。
画像は同窓会参加時に突如虚しくなり背を向けた際に奇襲された柱の照り。


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審査員3
可笑頭(おかしら) さん
悪ガラスの理論・知識における整理や結合を担当。
理知的かつ社交的ではあるが話の分かる奴ではなく、例えツッコミが好き。
画像は星座を作ろうと真黒の折り紙に竹串を突き刺し行き先を失ったもの。


では参りましょう!プレゼンは全部で4つです!
メンバー1人目が提案する効果音はこちら!


『チュッ』


美ヰ泥「......なるほど。提案というかなんか『既知』って印象だなぁ」
悪声「もうこれ優勝で良くない?」
可笑頭「初めは軽いキスからじゃないと嫌がられるからね」

メンバー1「審査員の皆様に今一度問います。キスの音は本当に『チュッ』でしょうか?

悪声「こいつ勝つ気あんのかよ」
可笑頭「あ〜いいね。そういうの待ってた」

メンバー1「海外ではキスの音はsmoochやsmack、Pciuやmwahと表記されます。ニワトリがコケコッコーと鳴くと全世界で共通して認識されていないのと同様に考えると、我々がこの場で最高を選ぶとしたらそれは日本語のキス!そう!キスの擬音として認識している日本語的なキスは『チュッ』なのです。これは音を日本語と結び付けて生まれた、皆様の脳に本能的に浮かぶもの。それこそ、汎用性の高い、真に最高と言えるキスの擬音となのです!!!」
パチパチパチパチ...

美ヰ泥「やっぱり大会だからなのか熱入ってるなぁ」
可笑頭「日本語としてっていうフォーカスは非常に良いと思う」
悪声「結局最初に提案をあえて問いたのは何の意図なの?」
メンバー1「プレゼンの核となる音と言語の認識の視野を一度剥がす工程を普通の伝え方では効果的に行えないと判断したからです」
美ヰ泥「なんか漫才師に今のどこが面白いの?って聞いてその説明聞いてるみたいで辛いな」

続いてのメンバー2人目が提案する効果音はこちら!


『ジュッ』


可笑頭「ターミネーターが溶鉱炉に落ちた」
悪声「え〜?これキスかな〜?」
美ヰ泥「これは後の説明に期待したい」

メンバー2「キスは本来どのようなものか、私は心に、頭に、体に問いかけました。そして一つ、確かなものを見つけたのです」

美ヰ泥「おぉ〜自分語りから入るパターンね」
可笑頭「言うてやるなよ」

メンバー2「キスは愛情表現!愛の炎を生み出す着火剤!その行為は兆しのように見え、実際は愛そのものを形作るアイコニックな存在なのです!唇が相手と触れ合う。唇が唇を呼ぶ、そういったものの心の『引力』を伝えなくてはならないと私は思います!」

悪声「プロパガンダを聞いているみたいだ」
可笑頭「擬音は音っていう聴覚的情報を視覚的情報に変換する事で伝えやすくするものだからね」
美ヰ泥「なんか学会っぽくなってきたな」

メンバー2「唇の伸縮性が織り成す振動音、それがキスの音の正体です。言葉にするのなら、その言葉に宿る『魔力』を用いるべきです!私は先程申しました『引力』をこの『魔力』と結び付けました。その二つの接点、それが、『ジュッ』なのです!」
パチパチパチパチ...

可笑頭「凄い。いや、ちゃんとしてて驚いてる」
美ヰ泥「なんかもっとふざけるもんだと思ってた。ウンチブリブリ〜とか」
悪声「例えで提示してきたものが最悪過ぎる」

早々に折り返し地点です!
メンバー3人目が提案する効果音はこちら!


『カコッ』


悪声「いやいや、馬鹿にしてんのか?キスでしょ?」
美ヰ泥「お〜!いや、これちょっと凄いエッチだよ!」
可笑頭「そうか〜?接吻ってより脱臼って感じするなこれ」

メンバー3「どうも。そろそろ平々凡々とした表現にも飽きてきた頃合いかと思いまして。私の方から一つ、画期的なキスをご提案させて頂きます

可笑頭「なんか胡散臭い恋愛アドバイザーみたいだ」
悪声「関係ないかもしれないけど、この発表者達に名前ないのなんで?」
美ヰ泥「皆匿名での参加なんだって」
可笑頭「恥ずかしがってんじゃねぇよ童貞か」
メンバー3「うるせぇな童貞で悪いかよ」
可笑頭「えっごめん」
メンバー3「いいよ」

メンバー3「皆様はキスが行われるには状況がなければならない事をお忘れですか?二名が互いにいる空間と、互いの温度を感じる瞬間。キスの尊さはいくらでも叙事詩に書いてあります。私はキスを唇と唇の触れ合いとして焦点を絞り、その際に前歯が当たる音をこの擬音で表現しました。一見これは下手なキスをしてしまったと思うでしょう。しかし、それは急な接近と淫靡な密着、この行為を行わなければ味わう事のない歯の感覚の新しさを演出しています!どうですか!キスはエッチなんです!それを私は伝えたかったのです」
パチパチパチパチ...

