下半身に纏わる様々な悩み

 うつ病。と言っても人それぞれに症状が違います。また私一人を取り上げても、初期の「急進期」と言われる状況から、現状の回復期と、違った悩みが起きてきます。note全体では、回復期を中心に書いていきますが、今回は自分自身の遡りも含めて急進期の頃から、簡単に触れていきます。

急進期での悩み

 急進期はうつ病の典型的な状況「希死念慮」に襲われます。これ自体は下半身とは関係なく、身体と脳、そして精神を支配してくる状態です。
 全ての事に気力が沸かず、また興味も持てません。妻が心配してハグをしてこようとしても拒絶する有り様です。
 ただ、この時点では「悩む」と言うよりも「生きていることが面倒」と思う圧力の方が強いので、下半身の悩みに特化することは無いでしょう。
 更に判りやすく(?)書けば、どんな美女が目の前にいても興味が湧きません。つまり「SEXレス」と言うよりも「煩悩レス」と言ったほうが正解なくらいです。ほぼ常に無表情で、声を発する事自体が面倒で…。
 Xで知り合った多くの同病者も「この頃の記憶が曖昧」と言うくらい、生きていないに等しいところです。パートナー側の視点に立てば、夜の営みなんて事よりも、生きていること自体が心配になるのではないでしょうか。

回復期に入ると

回復期初期

 回復期に入ってから、と言うよりも「かなり改善してきたな」と思った頃から、人への興味が湧いてきます。可愛い子は可愛いですし、同じお店に言って「まいど合う人達だな」なんて、周囲への視線が配れるようにもなってきます。
 下半身に纏わる困ったこと。私の場合、この頃から始まりました。

漏らす。我慢できない

 元々、おしっこの周期が長かった私。ですが、この頃から「我慢できない」と言う状況が生まれてきました。その最大の原因は、処方薬が起こす交感神経の活性化です。
 うつ病の場合、どうしても交感神経が不活性化してしまい、活動量ややる気が出ません。それは「日常生活を阻害する要因」になってきます。そのため、この種の薬が投与される人が多いはずです。実際「おねしょをするようになった」など、類似の症状…副作用に悩まされる声を少なからず聞いたことがあります。
 当然、我慢できなければ「おもらし」です。この対策は比較的簡単で、尿もれパッドを頻繁につけて歩くこと、また土地勘のあるところなら、できるだけ公園など「開放されたトイレ」があるところを把握しておくことです。
 これが大便となると、簡単な対策ではすみません。よく聞く話で「汚いトイレではできない」と言うタイプの方がいますが、実際、私もそのタイプに属しています。
 では対策は?となると「怪しい」と思ったら、できるだけコンビニでもスーパーでも駆け込んで排泄するしかありません。そこまで我慢できればラッキーです。実際に間に合わずに「おもらし」となった状況、妻に悲しい思いをさせて選択してもらうと言うことも何度もありました。こう考えると「予防」としてトイレに行く習慣が如何に大切かが分かりますね。

性的な障害

 先ほど書いたように急進期には「煩悩」が欠落した状況です。煩悩の代表格として挙げられる「性欲」も当然、ありません。他人にも興味が沸かず、どんなに可愛い子を見ても、多分「スルー」しまくっていたでしょうね。
 これが回復期に入ると徐々に異性に対する興味も復活してきます。復活してきて、どうなるか?と言えば、人によって「自慰行為」「夫婦(パートナー)との営み」「風俗」と言う処理方法が考えられますね。
 私の場合「自慰行為」からスタートしました。これは数ヶ月でしたが、勃起はするものの射精に至るところまでは行きません。妻に対する欲求が沸かないので、しばらくは、これが唯一の処理方法だった私です。しかし、いくら頑張ってみても、徐々に気持ちも男性器も萎えてしまうのです。この期間「もう無理なのかな?」とも思う時間でした。
 が、この数ヶ月を乗り切ると「射精」ができるようになりました。快感よりも「ふぅ。出せた」と何か客観的に自分を見ていたように思います。それでも、毎回、射精に至るわけではありません。出せない日も出てきます。
 但し、この事実が自分の復活を印象付けたことも間違いありません。つまり、認知行動療法的に考えれば自己肯定をする一つの材料になったことは間違いありません。

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