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自転車アルティザンがいる福岡の自転車店@旅の自転車店プラットホーム

「Plat fukuoka cycling books&guide」は本とサイクリングで寄りたいスポットをご紹介する連載です。

今回より連続で福岡市内の素敵な自転車屋さんの紹介をしていきます。最初はPlat Fukuoka cyclingが日々自転車のメンテナンスでお世話になっている福岡市大橋にある「旅の自転車店 プラットホーム」の紹介です。

Cycling in a beautiful way on beautiful old, but comfortable 平野勝之(著)『旧型自転車主義-クラッシックバイシクルスタイル』(山と渓谷社)

“Cycling in a beautiful way on beautiful old, but comfortable(美しくて古い、それでいて快適な自転車を美しく乗りこなす)“という言葉は、世界的な都市計画家、建築家であるKees Christiaanse氏のエッセイ『Cycling is so great!』(建築雑誌『a +u2021年1月号』)にある言葉です。この言葉のとおり、Plat Fukuoka cyclingの安樂も、どちらかというと古い自転車を好む傾向にあり、複数台の自転車を所有し、実用として通勤などで使っています。

同じく古く美しい自転車を日常の移動から、大旅行までに使用している映画監督、写真家、文筆家である平野勝之氏は、”Cycling in a beautiful way on beautiful old, but comfortable”を著書『旧型自転車主義-クラッシックバイシクルスタイル』のなかで、こう表現されています。

 たとえば、「旅用自転車」や「競技用自転車」がハードな登山靴やスポーツシューズだとしたら、実用的ではないけれど、おしゃれな靴があったっていいじゃないですか。いやむしろそういう靴がほしくなりますよね?
 とはいっても、普段はいているそのへんの靴じゃ、面白くもなんともない。跳び切りお洒落で、本物で、どんなに眺めても飽きない靴が、あなたはほしくはないですか?
 旧型自転車、または旧式スタイル自転車は、つまり、そんな靴のような存在だと思うのです。

 平野氏が靴、と表現した美しい自転車をつくることができるお店は、少なくなったものの、世界各地にしっかりと息づいています。そのひとつが福岡の大橋にある「旅の自転車店 プラットホーム」です。

日本の自転車アルティザンがいる「旅の自転車店 プラットホーム」(福岡市南区大橋)

 ​ 野田大介さんのお店「旅の自転車店 プラットホーム」は、先ほど紹介したキーン氏の文章の”old”を”classic(古典的)”と置き換えて“Cycling in a beautiful way on beautiful classic, but comfortable”とするべきでしょう。

 プラットホームは、勿論ビンテージ自転車やフルオーダーの旅行用自転車を手掛けていますが、より手軽な「旅」である日常のちょっとしたサイクリングのための、きちんとつくられた市販車も取り揃えています。それは、自転車のあらゆる旅の出発点、店名より列車に乗るときのプラットホームのような場所になるお店、ということです。

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 上の自転車は、筆者Plat Fukuoka cycling安樂が日々の通勤などで使用しているプラットホームで仕立てていただいた一台(1)です。この自転車には、古いビンテージパーツは、たった1つしか使われていません。残るすべての部品は現行の市販品で構成しています。
 この自転車が今の私が考える“Cycling in a beautiful way on beautiful classic, but comfortable”な1台です。

◆旅の自転車店 プラットホーム
場  所 福岡市南区大橋二丁目25-13-102 
電  話 092-710-2268 )
​営業時間 11:00~20:00
定  休  日 火曜日・第二日曜日
HP    https://www.platformcycle.site/

(1)自転車の写真は、プラットホームの常連でもあるフォトグラファーの福山哲さんによる撮影です。福山さんのInstagramには、魅力的な自転車写真やプラットホームの作業風景などもご覧いただくことができます。

フォトグラファー 福山 哲さんのInstagram
https://instagram.com/photofactoryt2?igshid=YmMyMTA2M2Y=



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