「ブラックキュレムがさ」2022年6月30日
月末だから短めの日記です。
・特筆すべきことはないな。ブラックキュレムで注目の的になった話しかないな。
・初めて人に「あいつらの気をひいておいてくれ」って指示されたな。バトル漫画でしか聞いたことがないセリフである。そして私なんて囮にすらならないような脆弱日本代表なのに、まさか囮役の御指名を受けるとは。世の中捨てたものではない。
・妙に張り切ってしまった。気分は初MCを貰った中堅芸人のようだ。躍起になってはいるのだが、空回りする危険性もある。
・第一声が大事だと思い、なるべく共通の話題でインパクトのあるものにしようとした。気を引く瞬間は10秒程度でいいらしいので、そこまで長尺のトークもかえって怪しまれそうだ。とりあえずどうにかなるかと意を決して扉を開けた。
・「ブラックキュレムがさ」
・ミスったかもしれない。しかし、かろうじてだがその場にいた人たちは全員こちらに目線を写した。まあ友達が扉を開けるや否やブラックキュレムという入りで話し始めたら誰でも気にはなるか。
・「ブラックキュレムがさ」
・それから同じことを2回言った。私の方は私の方でテンパっていたんだ。そもそもブラックキュレムという単語は口に出す予定ではなかったのに、勝手にブラックキュレムの方から口外されにいったのだ。私に非はない。
・「いでんしのくさびが」
・なんとか不自然な間を繋いだ。咄嗟に出たのは、ゼクロムとキュレムを合体してブラックキュレムに変身させるために使うアイテムである「いでんしのくさび」だ。友達にも「よく覚えてんな」と褒められた。記憶のどこのフォルダにいでんしのくさびがあったんだよ。
・ここで囮時間が終了した。もう気を引く必要がなくなったので、泣きまねをしてその場を乗り切った。どこで間違えたのだろうか。
・結果として成功したので良かったですね。
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