バイトの夜勤明けに温泉に行ってきた話

バイトの業務上長時間立ちっぱなしで足の裏と肩にそこそこな痛みが走る中心を無にして11時間の勤務を終え、なぞに覚醒した頭で40分かけて家路についた

ふと思いついたので家の近所にある温泉につかって疲れを落とすことにした
平日の昼間だというのに割と繁盛していたジジイばっかりだったけども

まず、洗い場で汗を流す。風呂の鏡で自分がイケメンに見えてしまうのは自分だけではないと思いたい
無駄に100円をかけて買った使い捨ての歯ブラシセットで歯を磨き、
ジェットバズに入ることにした。あれ、当たってる所かゆくなるよね「血行が結構よくなっているからなのかな」などとくだらないことを考えつつ10分程度ぼ~っとしてると我慢できなくなったので落ち着かせるために別の湯につかることにした

次は炭酸泉に入った。上流から皮脂に見えなくもない細かい泡が流れてきたが我慢して半身浴から首から下身浴に移った。謎の細か泡に目をつむれば快適だった。体につく泡が面白いよね、あれ。

そうこうしているうちにのぼせそうになったため露天風呂へ
そこで初めに目に入った炭酸泉へ入った
炭酸泉から露天炭酸泉へ、スキルレベルが1上がったみたいな感じ
そこで炭酸泉の謎泡の正体が明らかになった
なんとそこでは自分から謎泡かあふれてきた、そう、あれは皮脂ではなく体に付着しきれなかった炭酸の泡だったのだ。自分のそれとジジイのそれとではちょっと違うように見えたがそういうことにしておく。

自分の泡にあきたら天然温泉に入った、どんな効能があるとか知らないけどせっかく温泉に来たのだから温泉に入らなければ損というものだろう。
リクライニングしたワーキングチェアみたいな形状のタイルづくりの固い椅子に寝そべった。これがまあ、すごいことに背中の数ミリしか湯につかっていないのに体が温まる。温泉ってすごい。僕、今年の誕生日は温泉が欲しい。やっぱ掃除がめんどくさそうだからいらない。

そこで呆けていたらとんでもないものが目にはいった。

目の前を通ったジジイの背中が鱗のようになっているではないか。いつの間にかリザードマンの秘湯に迷い込んでしまったのかと思ったが、あれは外気浴用の椅子の模様だろうと平静を取り戻した。そこかしこを闊歩するリザードマンに目が慣れたころ新たに目を疑うものが現れた。

背中にレンガのような模様が入ったおっさんが僕の目の前を横切った。ここはゴーレムの沸く泉だったのかと思いかけたところで今自分がいる場所がタイルづくりであることを思い出し平静を取り戻した。

十分に背温泉を楽しんだらツボ湯に入った。のぼせそうになったからすぐに出た。

最後にサウナに入った。死ぬかと思った
というか死んだ

サウナで整うとか言ってる人死にかけてるだけじゃないの
死に際って気持ちいいらしいし

別に喧嘩を売ってるわけではないので怒らないでほしい

最後にシャワーを浴びて温泉や汗を流し水気をぬぐって着替えてその温泉を後にした。

まるで異世界に迷い込んだかのような体験をしたあの温泉にまた行きたい。

年齢の上限制限のある混浴だったらもっと行きたい

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