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「情報」の有用性・重要性を考慮!〜広島市立大学情報科学部から受験生へのメッセージ〜

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情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

令和5年3月6日付けで、広島市立大学が、2025 年度(令和 7 年度)入学者選抜における「情報Ⅰ」の導入についてを発表しました。
受験生に対し、導入の背景までとても丁寧に説明した文書になっています。

「情報I」が共通必履修科目になった理由についての説明が下記です。

現在,情報通信技術は飛躍的な進展を遂げつつあり,それに伴って私たちの生活は大きく変化してきています。私たちは今後あらゆる活動において情報を適切に選択・活用していくことが不可欠といえます。 それを踏まえて改訂された学習指導要領(平成30年3月告示)では,問題の発見・解決に向けて,いろい ろな物事や現象を,情報とその結び付きの視点から捉え,情報技術を適切かつ効果的に活用する力を全 ての生徒に育む「情報Ⅰ」が共通必履修科目となりました。

この文章に、「本学では,その有用性・重要性を考慮し,2025年度(令和7年度)入学者選抜から,大学入学共通テス トの利用科目として「情報Ⅰ」を導入することとします。」と続きます。
広島市立大学全体で、情報通信技術について学び、社会に出てから活用することはとでも大事であり、その力を育む基礎となるのが「情報I」と捉えていることがはっきり明記されています。

そして、情報科学部からのメッセージが、次のように締められています。

広島市立大学は 1994 年に情報科学部を設立しました。恒久の平和を見つめ未来を照らすようにと設立した学部です。遠くを照らす灯台が荒波にさらわれないしっかりした基礎を持つように,開学時から約30 年かけてしっかりと皆さんに情報科学を教育する基礎を築いてきました。私たち情報科学部の教員は,皆さんを情報科学で未来を切り拓ける人に育てたいと思っています。
皆さんの高等学校での学びは大きな未来につながります。その学びの成果を入試で表現していただく と共に,なによりも「『情報』が好き」な皆さんにぜひ門を叩いて欲しいと思い,入試に「情報」の科目 を設定することにしました。皆さんも考えているように,社会では「情報」人材が求められています。AI も電卓のように道具として活かす時代になります。皆さんの未来を照らす灯台のように,しっかりと基礎を築いてきた広島市立大学情報科学部で,皆さんの好きな情報科学を学びましょう。

とりわけ「AI も電卓のように道具として活かす時代になります。」が、いまのうちに「情報」の学習に取り組まなければいけない理由として、とてもわかりやすいと思います。

以前には、琉球大学もメッセージを発信していました。

「これまで」以上に「これから」を見据えた教科「情報」だからこそ、受験生への丁寧なメッセージを発信する両学の姿勢は、素晴らしいと思います!

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