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ちゃんなべbotを1か月運営してみた

1.概要

 

 私は1か月でちゃんなべ大喜利を387個作って投稿した


 ちゃんなべ大喜利をご存じだろうか。
 
ちゃんなべ大喜利とは、YouTuberささぼーのチャンネルに出演する「ちゃんなべ」をお題にして、好き勝手なことをするという文化のことである。大喜利と付いているものの、実態は一般的な大喜利とは異なり、その形式は多種多様である。文字だけのものや画像付きのもの、「ちゃんなべ」という言葉が含まれるものや「ちゃんなべ」を連想させる言葉が含まれるもの、またはそのどちらも含まれないものなどがあり、ちゃんなべ大喜利がどういったものかということを説明するのは非常に難しい。

 有志によって、Twitterを中心にこの活動は昼夜を問わず行われている。もしも、ご覧になったことの無い方がいるのならばTwitterで「ちゃんなべ」と検索してみてほしい。いくつものちゃんなべ大喜利をすぐに見つけられると思われる。そして、おそらく意味が分からないと思う。

 私は、5/15~6/11までの4週間、ちゃんなべ大喜利のみを呟く手動bot「ちゃんなべbot」を運営していた。
 本稿はその過程と結果のレポートである。

・自己紹介
筆者:ぷらちな(@platinum4431)
ささぼー軍団関連のツイート、二次創作をしまくっている痛いファン
この1か月、世界で一番ちゃんなべ大喜利を考えた人間

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2.運営するにあたって決めたこと


 目標を設定した
「フォロワー100人、リツイート100件、いいね1000件」
これを1か月(4週間)で達成しようと考えた。

 botを運営するにあたって、目標があればモチベーションを維持しながら取り組むことが出来るのではないかと考えて設定した。設定した数字に関しては特に理由や根拠もなかったが、キリがいいのでこのような設定とした。

 次にアカウント運営において、以下のルールを設けた。

⓵.ツイートの末尾を「ちゃんなべ」で統一する
②.Twitter Web Appからツイートする
③.文字のみで30文字以内のツイートをする
④.時事ネタ、下ネタは使わない
⑤.同じ内容のツイートを2度しない
⑥.アカウントのフォロー、RT、いいねをしない
⑦.元のアカウント(@platinum4431、以下『本アカ』)で「ちゃんなべbot」にRT、いいね、リプライ、言及をしない
⑧.ぷらちな(@platinum4431)が運営しているとバレてはいけない
⑨.本アカで「ちゃんなべbot」という単語でエゴサーチを行い、「ちゃんなべbot」について言及したツイートに必ずいいねをする(リプライを除く)
⑩.ちゃんなべbotの正体が(@platinum4431)だとバレた場合、botの運営を終了する

 ルールを設けることでいわゆる「botらしさ」を醸し出す意図があった。
 特に①と②に関してはbotらしさの追求の為である。統一感があった方がbotらしいと思っていた。
 ③~⑤に関しては、個人的に本アカと差別化したい部分だった。何でもありにするのならば、botでやらなくてもよいと考えていた。
 ⑥~⑩に関しては、「ちゃんなべbotの目標達成に貢献するような活動を本アカではしない」ということだが、⑨、⑩はただ自分のスリルの為に設定したルールである。バレてはいけないがいいねはする。人生初のエゴサーチだ。

3.運営レポート


・「ニッコリマン」5/15~5/21(1週目)

 
 まずは誰かに見つけてもらう必要があった。当然だが、フォロワー0人のところから始まるのだ。ちゃんなべbotが開設されたことを誰かに知ってもらい、拡散してもらわなければ、ただのおかしな独り言を1か月続けることになる。最初にして最大の難関である。

 私は誰かに発見してもらうために、まずはツイート数が必要だと考えた。幸い「ちゃんなべ」はTwitterで人気がある。定期的にTwitterの検索ボックスに「ちゃんなべ」と入れて検索する人間は一定数いる(はずだ。私がそうだ。)

 検索結果に出てくる「ちゃんなべbot」を発見した内の1人でもリツイート、いいねをしてくれさえすれば、連鎖してちゃんなべ界隈(?)の皆さんが反応してくれると信じていた。

 1日目、私はちゃんなべbotの運営を思いつき、即行動した。私は夜遅くに2つツイートをした。(日曜深夜にやることか?)
 
