1つのカードを丁寧に理解する
こんにちは、ざわつくビーバーです。
最近は、反復練習のように、お題無しでとにかくスプレッドを展開する、読む、片付けるを繰り返しているのですが、まだまだ深く読めないカードがたくさんあり、その都度勉強し直しています。
1枚を深く読む力、ほんとに大事ですね。
というわけで今回は、先日勉強し直した、タロット【Ⅸ.隠者】のカードについて、忘れないうちに深掘りの記録を残したいと思います。
「内観」「内省」というキーワードがカードの意味として最もよく知られているものではないでしょうか。
自分の内側へと意識を向かわせるために1人になる。答えは常に自分の中にしかないから。
個人的にはそんなイメージのカードです。
もっと簡単な表現をすると、過去を振り返ったり記憶を辿ったりして、どうして今の自分がこのようであるのかを考えてみて、そこから何かしらの可能性を見いだすような感じでしょうか。
隠者は生命の樹のケセドとティファレトを結ぶパスに当てはめられており、ケセドが記憶や可能性を司るセフィラだったり、当てはめられている惑星が木星だったりするところから、そんなふうに解釈しました。
ただ、1つひっかかったのは、過去を振り返ることは、今ここを生きることに反するのではないかということでした。
今ここを生きるために過去を振り返るのであれば、それはいいのかな…?
どうやら私たちは、無限に存在し同時進行するパラレルワールドを移動しながら生きてるらしいので、厳密には、過去の自分は今の自分とは別人らしいですよ。なんとなくわかる気もする。
そしてこのことは、私たちが常に変化しているということにも繋がりますよね。魂はそれを楽しみに地球に来ているんだとか。
しかし、"考える"という力を持った私たち人間は、変化を嫌うようにできている。
変わらなければこれ以上悪くならないし、安定するし、安心するから。知らないわからないのは怖いから。
そう、思考はこの"怖い"という感情を生み出すんですよね。
本来、魂にそういった恐れはなく、常に変化を楽しみたがっている。
転職した
失恋した
出産した
痩せた、太った
これ全部ただの変化で、ここから何を感じ何を学ぶのか、みたいなことを、魂…つまり本当の自分は体験したがってるから、例えば失恋は悪い変化で出産は良い変化、といった変化の良し悪しは、肉体に入った私たちの三次元的判断でしかなく、本当の自分にとってはどうでもいいことなんですよねきっと。
安心と不安
良いと悪い
地球には陰陽があり、全ての物事に二面性がある。
だから、"楽しい"が存在するためには"怖い"も存在しなければならない。
つまり見方を変えれば、思考やエゴや恐れは、魂が変化を楽しむために対極に存在し、働いてくれてるとも考えられるんです。
なんだか愛しいなと思い、ハッとしました。
そうか、これがケセドの慈悲であり愛なのかと。
脱線したように見えたかもしれませんが(笑)、これが隠者の世界観ではないかと、そう思ったのです。
ケセドは第4セフィラで、4は安定や基盤を象徴する数字なので、タロットの4のカードは、どれもあまり動きがなく、停滞しているようにも見えます。
ただ、先程も書きましたが、ケセドには木星が当てはめられているので、変わっていないようでも、ちゃんと成長しているのだと思います。
樹木が肥大成長するようなイメージ(*^^*)
そしてここでの肥大成長とは、恐れと向き合い、「いてくれてありがとう」と愛で包むこと。
だからゲブラーへ、安定を壊し変化するセフィラへと出発できる。
そんな流れも見えました。
隠者はただ過去を振り返っているのではなく、本当の自分が変化を楽しめるように、恐れを探しに行っているのかもしれない。
命の危険に関わること以外は、本当は恐れる必要はないのだと、隠者は知っているのでしょう。(ちなみに、命に関わることへの恐れは、理性ではなく本能がちゃんと感じてくれるはず。)
隠者深掘り記録はこんなところかな。
結局人間の悩みって、全て恐れからきてるのかもですね。
タロットを使って、そこを読み取れるカードリーダーになりたいと、そう思ったのでした。
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