見出し画像

Google Cloud Next '24 気になることまとめ

先日(4月9日 ~ 11日)、ラスベガスでGoogle Cloud Next '24が行われていました。

どんなものが発表されたか、Nextが開催される時は毎回ある程度興味がある範囲で追っかけていたので、今回もいろいろな記事を見ながらまとめてみようと思います。

AI系目白押し

Googleの記事の書き始めからそうですが、非常にAIを押しています。
gen AIユニコーン企業の90%近くがGoogle Cloudの顧客のようです。すごい割合ですね。

また、ブランディングとしてDuet AIやBardと呼ばれていたものを廃止し、AI関連のものは「Gemini」というブランドに統一する方向性のようです。

Gemini Code Assist

エンタープライズ向けのAIコード支援ソリューションになり、Copilotと呼ばれるアレと似たようなものだと思います。
Google内の開発者での導入テストでは、一般的な開発タスクの完了時間が40%削減された、とあります。

オンプレミス、GitHub、GitLab、BitBucketなどどこでも利用できるものになっているようです。

Gemini in ◯◯◯

Gemini in BQやGemini in DBなども用意されている模様。
BigQueryのGemini AIはデータの準備、検出、分析、ガバナンスなどの支援を行い、Gemiin in Databaseはレガシーシステムからの移行をサポートするようなものになっているようです。
最新のAlloyDBなどへの移行を支援するもののようです。

Cloud RunのMulti-region Services

Cloud Runの同一サービスを複数のリージョンにデプロイすることが可能となります。

Privileged Access Manager

承認フローを持った時限付きの権限付与を可能にするPrivileged Access ManagerがPreviewになったようです。

以前はIAMのConditionsなどを利用してそのような振る舞いを実現していたかと思いますが、承認フローまでクラウドサービス側でサポートしてくれるのは嬉しいですね。

Cloud Service Mesh

これはAnthos Service Meshのようなものが更に展開されるということのようですが、公式の記事に
GCP APIs from Traffic Director for Cloud Run と書かれているのでCloud Runでの利用もサポートされるようです。

以前は自前でアプリケーションのレイヤにそのようなものを実装したりという苦労があったので、サポートされるのは嬉しいですね。

Cloud NGFW (Next Generation Firewall)

Cloud Firewallが改名したもので、IDPS機能を持っているようです。技術的にはPalo Alto Networks社の技術を利用しているようです。

Cloud Secure Web Proxy

FWとは逆で下り側のトラフィックをモニタリングし保護します。
Broadcom社のDLP技術を用いてデータの持ち出しなどを防ぎます。

まとめ

従来のGoogle Cloud NextではクラウドのDBや実行環境の新機能などで湧いていたものですが、ここ数年はGoogleはAIに非常に力を入れているんだなと実感する回になっていると思います。
VartexAIとGoogle Driveの連携などは聞いていて便利そうと思うので、渡しも少しずつそのようなプロダクトのキャッチアップをしていったほうがよいなと思いました。

参考資料

https://blog.g-gen.co.jp/entry/google-cloud-next-24-day-3

https://cloud.google.com/blog/topics/google-cloud-next/welcome-to-google-cloud-next24

https://cloud.google.com/blog/products/networking/introducing-cloud-service-mesh

https://blog.g-gen.co.jp/entry/2024/04/11/000358

https://cloud.google.com/blog/ja/topics/google-cloud-next/google-cloud-next-2024-wrap-up