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第32回 「自主性」と「スパルタ」

今回は、選手・子どもへの指導方法についてお話ししたいと思います。

まずは、こちらの動画をご覧ください。
(2012年の番組です)

こちらは、福岡県のラグビーの強豪校である東福岡高校と筑紫高校の動画です。

自主性の「東福岡高校」
スパルタの「筑紫高校」

この両校は、花園を懸け幾度となく決勝戦を戦っています。

結果だけを言えば東福岡が花園予選で20連覇をしています。

だからと言って、自主性が必ずしもいいとは言えません。
私は福岡勤務時代、両校の選手を指導や治療で診ることがありました。
そこで、両校の選手に共通して言えることがあります。

それは

「基本がなっていること」

この基本というのは、身体のことだけではなく挨拶や礼儀などもです。
両校の先生を見てわかるように、一番は選手のことを思っている。
そして、社会に出ていくときに必要なことを教育されているということです。

両校とも部員数が多いため、全ての選手が試合に出られるわけではありません。
レギュラーメンバーに入っていない選手も来院していました。
その大所帯の中でも、お二人の先生の教育が浸透しているのを感じました。

ただ選手の任せているのではなく
ただ選手を怒鳴っているのではなく

しっかりとして教育方針、指導スタイルというのが確立されてできることだとお思います。

自主性と放任
スパルタと強制

これは、明らかに違います。

自主性をするのであれば、選手らに行う目的を理解させること。
そして、目的地を明確にすること。

スパルタをするのであれば、自身の感情(怒り)を入れないこと。
そして、自分自身も妥協をしないこと。

様々な意見はあると思いますが、私はこう思います。

スポーツの現場において、親御様の介入も増えて来ている昨今。
家庭での親御様の協力が、選手・子どもらのパフォーマンスアップに影響ありますので、家庭でのサポートに何か役立ててもらえたらと思います。

最後に、指導・教育について勝ったから正解、負けたから間違いではないと思います。
大切なのは、選手・子どもらの人生の大切な瞬間を共有していること。
そして、これからの長い人生でとても素晴らしい経験になる時間を共にしていることを忘れずに、一緒に感動を味わっていただければと思います。

広崎 哲也/Tetsuya Hirosaki
鍼師・灸師・あんま・マッサージ・指圧師
明治大学柔道部トレーナー(2002)
NTT -G Fukuokaラグビー部トレーナー(2003〜2013)
日野RedDolphinsラグビー部トレーナー(2014〜2016)
SuperFormula トレーナー(2013〜)
ボディケアマネジメント講師
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