 2日目、朝起きて通知欄を見るが反応はない。当然だ。正直少し落ち込んだが、とりあえず沢山ツイートしてみることにした。質より量とにかく思いついた言葉を全てちゃんなべと結び付け、片っ端から呟いた。夕方から夜にかけて何度かツイートしてみたものの、特に反応はなく「とりあえず続けるかー」と思っていた。


 しかし、午後9時頃、通知のベルが鳴った。

 反応があった。
 反応して下さった方は本アカの方でFFの関係にある方だった。つまり、ちゃんなべ界隈(?)の方だったのである。私の予想は間違っていなかった。「やっぱりちゃんなべを検索するんだ!」と思ったのも束の間、ちゃんなべbotは拡散されていく。

 運が良かった。その言葉に尽きる。
 RTやいいね、言及を少しずつ頂き、フォロワーは一気に40人程増えた私が望んでいた以上のスタートダッシュ。本アカのTLでちゃんなべbotが少しずつ広まっていく様子を見るのは少し恥ずかしさもあったが、非常に嬉しかった。

 ただ、内容の面白さで注目されたのではなく、「ちゃんなべbotなるものがある。しかも、実際にちゃんなべが発した言葉を集めたのではなく、ちゃんなべ大喜利をツイートし続けている」という奇妙な存在として注目されたのだと思う。十分だった。

 3日目からは、フォロワーが増えたことで闇雲にツイートするのをやめ、予約投稿機能を利用することで定期的にツイートしていくプランに切り替えることにした。また、予約投稿以外にも思いついた際には手動でツイートしていった。そして、3時間に1回(1日に8回)ツイートすることに決めた。

 あまりに間隔が短いと邪魔だと思われてフォローを解除される危険性があること、それ以上の頻度は私の語彙力が尽きることになるのではないかと危惧したことが理由である。

 3日目は1週目の残りの日数のツイートを一気に考えることにした。5日間分、40個のちゃんなべ大喜利を考え、予約投稿の設定を終えた。その後、度々手動でもツイートを行い、少しずつだがちゃんなべbotは広まっていった。

 4日目以降も同じようにツイートをした。徐々にではあるが沢山の人に知られていく実感があった。

1週目、訳も分からずロケットスタート!
正直、ちゃんなべの人気を侮っていた。


・「勝ち風呂?」5/22~5/28(2週目)

 
 1週目で予想以上の人達に見つけてもらったおかげで、目標達成に大きく近づいた。結果、私はすっかり安心してしまってツイートの頻度はかなり減った

 ちゃんなべbotのツイートを見ていた方々は全く気付かなかったと思うが、1日8回の予約投稿以外でほとんど呟かなかった。なぜなら、予約投稿分だけで目標が達成できるのであれば、これ以上なく計画的で楽に達成できると考えていたからだ。よって、2週目はほぼ予約投稿分でデータを見てみることにした。

 2週目終了時点で目標のフォロワー数を達成!いいねの数もいい経過を辿っている。ただ、リツイートに関しては厳しい状況で、何らかの工夫が必要だ。 

 
ほとんど予約投稿のツイートだけではあるが、良い流れで1か月の半分を終えることが出来た。このまま順調に運営していけば、目標達成を果たせると確信した。甘い考えである。


・「思いつかないちゃんなべ大喜利はない」5/29~6/4(3週目)


 3週目に突入した。ここまで約150ものちゃんなべ大喜利を考えてきた。このままのペースで考えていけばよかったが……

 大スランプ突入。自分の設けたルールに反するものはもちろん、今までに作ったちゃんなべ大喜利と似たようなものもツイートすることはできない。見て頂いている方々に失礼だからだ。

 「寝る前に〇個作ろう」と作って布団に入るものの、いつの間にか明け方になっていることが何度かあった。これほど苦しいちゃんなべ大喜利は人生で初めての経験だった。やっと思い付いても、過去のものや他の人のものと似ていたり、次の日見てみるとボツにしたくなる出来だったり。

 普段は考えようと思わなくても勝手に思いついていたが、真剣に考えないと作れなくなっていた。しかし、予約投稿の時間はやってくる。さらに、先週の反省を活かして少しでもツイート数を少しでも増やす必要があった。

 そして、今更ながら午後3時~午前12時くらいの時間帯のツイートが多くの人に見られることが分かった。よく考えれば当然だが、この辺りから比較的自信があるちゃんなべ大喜利は時間帯も考えて投稿することにした。

