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ありがとう25000回ゲームをやってみたら、不思議なことが起きまくった話

ありがとう25000回ゲームって知ってますか?

「ありがとうの神様」などの著書で知られる小林正観さんが提唱するゲーム、というかもはや修行の一種です。

ゲームの内容はとてもシンプル。
「ありがとう」という言葉を25000回言う
です。

ただし、その間に不平不満愚痴を一度でもこぼしてしまったら、やり直しです。(心の中で思うのはOK)

このゲームを最初に知ったのは、「名言セラピー」などの著書で知られるひすいこたろうさんの動画です。
前から引き寄せの法則や潜在意識には興味があったので、この手の実践的な方法に僕が興味を持たない理由はありませんでした。

現在僕はシカゴに2週間ほどインプロ修行に来ているのですが、一通りのカリキュラムが終わってやることがなくなっていた時だったので、
「せっかくだから新しいことをやってみよう!」
と思い立ち、手を出してみることにしたのです。

「めっちゃ簡単に言うやん!?」って思うかもしれませんが、これ実は海外あるあるなんです。
海外に行って非日常の中で生活してると、気が大きくなって、ついついいつもは簡単にやらないことを平気でやっちゃうっていう。
昨日も長年の夢だった「ホテル泊まり込みでカジノ三昧」を叶えることを引き換えに、50,000円近くのお金を溶かしました。

午後4時。
スマホにカウントアップアプリをダウンロードして、
いざスタート!

ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう…

見てるだけでも何かが崩壊しそうな気がしますが、実際の心境もマジでこんな感じです。
気持ちは込めなくていい、ただ言い続けるだけっていうことだったので、ひたすら早口で続けます。
この間、右手の人差し指はひたすらスマホをタップし続け、その度にカウントアップされていきます。

そして1500回を超えたあたりで、スマホの充電コードがうまくささってないことに気づき、コードを引っ張り直したら、

ボンっ

と言ってコンセントから充電器が外れてしまいました。
その瞬間、

「F××k…あ」

チーン

アメリカ生活で染み付いてしまったFワードがつい口をついて出てしまい、早々にやり直しです。
こりゃあ易々と独り言言えないぞと、気を引き締め直します。

アプリのカウンターを0に戻し、そこからひたすら言い続けます。

ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがとありがと…

途中から「う」が抜け落ちているのも気にせず、お経のように唱えていきます。
「ありがと」が「とありが」と言う言葉に聞こえて、自分で笑いそうになってしまうこともありましたが、言ってることには変わりないからと自分を整え直し、ひたすらに繰り返します。

最初はカウンターを見ずにやっていました。
というのも、25000と言う数字が果てしなさすぎて、見てるとこの先の道のりの長さに絶望しそうだったので、ただ今やってることに集中するために目を瞑りました。もちろんチラチラアプリは確認しますが。

僕はこれ自体が人生と似ているような感じがしました。
人生が100年だとして、2500回時点の自分は10歳くらい。
そんな時に果てを見ることはない。というか見たって意味がない。今をただ生きているだけです。
7500回に到達し出して30歳。ようやく自分と同い年くらい。
この辺りで少し先を気にし出します。同時にここまで歩んできた道も見るようになります。
「ああ、気づけばこんなに来たんだなあ」と。
でも、まだまだ先はあります。まだ生きていかなきゃいけないんだ、と自分を奮い立たせます。

この辺りで僕は一度トイレに行きたくなりました。
小さい方なのですが、僕は便座に座る派です。スマホを持ち、カウントしながら用を足します。
立ちあがろうとしたその時、
ながらスマホをしていた僕は、トイレットペーパーのカバー部分に太ももをぶつけてしまいました。

「あっっ…!(痛っっ)」

という声だけ出たのですが、サブテキストである(痛っっ)は外に出すことを堪えました。
まるで敵に追われて姿を潜めているスパイかのように、本当に声が出ちゃいそうな自分の口を手で止めたのです。
Fワードでの失敗がここで効いてきました。前世の記憶が僕を助けてくれたのです。

