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学修における生成系人工知能の使用に関する本学の考え方について(東京工業大学)

情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

東京工業大学が掲題を発表しています。

東工大の学生に限らず、人類として、生成系AIに向かう際に、何よりもの肝は下記の姿勢だと思います。

ChatGPTに代表される生成系人工知能(以下、生成系AI)が、大学におけるレポート課題などに対して使用され、世界中で大きな議論を呼んでいます。皆さんには、本学が掲げる「学生の主体的な学び=Student Centered Learning」の精神に則り、良識ある使用が求められます。

学修における生成系人工知能の使用に関する本学の考え方について

その上で、使用を全面禁止としない下記の指針が提示されています。

本学では、生成系AIのツールとしての危険性と有用性の両面に鑑み、現時点ではその使用を全面禁止とすることはしません。学生の皆さんの主体性を信頼し、良識と倫理観に基づいて生成系AIを道具として使いこなすことを期待します。生成系AIの出力をほぼそのまま鵜呑みにしたレポートを提出することは、皆さんが生成系AIに隷属することにも等しく、甚だ不適切です。

学修における生成系人工知能の使用に関する本学の考え方について

筆者個人としては、この指針に深く賛同するとともに、「生成系AIの出力をほぼそのまま鵜呑みにしたレポートを提出することは、皆さんが生成系AIに隷属することにも等しく、甚だ不適切です。」という部分を、若い人たちに汲み取ってほしいと思います。

仮に、上記指針に従わない大人が増えたとしたら、その社会は、想像力や創造力を悪い形で使用する一部の人間に多くの大人が騙されてしまう社会になるのではないでしょうか。
一方で、仮に、上記指針に従う大人が増えたとしたら、その社会は、想像力や創造力を持ち合わせている大人同士が、ときには競うことはあれど、知恵を出し合い共創しあう可能性が大きくなる、豊かな社会に向かうのではないでしょうか。

未来に豊かな社会が訪れることをねがいます!

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