 3週目、明らかな失速。いいね数こそ目標を達成したが、RT数の目標達成はかなり難しくなった。特に何も考えずに立てた目標だが、ここまで来ると達成してみたくなる。

 このまま終わるのではもったいない。私は目標達成のために、4週目へと全てを懸けると同時にある計画を実行に移すことを決めた。


・「諦める意味ってあるんですか?」6/5~6/11(4週目)

 

 4週目、私は「1時間1ちゃんなべ大喜利」を実行した。

 
 
今までは3時間に1回の投稿だった。1日8回のツイートだったが、1時間に1回のツイートだと1日に24回。つまり単純に1日当たり3倍の量のちゃんなべ大喜利をまき散らすことになる。

 今までの3週間と同じ取り組みでは同じような結果しか出ないと考えていた。反応が貰えるような「質の高いちゃんなべ大喜利」をコンスタントに提供できればいいのだが、その自信も無くなってきた4週目、質より量。数の暴力で目標達成に近づこうと考えた。打点杯の開催。

 当然考えている時間は地獄。3週目でスランプに陥ったにも関わらず、その3倍の量を考えようというのだから正気の沙汰ではない。きっとこの期間はちゃんなべ本人よりもちゃんなべのことを考えていたと思う。

更新頻度に気付いてくれた方も数名いた


 4週間、ちゃんなべ大喜利を考え、投稿し続けた。
 その結果やいかに……


4.結果

 
 ちゃんなべbotの結果は以下の通りとなった。

 なんと全ての項目で目標を達成することが出来た。

 3週目終了時点では無理だと思っていたが何とかギリギリで達成。全てはいいねやリツイート、フォローや、Twiterで話題にして下さった皆さんのおかげである。


5.振り返り

‣感想

 何とか目標を達成できて良かった。この1か月はちゃんなべに頭を支配されていたが、どうにか乗り切ることが出来た。連日連夜ちゃんなべ大喜利を考える必要はなくなった。

 しかし、解放された今はまた、ささぼー軍団の二次創作活動をしたくなっている。私は完っっ全に中毒者なのだ。ちゃんなべ大喜利も懲りずに作るだろう。


‣ランキング

 私のちゃんなべ大喜利で、リツイートといいねが多かったものをランキング形式で紹介する。「リツイート数×いいね数」の値を基にランキングを作成した。(またRT、いいねの数値は2022年6月15日現在のものである。)

5位 RT:3 いいね:10 合計:30

4位 RT:2 いいね:16 合計:32

3位 RT:2 いいね:20 合計:40

2位 RT:3 いいね:16 合計:48

1位 RT:10 いいね:102 合計:1020

 集計する前から分かっていた事だが、文字通り桁が違った。


‣最後に

 ちゃんなべbotは更新頻度を減らして、ネタが尽きたら更新を停止しようと思っています。とりあえず200個くらいはボツが貯まっているので、7月からはそれを少しずつ放出していく予定です。(DMとかで募集したら、ちゃんなべ大喜利送ってくれますか?)

 
 ちゃんなべbotを運営できたのは、ささぼー軍団とそのファンの皆さんの優しさによるものだと思っています。ありがとうございました。感謝しています。

 しかし、botが活動していたこと、正体を明かしたこと等を不快に思われた方もいらっしゃるかと思います。申し訳ございませんでした。

 また、数名の方のツイートを、加工したとはいえ許可なく使用しました。申し訳ございません。ご連絡頂ければ削除致しますのでご連絡下さい。

 そして、普段から勝手に名前や画像等を使わせて頂いているささぼー軍団、特にちゃんなべさんには申し訳ない気持ちがあります。ここに書いても伝わることは無いと思いますが、ご連絡頂ければ速やかに削除致しますのでご連絡下さい。

 

読んで頂きありがとうございました。







☆余談

 ここからは余談です。前回までの私のnote(おっしー、ちゃんなべの誕生日note)を読んで下さった方の中には「お前が書いたんだから、どうせここからが本編なんだろ?前置きがなげーよ!」とお思いの方がいるかもしれませんが、今回は本当に余談中の余談です。

‣ツイートの分析

 
 私自身のツイートの傾向を分析する。私は、ちゃんなべ大喜利はいくつかのジャンルに分類出来ると思っている。1文で文末を「ちゃんなべ」で統一した場合、以下のようなジャンル分けが出来ると私は考えている。

