【一首一句 その二十】山と霞

【本日の一首】
霞立つ春の山辺は遠けれど吹きくる風は花の香ぞする(古今集、春歌下、103、躬恒)

(鑑賞)
霞がかかって花の距離とを隔てている。
けれど風は確かに花の匂いを運んでくる。
見えないけれど春は確かにきている。
鑑賞するとしたそんなところか。
春の季語をふんだんに使った一首ですね。

【本日の一句】
風の香や眺む山辺に春霞

風と霞を残そうと思って苦心して作りました。
眺むとしましたが、もうちょっといい表現はできなかったのかなあ。
おそまつ。

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