そこからはまたひたすら言い続けるタイム。
自分の中でどうやって言うのが一番早いのか、疲れないのかを探究しながら言い続けます。
そう考えると、結果的にお経読みが最適解だということに気付きました。
喉の負担にならない一定の音を出し続け、口だけをただひたすら動かし続ける。
なぜお坊さんがああ読んでいるのかを体感で知るという、面白い体験をしました。

でも次第に飽きが来るので、大体500回ごとに違う言い方を試していきます。
裏声にしてみたり、寝っ転がってみたり、身体をひたすら動かしてみたり…
そうやっているうちに段々と「ありがとう」という言葉に口が慣れてきました。
頭の中に「ありがとう」以外の言葉はなく、ただ「ありがとう」という言葉を発し続ける機械のようになってきました。
これは不思議と心地のいい感覚でした。良い瞑想状態にいるような。自我がどこかに行ってしまったような感じです。
この時、僕は20000回に到達していました。

人生の8割を終え、残りが見えてきました。
ここから一層慎重になっている自分がいました。

失敗は許されない…
ここで失敗したら今までの努力が水の泡…
ここまで3時間近くを費やし、もう一度0からなんてことになったらどれほどのショックを受けるだろうか…

ネガティブな思考が頭によぎります。

しかし、そんな思考を「ありがとう」という言葉が吹き飛ばします。

そんなこと考えてる場合じゃない!
自分が出来ることはただ「ありがとう」を言うだけだ!
あともうちょっとじゃないか!俺の「ありがとう」の邪魔をするんじゃない!

そんな強いポジティブな思考が、力強い「ありがとう」と言う言葉に乗っかります。
このラストスパートの5000回は、最もエネルギッシュに「ありがとう」を言っていたような気がします。
今まで義務だったものが、使命に変わったような感じです。
自分はこのために生まれてきたとでも言うような、そんな熱中の中にいました。

そして、

ありがとう!ありがとう!ありがとう!ありがとう!…ありがとう!!!

遂に25000回を達成しました!!!

時計を見たら7時半。
総じて3時間半という長旅を終えました!

動画では「終わった後、感謝の気持ちが溢れてきて、バスタオルが濡れるほど涙を流す」と言われていましたが、
終わった後の僕の第一声は…

「腹減ったーーー!!!」
でした。

そしてすぐにスーパーマーケットに走りました。
走っている時の僕の身体は、いつもよりも数段軽かったです。
年を経るごとにあまり感じなくなっていた大きな達成感を全身で感じていました。

それから2日が経ったのですが、不思議とこの2日間で良いニュースが次々と舞い込んできたのです!

・某アメリカのオーディション番組への参加メンバーに選ばれる
・大企業からクラウンの研修依頼を受ける
・海外のインプロフェスからの招待を受ける
・来て欲しいと思っていた人からワークショップへの申込が来る
・マスクのワークショップの依頼が来る
・個人レッスンの依頼が3つも来る
…など

まるで「ありがとう」を前借りしていたかのように、感謝すべきことがたくさん自分の身に起こってきたのです!

これは決して偶然じゃない、そんな気がします。
「ありがとうの神様」によってもたらされたような、そんな気がします。
確証もないし、証明も出来ませんが、今の自分は「ありがとう」の力をそう信じられるのです。

今朝、僕は朝起きてカウントアップアプリを開きました。
そして「ありがとう」を1000回言いました。
25000回を経た自分にとって、朝起きて1000回言うのなんて、本当に朝飯前です。
日本人は宗教を持たない人が多いし、僕も持っていませんが、唯一「信じてもいいかもしれない」と思うような神様に出会えたような気がします。

この記事を見てくれて、ありがとうございます。
皆さんにも有難いことが訪れますように。

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