ちゃんなべ大喜利(1文、文末ちゃんなべ)の分類

①誇張、嘘系
②ナンセンス系
③固有名詞系
④普通系
⑤あるある系

誇張、嘘系は数字や規模を大きく、もしくは小さくしたものである。

 
ナンセンス系はその通り馬鹿げたもの。(そもそもちゃんなべ大喜利そのものがこれに当てはまる


固有名詞系は固有名詞(人名、地名など)が含まれるものである。

 
普通系とは、大喜利でも何でもないような普通の文章にちゃんなべと付けたものである。


あるある系とは、その名の通りあるあるにちゃんなべを付けたものである。

今回は、個人的な好みで作ることは無かった。
「話が続かないと飲み物の栄養成分表示を見るちゃんなべ」
「パトカーを見かけると姿勢を正すちゃんなべ」など

 あるあるを逆に利用したものはあった。

 以下が分類したちゃんなべ大喜利のツイートのデータである。

・ジャンル別ツイート数

・グラフ

 「だから何?」という感じだと思うが、一応。

 また、ジャンル毎のツイートへのRT、いいね数は以下のようになった。

だから何?

 以上のことから、ちゃんなべ大喜利を楽しむ人々はナンセンス系のちゃんなべ大喜利を好む傾向にある。ちゃんなべ大喜利を日頃から作っている人でイマイチ反応がもらえないと感じる人は参考になるかもしれない。(ならない)

 ただ、固有名詞系はデータが少なく、あるある系に至っては投稿していない。よって、もっと投稿しなければ正確なデータは取れていないと考えている。また、私が勝手にちゃんなべ大喜利を種類別に分けたのであって、これが「ちゃんなべ大喜利の優劣」に直接関係するとは言えない。

 あくまでも「リツイート」や「いいね」の数の話であり、ちゃんなべ大喜利はそんなもので評価できるものではないと筆者は考えている。

 また、私が「食」「スポーツ」「音楽」「宇宙」に関する事柄に興味関心があるため、それらにまつわるちゃんなべ大喜利が量産されていたが、流石に多すぎて偏りが見られるという理由でボツにしたものが結構ある。


‣苦労した点

・ちゃんなべがひらがな5文字
 特に意識せずに作ってみると、やたらとひらがな多めの文が出来てしまうことがある。脳内では別にいいのだが、文字で見ると非常に読みづらい文になってしまう。これを嫌ってボツにしたちゃんなべ大喜利もある。誰も気にしないとは思うが、何となく嫌だった。「渡邊敬大」も使ってよいことにすればよかったと何度か後悔した。

・30文字制限
 「ちゃんなべ」で5文字使うので、実質25文字制限である。基本的に気にならないルールだと思っていたが、たまに引っかかっていた。30文字以内にするために不自然な文になったものもあった。

・過剰なアウトプット
 
3、4週目は流石に何も思い浮かばないことが増えていった。「考えるぞ」と意気込んで、ただただ時間が過ぎることもあった。適当に作ってしまえばいいのにと今なら思えるが、自分で設定した目標に追い詰められた形。
 
 いわゆるスランプだが他の事をしたり、映画やYouTube、アニメ等を見てインプットを増やすことで思い浮かべることが出来た。また、他の方のちゃんなべ大喜利を見ることで刺激を受けていた。ちゃんなべbotについてのツイートしてくれた方も励みになった。

 その他にも、本アカでちゃんなべ大喜利をツイートする、ちゃんなべコラ画像を作る、ちゃんなべ音MADを作るといった気分転換をしていた。今回の活動を通してくだらないことでも思いつかなくなることがあるのだと学ぶことが出来た。

本アカでのツイート数は当然減っていた

・正体を明かすかどうか

 初日こそ思いつきで始めたものの、2日目にはちゃんなべbotを題材にnoteを書くことを決めていた。つまり、目標を達成しようがしまいが、誰からも反応がないまま終わったとしても、1か月後には正体を明かそうと考えていた。

 しかし、3、4週目くらいから特に注目して頂いて、自分の中には「正体を明かさないままの方が面白いんじゃないか?」という思いが強くなった。着ぐるみやヒーローショーはそれ自体に価値があって、素顔を見たい訳ではない。マスクマンは正体を予想している時が一番楽しいのであって、分かってしまえばあっけないものだ。

