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「遊び」とは「やりたいことをやること」

突然で恐縮ですが、この記事をご覧の皆さんに質問です。
あなたは「遊び(遊ぶ)」という行為をどのように定義していますか?

定義というとちょっと堅苦しいので、「今、私は遊んでいる」というのは、どんなことをし散る時でしょうか?

趣味に没頭している場面を思い浮かべた人、カラオケとかボーリングをしている場面を思い浮かべた人、あるいは「俺にとっては仕事が遊びだぜ!」という人もいるかもしれません。

私は遊びを「やりたいことをやること」と定義しています。今後「遊び」に関する話題を多く取り上げていくつもりなので、はじめにこの前提を押さえようと思います。

ということで、自分がやりたいことなら、趣味に没頭している、カラオケとかボーリングをしている、「俺にとっては仕事が遊びだぜ!」というのは、私は全て「遊び」だと捉えています。
例えば、「ぼーっと何もしない」ということも、それが今やりたいことならば「遊び」と言えます。主体は自分自身にあるということです。

逆に言うと、誰かにやらされていたとしたら、それは「遊び」ではないということになります。例えばカラオケやボーリングも、得意じゃないのに友達に付き合わされて、「早く終わらないかなぁ」なんて思っていながらやっているとするならば、それは苦痛ですよね。その苦痛を楽しみに自ら望んでいったなら、それは私の考える「遊び」になりますけど、あまりないですよね(笑)。
また「やりたいこと」と「やらなくてはならないこと」も別物ですよね。先の仕事が遊びになっている人は、「やらなくてはならない」からやっているわけではなく、「やりたい」からずっと集中して成果を上げていくことができるのです。

一つ、エピソードを紹介します。

小学校の先生が授業で「今日は校庭でみんなで遊びましょう!」といってクラスみんなで鬼ごっこをしていたら、児童が一人近づいてきて先生に聞きました。「先生、これ終わったら遊んでいい?」

bBearさんによる写真ACからの写真

先生としては、子どもたちに仲良くなってもらいたかったり、外で体を動かして欲しいといった思いがあるのでしょうが、子どもにとっては「自分がやりたい」ことではなく「やらされている」ことなので、「遊び」にはなり得なかったということです。

どうでしょう、「遊び」の捉え方が少し変わったでしょうか。

歳を重ねるごとに、衝動的というか、感覚的に「やりたい」という気持ちが湧き上がってくることが減っていくように思います。
逆に、子どもは無尽蔵に「やりたい」という感情が出てきて、その感情に素直に従います。年齢が低ければ低いほどそうでしょう。それは生き物としての本能からくるものなのです。
子どもにとってこの世界は未知に溢れています。だから、一つずつ世界のことを知っていかないと、生きていくことができません。その生存本能が「遊び」という形になって現れるのです。
赤ちゃんがあれもこれも口に入れてみたり、ティッシュの箱からティッシュを全て取り出してみたり、幼児が大人のやっていることをやってみたがるのも、新しい世界を知りたいという本能からくるのです。
大人は子どもより多くの世界のことを知っている、いえ、知ってしまったが故に、彼らの「遊び」に共感することが難しくなっていくのです。

でも、大人もワクワクが止まらないこともありますよね?
最初の方で「俺にとっては仕事が遊びだぜ!」という人もいるかもしれません、と書きましたが、実際に仕事と遊びの領域が曖昧な方が世の中にはいます。その人たちは「やりたいこと」が仕事になっているわけです。だから、働き方革命で残業が禁止されると「もっと働かせろ(=遊ばせろ)」と声をあげるわけです。
さらにいうと「やりたいこと」が全くできない日々が永遠と続くと、人間は病んでいきます。だから子どもだけでなく大人にとっても「遊び」は必要不可欠なことなのです。
日本では「遊んでる暇があったら勉強しなさい」などといって、勉強や仕事の合間の余暇と捉えられがちですが、そうしてしまうと話の本質から離れていってしまうのです。

遊びとは「やりたいことをやること」。
誰かにやらされるものは本人にとっては遊びではないこと、
遊びは子どもだけでなく、人間にとって大切なものであること、
そして遊びと仕事、遊びと勉強は必ずしも対立しないこと、

それらを踏まえて、引き続きお付き合いをいただけると幸いです。

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人間にとって、特に子どもにとって遊びは必要不可欠。冒険遊び場(プレーパーク)を中心に子どもの遊び環境づくりに長年従事。現在はフリーランス。スペシャリストよりはジェネラリスト。体系だってなくとも、とりあえずアウトプットするための場としてのnote。
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