悪声「なんか理屈を並べておきながら最後はパワープレイだったな」
美ヰ泥「最初に聞いて思った事とほぼ一致してたから彼とは一度語り合いたい」
可笑頭「勝手にやってろ」
美ヰ泥「表出ろや」

さて!発表もいよいよ最後!
メンバー4人目が提案する効果音はこちら!


『クプッ』


悪声「あ〜なんか、分からんでもないわこれ」
可笑頭「にしても間抜けな音の並びだな」
美ヰ泥「飛び抜けたおふざけって感じじゃないのがいやらしいわ」

メンバー4「え〜トリを務めさせて頂きます。この音を聞いて、いやらしさを感じる人は一定数いると思います。このキスの音の他との違う点、それはキスでありながら吸っていないという事です」

美ヰ泥「なんかこれキスの仕方提案選手権になってない?」
可笑頭「プッって音が入ってる辺り気泡の破裂音っぽいな」
悪声「勝手に考察始まってるけど」
美ヰ泥「いやらしさは感じたなぁ。『ジュッ』の情熱さと『カコッ』のエッチさを足して2で割ったイメージある」
可笑頭「同時にどっちにもこれでは劣ってる印象かな。器用貧乏みたいな」

メンバー4「人間は息を吸い、息を吐きます。キスは古来『口吸い』と呼ばれ、吸うものでした。ですがそれはあくまでも古来のキスであり、現在のキスは必ずしも吸う事がメジャーではありません。緊張や気遣い等の要因から息を止めるケースが大半を占めています。私はキスの音を考えていく中で、キスという行為の一連の流れを想像しました。そして、キスの終わりに注目したのです

悪声「確かにキスする時に相手の舌を吸い込んだり自分の息を吹き込んだりってまずないな」
美ヰ泥「キスしてる時に鼻で息すると結構ムード崩れるからね」
可笑頭「同人誌とかでよくある激しいキスは『口吸い』ってイメージだな。ジュルルルルルッ!ズゾゾゾゾゾゾゾ!」
悪声「うるさ」
美ヰ泥「口吸いっていうか体液啜ってるよ」

メンバー4「キスの終わり、口を離す際にキスという行為は終わりを遂げます。そしてその刹那、嫋やかな唇の吸着のみが行われ、シャボン玉が弾ける様に、静かに『クプッ』と音を鳴らすのです」
パチパチパチパチ...

悪声「個人的に終わり方が好き」
可笑頭「キスって行為の流れを核にした。その着眼点は評価出来る」
美ヰ泥「音の奇抜さもあるし、馴染むのには時間がかかりそう」
悪声「純粋なラブロマンスの漫画でキスのシーンで『クプ...』とか書いてあったら違和感ビンビンだけどね」


-結果発表!-

全プレゼンが無事に終了し、
審査員の厳正な審議により『最高なキス擬音』が決定しました!


それは......




『カコッ』


に決定!!!!!!!!!!


審査員コメント
美ヰ泥「かなり共感出来ました。最初聞いた時の衝撃と後引く妖艶さがキスとして最高だと判断しました。キスを唇と捉えるだけでなく、その奥にある歯にまで視野を広げたのは見事だと思います

悪声「実際キスには見合わない音だと思います。ただ、今回はキスとして最適な音を決めるのではなく、キスとして最高な音を探す大会なのでこの音に決めました。漫画でもしこの擬音が用いられていたらと考えるとワクワクします」

可笑頭「正直、悩みました。発表された中ではこの音はエッチさで言えばダントツでした。この音を見た時に、そうか、そういえばキスはエッチなものなんだなと再確認出来ました。どうしてもキスを知性の観点で見ていた自分にとってこれは一番の衝撃だったと思います。湿り気のあるキスという概念に乾いたこの音が入るのもとても面白いと感じました」



それでは!大会のフィナーレとして、キッシンググラミー二匹にお越しいただき、実際にこの音を用いてキスをしていただきます!


キッシンググラミーさん!お願いします!

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ドキドキ......

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ドキドキ......


あっ!

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......


あれ?音しない......


なんで?


あ、こいつら......


『歯』ないわ......









さぁ拍手!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして♡マークを押して拍手!!!!!!!!!!!!
終わり!!!!!!!!閉会ガラガラ!!!!!!!!!
WHAO!

この記事はこれで終わりです。スキを押すと色々なメッセージが表示されます。おみくじ気分で押してみてください。大吉も大凶もありませんが、一口サイズの怪文がひょっこり出てきます。