 ただ、ずっと活動を続けていくのに無理があるというのは分かっていた。それで失踪してしまうくらいであれば、noteという形で完結させてしまおうというのが今回のnoteの主旨である。自分の美学に反するが、仕方ない。

‣個人的に好きなbotツイート

 ツイートしている以上は少なからず面白いと思ったものであるはずである。そのちゃんなべ大喜利の中でも自分が「何かいいな」と思ったものも少なからず存在する。評価されるかは別として個人的に好きなものを5つ紹介する。(自分で紹介するのは恥ずかしいが余談だから許してほしい)

本人も彼の両親もそれでいいんでしょうか。

相当な悪口。

どうやらサンタクロースはいないっぽいですね。

「右」って彫ればいい気がする。

何でもそうだろ。

 当然だが、自分が面白いと思ったものを他人が面白いと思うとは限らない。だからこそ「自分は好きなんですけど、どうですか?」と投稿したものに反応が貰えた時は嬉しい。


‣アカウントを間違えて投稿したちゃんなべ大喜利

 2つのアカウントを管理していたので注意はしていたものの、アカウントの切り替えを忘れて投稿してしまうこともあった。

 ちゃんなべbotの方で間違えなくて良かった。

‣botのフォロワー

 ちゃんなべ界隈は狭い。正直、ちゃんなべbotのフォロワー数の目標達成には本アカのフォロワーの方と同じ層を狙うしかないと思っていた。
 
 以下がちゃんなべbotのフォロワーの内訳である。

  予想外の結果となった。本アカとFFの関係にある方とそれ以外の方の割合がほとんど半々である。正直、ちゃんなべbotの運営をしている中で最も驚いた事柄かもしれない。

 自分はちゃんなべ界隈の方々のほとんどを知っていると思っていたが、それは全くの間違いだった。自分の知らないところにもちゃんなべ大喜利愛好家が存在することが分かった。私の想像以上にちゃんなべ大喜利を楽しむ方々が沢山いることを知ることが出来て、とても嬉しかった。

 また、目標達成のためにRTやいいねを重視してた関係で、各フォロワーがどのようなツイートに反応するのかを見ているのも面白かった。「この人は単語重視だな」、「この人はナンセンスが好きなんだな」、「この人とツボが一緒だな」などと1人1人の好みが分かっていくようで楽しかった。(悪趣味……)

‣ちゃんなべ大喜利への寄与

 他の方のちゃんなべ大喜利を見ると自分も何かツイートしたくなる。ちゃんなべbotを見かけることで「ちゃんなべ大喜利ツイートやろうかな」と思った人が増えたのではないかと思う。

 TLを見る限りではあるが、皆さんのちゃんなべ大喜利のツイートを見かけたり、過去の作品を目にしたりする機会が増えたように思う。ちゃんなべbotの「一文、文末ちゃんなべ」の形式のちゃんなべ大喜利も以前より増えたように感じられた。

 もちろん自惚れであり、気のせいであり、事実誤認である。

 ただ、文末ちゃんなべ形式のちゃんなべ大喜利は再興したはずだ。ちゃんなべ大喜利におけるルネサンスは成功したように思っている。目的は果たされた。
(そして、「特に優秀なちゃんなべ大喜利」をまとめる人が現れてほしいと切に願っている)


‣「ぷらちな流ちゃんなべ大喜利」の作り方

 今から述べるのは誰も聞きたくないちゃんなべ大喜利の作り方である。そもそも聞いたところで何の役にも立たない。よって、読み飛ばし推奨だ。

 最初に断っておくが、ちゃんなべ大喜利に正解も不正解もない。あくまで私がいかに1か月で387個のちゃんなべ大喜利を作ったかという説明である。

 私の作り方は主に4つある。

⓵名詞を中心に文を作る
②副詞を中心に文を作る
③関連性のない言葉を組み合わせる
④普通の文にちゃんなべを付ける

⓵名詞を中心に文を作る
 
何個か名詞を思い浮かべ、気に入ったものを1つ選ぶ。人名や地名、食べ物でも乗り物でも。何でもいい。例を挙げる。

 これは「防犯ホイッスル」という単語を思いつき、それ以外は単語に自然に沿うような言葉を付け加えた。「首から下げる」ではなく「携帯している」「口に咥えている」「鳴らしている」「噛んでいる」「(の)ひもを舐めている」等でも良いだろう。
 「何故もっとメジャーな防犯ブザーではないのか」や「そもそも何故襲われると思っているのか」等のツッコミどころを自分で頭に浮かべられれば完成。

