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第18回 「利き目は右or左?」

今回はについてお話ししたいと思います。

利き手・利き足というのは皆さんご存知かと思いますが
眼にも「利き目」があるんです。

●利き目とは

手や足と同じようによく使う側を利き目といいます。人は、利き目を軸とし、もう片方の目で利き目を補いながら立体的に物を見ています。 利き目は、普段は意識せずに使っていますが、スポーツなどで意識的に使います。

●利き目は何が違うのか

よく使う側で見ることに慣れています。例えば、野球でバッターボックスに立つ場合、利き目をピッチャー側に向けてボールを見るとボールの動きが追いやすくなります。フィギュアスケートでは、利き目側で回転する、他にもダーツなど狙って見るときには利き目で見ると良いと言われています。

●どちらが利き目

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1.数メートルほど離れたものをよく見てください(例えば壁に掛けた時計を見る)

2.見続けながら見ているものを指さしてみてましょう。(指には焦点が合っていませんので2本にぼやけて見えるはずです。)

3.この状態で片目ずつ交互に閉じたり開けたりしてみましょう。

片方の目はしっかり見ているものを指さしていて、もう片方の目は少しずれた方向を指さしていますね。 しっかり指さしているほうの目が“利き目”です。

利き手・利き足がある様に利き目もあるということです。
手や足、体幹などのトレーニングは左右差をなくすため・パフォーマンスをあげるために行いますが「眼」に関しトレーニングをする選手は少ないです。

外出自粛でなかなか外でのトレーニングができない今、室内でもできる
「眼」のトレーニングで、ほかの選手に差をつけましょう。

他にも「」のトレーニングで効果が期待できるもの

・視覚機能の成長

・学習能力向上

・集中力アップ

・加齢に伴う視覚機能低下防止

●「利き目」と「利き手」の関係

「右利き?」
「左利き?」と尋ねられれば、ほとんどの人は手のことだと思うはずです。
では、利き手と利き目の関係はどうなっているのでしょうか?

利き手の場合、多くの日本人は右利きが多く、左利きは10%前後と言われています。利き目に関しても右目が24%で、全体の約4分の3ですが、必ずしも利き手が右なら利き目が右とは限りません。

全体では、利き手が右で利き目が右の人がもっとも多く74%を占めています。
利き手が左で利き目も左の人は16%。利き手と利き目が同じ割合は90%を占めていますが、利き手と利き目が異なる人もいるのです。

利き手が右で利き目が左の人は8%。利き手が左で利き目が右の人はわずか2%でかなりレアな存在になっています。

よく「左利きは天才肌」と言われますが、これは左手の運動機能を左右するのが右脳であることが理由のようです。
右脳は、図形映像の認識記憶直感ひらめきなどを司っています。このことから「天才肌」というイメージが作り上げられたのでしょう。

一方、左脳は読み書き計算論理的な思考を司り「論理脳」「デジタル脳」と呼ばれています。

では、利き手が左の人が「天才肌」なのなら、利き目が左の人も同じなのでしょうか?

●左目が「利き目」の人の特徴

利き目が左目の人は、利き手が左の人のように右脳が発達している可能性はあります。芸術性に優れ、感性が豊かな人が多いようです。
また、本能的に人を見抜く力に長けているとも言われています。
但し、利き手が右の人もいるので、全てに当てはまるわけではありません。

利き目が左で利き手が右の人の場合、小さな変化や細部によく気づく特徴があるようですが、逆に、細部にとらわれすぎて全体が見えないという欠点が指摘されています。

利き目が左目の人のデメリットは、カメラなどで撮影する場合に不都合が生じることです。
カメラのファインダーは、右目でのぞくように設計され、右目が利き目の人に違和感はありませんが、左目が利き目の人には無意識のうちに体に負担を与えているようです。

●「利き目」がスポーツの及ぼす影響

私たちは、普段利き手で物を書いたり、ボールを投げたりしていますが、特に利き手を意識することはありません。
しかし、スポーツの世界ではいかに利き手を効果的に使うかが重要なポイントになっています。
では、具体的にはどのような影響があるのか。

▼野球

野球で利き目が大きく影響するのは「バッティング」です。

例えば、右打者で利き目が左の打者はインコースが見やすくなり、利き目が右の人はアウトコースや低めの球が見やすくなります。このような特徴を分析してインコースが見えにくい右目が利き目の人はオープンスタンスにするなど調整します。

ある野球選手のエピソードでは、打率が下がった原因が利き目の変化であることを知り、利き目を意識したバッティングに修正したところ、打率がもとに戻ったそうです。

▼サッカー

サッカーの場合、瞬時にボールの位置を把握して反応することが重要で、これはポジションに大きく関係します。

例えば、右サイドバックの選手の利き目が右だとしたらどうでしょう。
フィールドの多くは左側ですから、左側の情報をうまく脳に伝えられずに、反応が遅れてしまいます。つまり、右目が利き目の選手左サイドの方が有利になるのです。
またよ瞬時に動けるよう「利き目でない目を鍛え」左右どちらでも同じように見えるように努力しているサッカー選手もいます。

▼ラグビー

ラグビーの場合「ゴールキック」が関係します。

例えば、右利き(足)で利き目が右の場合のゴールキックは「距離感」に少しの誤差が出てくると言えます。
反対の目の場合も同じことが言えるので「利き目」を調べて、ゴールキックの成功率を照らし合わせると成功率が上がる可能性があります。
サッカー選手同様にゴールキッカーは「利き目でない目を鍛える」ことが大切です。

▼ゴルフ

ゴルフのスウィングは、利き目の違いが大きく影響します。

右目が利き目の人はアドレスの際にボールが少し遠くに感じますが、インパクトの瞬間までボールを見続けられ頭が残りやすくなります。
左目が利き目の人はバックスイングでも球が見やすいので深いトップが作れます。但しダウンスイングで体が開きやすくなるので注意が必要です。

●まとめ

・利き目とは手や足と同じようによく使う側の目のことを言います。
・私たちは無意識のうちに利き目を軸にしてピントを合わせています。
・利き目が左目の人は芸術性に優れ感性が豊か・本能的に人を見抜く力に長けていると言われています。
・スポーツの世界では利き目が運動機能や成績に大きな影響を与えると考えられています。


次回は「眼」のトレーニングについて動画を交えてお話ししたいと思います。

広崎 哲也/Tetsuya Hirosaki
鍼師・灸師・あんま・マッサージ・指圧師

明治大学柔道部トレーナー(2002)
NTT -G Fukuokaラグビー部トレーナー(2003〜2013)
日野RedDolphinsラグビー部トレーナー(2014〜2016)
SuperFormula トレーナー(2013〜)
ボディケアマネジメント講師

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