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#家で出来る演劇 とは

2020年春、突如としてわたしたちの行動は制限されました。
その「家で過ごさざるを得ない状況」を逆手にとって「家で出来ること」を探してみる活動からスタートした、#家で出来る演劇 。

活動開始時はオンライン上で俳優が集い、戯曲を初見で読み合わせしてみること、その感想を言い合うことを主目的としていました。
Zoomというものが認知され始めた頃でしたので、試行錯誤しながら毎日違う戯曲を読み、時には演出家の目線をいれたり、オンラインで稽古場を作ってみたりする試みもありました。

▶︎動画公開チャンネル
https://youtube.com/channel/UCVYnECeuvddkBQE5lUXuQMg/

▶︎読み合わせ開催タイミングお知らせLINE@
https://lin.ee/uAh6oSz


その後、せっかく集まった俳優たちのコミュニティを上演という形にしたいと考え、「家で出来る演劇」という何となくつけたユニット名に合わせて古民家での公演を行いました。

コロナ禍での演劇上演の難しさに直面しながらも、お客様に心理的にも安心していただける換気のできる空間での上演にある程度の手応えを感じました。
と同時に、主宰である日野が元々志向していた「借景」というものの良さを活かしていきたいという想いが強くなり、「家」から「日常的な空間」へと解釈を拡大し、演劇用の空間ではない場所に合わせた作品を上演する団体に変化してきました。

数回の公演を通して明確になったコンセプトですが、「劇場ではない日常空間」を演劇に使うことで、日常(リアル)と物語(フィクション)の「間」 になることを意図したいと考えています。自分の今立っている場所の地続きに、新しい物語や思いもよらない出来事があるのでは、と想像が膨らむことで、生きていくのが少し楽しみになるような演劇作品を作っていく所存です。

人や自然の息遣いが聞こえるような空間で、場所に寄り添うような演劇作品づくりを総称して「家で出来る演劇」として、今後も活動していきます。


すでにいろいろなものが変化してしまったのですが、アーカイブとして当初の企画趣旨、その後緊急事態宣言が終わる頃に再度出した記事を残しておきます。


日野あかり

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