②副詞を中心に文を作る
 
「きっと」や「とても」といった副詞を思い浮かべてそこから何を付ければいいかを考える。例を挙げる。

 「ようやく」という言葉から連想して作った。

③関連性のない言葉を組み合わせる
 
最も自由な作り方だと言えるだろう。言葉と言葉を組み合わせて整えて、ちゃんなべを付けるだけ。例を挙げる。

 自動販売機とソムリエ等の本来結び付かない言葉。それをあえて組み合わせる。ただそれだけ。個人的には苦手な作り方。センスが求められる。
 注意点が1つある。それは、ちゃんなべ大喜利の中でもかなりシュールでナンセンスな作品ができる可能性がある。非常に危険である。ただ、これを使って上手にちゃんなべ大喜利を作る方は人気が出ると思われる。(超個人的意見)

④普通の文にちゃんなべを付ける
 
面白くも何ともない文を作って末尾にちゃんなべを付ける。例を挙げる。

 個人的には一番好みのちゃんなべ大喜利が出来る。思わず「だから何?
」と言いたくなるような感じ。正直、変なことばかり考えていると、1周回ってこういったものが面白く感じてくる。
 ただ、こちらも注意点がある。見てくれた方も「だから何?」と思ってしまうことだ。簡単に言えば「つまらないからウケが悪い」このタイプのちゃんなべ大喜利をツイートする度に、自分が面白いと思ったことを他人も面白いと思うとは限らないということを実感する。ちゃんなべbotのツイートでRTもいいねも0のものは、これに分類されるものが多い。人気がない。

 以上4つが私の主なちゃんなべ大喜利の作成方法である。参考にはならなかったと思う。これらを用いて「布団の中で30個考えるまで寝ない」「3つ考えるまでトイレから出ない」といった縛りを設けて考えていた。

 そもそも、自分が満足して読んだ人も喜んでくれるちゃんなべ大喜利は滅多に出来ない。これは「ちゃんなべ大喜利の作り方」であり、「面白いちゃんなべ大喜利の作り方」ではないのだ。こんなことを書くのは逃げである。

 私のちゃんなべbot以前のちゃんなべ大喜利に関しては、普段生活していて目に入ったもの、なんとなく頭に浮かんだものから何となく作っていた。ちゃんなべ大喜利は誰に強制されているわけでもないし、ただ自由に考えれば良かったのだ。基本的に、ちゃんなべ大喜利はノリと勢いで作られている。何となく語感が良い、響きがいい、文字面がいい、想像すると面白い、特に意味は無い等、思ったことをそのまま書けばいい。

 しかし、botは違う。定期的にツイートしていく必要がある。そのためにはちゃんなべ大喜利のストックを用意しておく必要がある。しかし、ノリと勢いだけで作られたちゃんなべ大喜利をストックしておくと、ツイート投稿間近になって確認した時に、ノリと勢いが失われてしまって、末尾にちゃんなべと付いているだけの変な文になっていることに気付く(全部そうっちゃそうだけど)。作った時は面白いと感じても、見返した時に「何じゃこれ?」となってしまうのだ。

 通常のちゃんなべ大喜利でも過去の自分のツイート見返した際に、同様の状況に陥ることは多々ある。しかし、それに関してはもう諦めた部分もある。誰かは楽しんでくれただろうと思い込むことで自分を保つ。

 作り方は教えた!これで今日から君もちゃんなべ大喜利を作れるぞ!リツイートやいいねが無くてもめげずに投稿しよう!応援してるぞ!(ちゃんなべ大喜利をしたことによって被る不利益、徒労感等について一切責任は取れません。自己責任で取り組んで下さい。)

‣匂わせ

 流石にただ作るだけでは飽きが来る。ずっと続けていると、「ちゃんなべbotって@platinum4431が運営しているのでは?」と疑われたい欲も出てくる。よくない考えである。


 こんなこともやっていた。気付くはずがない。
 (ちゃんなべもぷらちなも平仮名ばっかりで困った)


 余談は以上です。お付き合い頂きましてありがとうございました。

エゴサーチをする限り、多くの方がちゃんなべbotを楽しんでくれたようで良かったです。言及や反応を見る度に嬉しかったです。ありがとうございました。

あなたが見てくれなければ、ただのおかしな独り言のままでした。
このnoteも。

 




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