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窓の外深まる闇の夜長かな
月光の下に散りぬる一葉かな
鱗雲運ぶ吾が憂き世の心
暮れなづむ秋空胸を揺さぶりぬ
秋風や峰よりの風いまここへ
小粒なる雁の涙の重さかな
色づけるふるふる揺れる秋の山
ひりひりと胸焦がしゆく秋思かな
山びこや秋の声さへ響きをり
立つ瀬なき思ひを映す秋の空
名月の神秘高むる夜風かな
秋の野や友との会話弾みをり
唐衣君の香運ぶ秋の風
恋心空に溢るる月夜かな