シェア
ソプラノの小鳥の群れの淡路島
颱風の去りて広がるミントの香
夕月夜契りを交はす揺れる襟
山家より秋の夕暮れ見下ろせり
秋風の撫でる衣の揺れてをり
名月を包むさやけし夕かな
恋文を綴る手照らす盆の月
遠花火消えつつ夜は深まりて
秋来ぬと雲間の光教へけり
天の川夜の静かな匂ひかな
蝉時雨今は悲しく聞こえけり
夏の川水草にせかるる二本道
水無月や園先で待つ君がため
星月夜恋しさ募るあさぼらけ